「【人前で話すことが苦手な女の子が、たった一人で学校ストライキを始めた訳。自分の性格に悩みつつも、世界各国の首脳に激しい怒りと哀しみを叩きつける演説シーンが心に残るドキュメンタリー作品。】」グレタ ひとりぼっちの挑戦 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【人前で話すことが苦手な女の子が、たった一人で学校ストライキを始めた訳。自分の性格に悩みつつも、世界各国の首脳に激しい怒りと哀しみを叩きつける演説シーンが心に残るドキュメンタリー作品。】
ー 2018年、新聞にグレタ・トゥーンベリが、”大人たち”の気候変動対策の緩さにたった一人で抗議活動を開始し、大きな動きになって行った事。
それに対し、トランプが揶揄するようなツイッターを発した事は、良く覚えている。
だが、彼女がアスペルガー症候群を持ち、鬱症状にも苦しんでいた事は知らなかった・・。ー
◆感想
・当初は、グレタ・トゥーンベリの活動は親か環境団体に担がれているのではないか?と、懐疑的に思っていた。多少の懐疑的な想いを抱きながら。
だが、今作を観てその様な、下衆な考えは吹き飛んだ。
・グレタ・トゥーンベリは、何故に気候変動対策の緩さに、危機感を抱き、勇気ある行動を取ったのだろうか。このドキュメンタリーでこの核心を、もう少し描いて欲しかった気持ちはある。
・彼女の行動は、国連や各国の首脳(仏蘭西のマクロン大統領やローマ教皇との対話のシーンが描かれている。)に波紋を起こしていく。
- だが、彼女は冷静に自分に群がる国連、政治家、メディアを見ている事が分かる。彼女の問いに、正面から誠意をもって答えていないからだ。
あのままでは、彼女は単なる客寄せパンダになってしまったであろう。-
・印象的なのは、彼女を必死に支える父親を含めた家族の姿である。
- 殺害予告などが来たら、活動を止めるように説得するだろう。だが、父親は彼女を支え続ける。-
・グレタ・トゥーンベリが大人たちの誹謗中傷により、悩み、ベッドから出れない状況も、このドキュメンタリー作品では、キチンと映し出している。
・又、活動を進める中で、彼女の症状が改善していく過程も、キチンと映し出されている。
序盤は殆ど表情の変化が無いグレタが、後半では時折、声を上げて笑う姿が映し出されているシーンは、心を動かされた。
- 彼女の祖母と思われる女性の、彼女が楽しそうにケーキを作る姿を見て涙する姿・・。-
<地球温暖化による気象の激甚化は、作品中でも描かれているように、明らかに世界各国で多発している。
だが、プーチンやトランプはその事実を否定し、彼女を子供扱いするようなコメントを述べている。これが、世界の実情であろう。
私が所属している会社でも20年前からCo2排出量削減に取り組んでいる。
が、申し訳ない限りだがナカナカ進まない。
只の言い訳だが、製造業にとっては、電気・ガスを使わずに活動をするのは、至難なのだ。
グレタ・トゥーンベリさんには、私を含めたダラシナイ大人たちの動きをしっかりと把握し、自らの信念を貫き、時に叱咤して欲しい。
くれぐれも、彼女の活動が、政治的に利用されない事を望みます。>
<2021年12月19日 刈谷日劇にて鑑賞>
連日すみません。彼女の運動が政治に利用されない事が大事なのは賛成です。しかし、どうしても、炭酸ガス削除だけだと、原子力促進の為の政治と、その経済維持だけに彼女の行動が利用されています。
戦闘機が一時間飛ぶと車8年分、戦車が燃料1リッターで200mしか動きません。それを考えれば、一先ずの答えは平和しかないと僕は確信しています。まさか、原子力で動かせませんから。自然を守る為には、早急に原子力を撤廃して、エネルギーイノベーションしていかないとと僕は思っています。
ヨーロッパにも再生可能エネルギーの考え方は二つあります。
大変な岐路の時代に社員になられましたよね。
お察しし、応援しています。
「内燃機関の終息・収束」という締め切り期日を立て始めた各国のメーカーを見ていて、決断の大きさに僕は尊敬しかありません。
タクシーは御社のものだけに乗るようにしています。
きりん