「コナーの継父が高橋和也(元・男闘呼組)に妙に似てた」ディア・エヴァン・ハンセン カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
コナーの継父が高橋和也(元・男闘呼組)に妙に似てた
不幸に会ったり、大事なものを失うと無意識にしてしまうこと。それは自己防衛のための現実逃避かもしれないし、自己欺瞞かも。コナーの母親(エイミー・アダムス)は孤独のうちに自殺した息子の気持ちを汲んでやれなかったことを後悔し、エバンが自己肯定感を高めるために自分自身に書いた手紙を、荒くれモノで理解者が一人もいなかった息子がたった一人の親友に残した遺書だと思いこみ、気持ちを少しでも和らげたいと思ったのだろう。この家族が妙にサバサバしていたことに少し厭な感じを受けた。エバンはこの母親の圧力に屈してしまったように思えた。自己犠牲によりバランスを取ろうとしたようにも感じた。ギプスに書いてもらった名前に後ろめたさも感じただろう。だが一番は、想いを寄せる妹ゾーイのいる憧れの家に通えるメリットだったろう。嘘の上塗りにはじまり、連鎖して広がるストーリーを優しく素朴なメロディと叙情的な歌詞にのせて美しくみせるミュージカル映画だった。それぞれの歌唱力はとても高く、とくに独白的な歌詞とエバンスの繊細な声は哀切を極めていた。楽しいミュージカルではなく、しんみりしちゃうほう。
気が弱い対人恐怖症の主人公もこれならスムーズに話せるし、青臭い重くなりがちな内容のセリフも歌にすると少しは気がまぎれる。眠くなりにくいメリットもある。
リュック・ベッソン制作の「コロンビアーナ」では子役だったアマンドラ・ステンバーグがとても素敵な女性になっていた!
行動的なリーダーのアラナ役。
そんな彼女も抗うつ剤を飲んでいたなんて。抗うつ剤を常用し、集団心理セラピーのサークルに通う主人公たち。アメリカの高校生は病んでるな~ クスリに頼り過ぎ。
コナーの弾き語りは素朴でドノバンのを連想してしまった。
SNSにクラウドファンディングなどは
今どきのストーリー展開。
ジュリアン・ムーアとエイミー・アダムスのおふたりはとても素敵。広い大きな家に住んで、素敵な母親がいて、幸せそうにみえるんだけどねぇ。グルテンフリーのパイだってそんなに悪くなかったよ。
コナーの継父タリーが高橋和也(元・男闘呼組)に妙に似ていて、なぜか憎めなかった。たぶんコナーとは距離を置いて暮らしていたと思われるが。
リンゴ🍎園の管理はどなたがやって、その経費などはどうしているんでしょうかね?グルテンフリーのアップルパイを作って、通販で売っているのかな?