マリグナント 狂暴な悪夢のレビュー・感想・評価
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得体の知れない犯人が不気味なのと、犯人の正体が気になりグイグイ引き込まれる
犯人の正体は、流産の霊?とか色々考えたけど全く外れ。寄生系とは予想もしなかった。得体の知れない犯人が不気味なのと、犯人の正体が気になりグイグイ引き込まれる。
頭蓋骨突き破ってもうひとつの身体が登場って、ビジュアルのインパクトが凄まじい。気持ち悪いクリーチャーが人々を惨殺していく様は、エイリアンとかプレデター映画を観ているだった。
頭壁ドンで再発、子供食い散らかして流産、脳を共有して悪夢など、伏線が後半でキレイに回収されるのが上手い。
前半はがっつりホラーなのに、後半はマディソンの背面アクションも有って見ていて飽きない。ホラー映画からアクション映画っぽく珍しいかも。
3.3ビビリの私も楽しく見れた
R18指定ということもあって最初はビビりながら見ていたのだが、実体を持つ系とわかり、少しずつ「こいつはクリーチャー系」であり幽霊ではないなとわかるにつれてビビり具合が解除された。
R18な部分は殺し方の瞬間がスプラッターで骨やら肉やら飛び出る系。でも全然気持ち悪くなるほどはグロくない。
個人的には背景や雰囲気づくりが非常にエンタメでポップで、ホーンテッドマンションとバイオハザードのような見やすさを感じた。カメラのアングルと背景セットがとても好きだった。
最後の真相の部分となるとアクション映画となり、もう怖くない。エイリアン系かあ。早く言ってよもう。多重人格かと思ったわ。背面の動きは新鮮だった。
ホラーというより超人との戦い
最初からネタバレしてて、主人公の腫瘍が意思を持ってる設定なのはわかってたけど、あまりに非人間的な動きなのでそこだけはファンタジーすぎて、空想なのかなとも思ってました。双子の片割れが吸収されてる例とか、漫画だとブラックジャックのピノコが腫瘍ですよね。だから、この設定自体はまあまあ見るかなと思います。その様相からホラーでもあるし。ただ、ここまで化け物じみた体力はないと思うし、脳は共通化してないと思うので、その辺はファンタジックでユニークかな。
ラストでガブリエルを心の中に閉じ込めた、みたいな部分も、なぜそれができるのかに対する理屈があまりなく納得感はなし。自分の赤ちゃんを殺された恨みパワー、ってことかな?
ただ、人を殺しすぎだよね。
面白いけど、ホラーというよりは超人との戦い。
妹の献身ぶりが癒しすぎる
妊婦さんがDV男から暴力受けた夜から身の回りで変なことが起きまくる話。
ネタバレに注意という口コミを沢山見たので、大まかな情報だけ入れて観てみたら、たしかに何も知らずに見た方がいい笑
暗いところにいると思いきや、明るくなって油断したときにバーンとくるやつ。
その間の無音。風や床の軋む音だけが聴こえてくる。
前半は王道のホラー展開でハラハラ。
ところどころ、カットが上からだったり定点カメラになったりと、PS1のバイオハザードみたいだなと思った。
中盤から「ストーリーの根幹となる一体犯人は誰なんだ?」の謎解きパート。男性警察官と犯人のバトルを見るに、主人公がやったとは思えない。かといって状況証拠はめっちゃ揃ってる。
妹は廃病院行って姉に何があったの調査に行く。なんで一人で行くねん。あとわざわざ夜に行くな。
そこで姉の診断書とビデオを発見。ここのビデオの見せ方がめっちゃ上手い。正面からのカットで何気ない診察してるところと思いきや…
正体が判明した瞬間からの怒涛のモンスターパニック。やられました。脳から出るところとか、腕が後ろ用(?)になるシーン、キモすぎて最高でした。
終盤からはもうホラーというよりパニック映画。ヴェノムを思い出した。あっちをもっと体の内部と共有したバージョン。仲良くやれたはずなのにね。
とりまDV男と元の父親がクソ。妹と男警察官が癒し。
ヤツは[一番近く]にいる
原題
Malignant
感想
ソウやインシディアスシリーズなど数々のホラーを手がけながらワイルドスピードスカイミッション、アクアマンなど超大作も大ヒットさせているジェームズ•ワン監督が原点回帰オリジナルストーリーで描くホラー!
全体を通してびっくりする点はありましたが怖いというのはあまりなかったです。アクションが強めだったかなというイメージです笑
ちょっと前半は退屈してしまいました。
ですが後半は徐々に分からなかったことが判明するのでなるほどと感心しました。
そして後頭部からGが目覚め、終盤の牢屋での格闘や刑務所での闘いは迫力ありました!
血みどろですね。
所々で流れるBGMはソウを連想してニヤニヤしてました笑
幼少時のGは気持ち悪いですね、体の後ろ側があんな出来になってしまうなんて…笑 腕まで生やして…笑
切除シーンややアリです。
妹のシドニーの活躍は素晴らしかったと思います。
※悪性腫瘍を切除しないと
※血はどうでもいい
ホラーの二郎系マシマシ全部乗せオリジナル
ミスリードが上手いので 犯人がいると思ってしまう
拉致された人が天井から落ちて来るシーンは
絶対に〇〇だって気づかないから かなりビックリする
斬新なのは 刑事が一人で犯人追っかけて地下みたいなところに行くんだけど 絶対死ぬパターンやん と思わせて死なないとか 妹が調べに廃病院に行くところで 絶対に死ぬやつやんと思わせて死なないとか
被害者のオッサンが絶対このあと襲われるんだろうなと思ってたら何も起きないとか 予定調和を崩して来るのが流石ワンだなあと思った。
最後 牢屋で覚醒してからのアクションはスカッとしました。 あれだけ殺したけど あの後どうなったんだろう?
覚醒
オープニングの病院から自宅で起こる奇妙な出来事までは、得体の知れない不気味さがあり良かったです。
後頭部の友達が覚醒してからは、キアヌ・リーブスもびっくりのアクション映画でした笑😂
(DVは絶対にやめましょう)
後半の急展開とスピード感が凄かったので楽しめました笑
警察署でガブリエルが暴れるシーンが好きです!
『 マリグナント 凶暴な悪夢』というタイトルなので、もう少し、現実か夢なのか分からない怖さがあった方がホラー映画としてよかった気がします。。。
※ R18の理由がわかりませんでした💦
横溝正史シリーズだね!
アメリカンホラーもネタが尽きたのか、何処かで聞いてきたのか?
怪談話を現代風にしたモノだが何か見た事有る様な作品。
エクソシスト2?ドクタースリープ!ザ・マミーが頭に浮かんだ。
日本人なら人面瘡作品見慣れているので哀しき人間模様が有ると感じるのでぜひ、見てもらいたい。
気持ち悪いよ。
すごく汚らしいので小綺麗にしてほしい
後頭部に顔があって電子機器を壊すソーセージと戦う映画。
1:30くらいから強烈に怖い。怪物の顔じゃなくて人間。
人間の顔が飾りのようにくっついている状態は生理的な怖さがある。バイオハザードやサイレントヒルのそれに似ている。
映画としてはここからアクションチックになってホラーをやめてしまっているが、もはやこちらの方が面白い。
ラストは主人公が「脳内で抑えつける!」でとりあえず解決しており、なぜ最初からできなかったのか疑問が残る。
ということで後半までの大部分をカットし、
後ろの顔は汚いだけなので綺麗にして、
話し方やアクションシーンはそのままでよしとして、
ラストの解決方法を何とかすれば、
ホラーキャラクターとしての地位を築けたように思う。
音楽は大事
怖い怖いと思っているところで流れるノスタルジック?な音楽に恐怖心が消される。
そこが狙い、というわけではないだろうけど、自分はそこでようやく息をつけるのだ。←怖がりか
よくひとりでいられるよねってくらい怖いんですけど、あの家。部屋を上から映すところがなかなかおもしろかったけど。
血の繋がりはなくても姉思いの妹はキュートで癒される。先日観た映画(消えない罪)でも同じような設定があって、そういうのはやはり胸アツである。
警官(男の方)もかわいらしい顔をしている。が、相棒(女)は主人公の言い分を信用しないし、笑えるほど決めつけ感が半端ない。なぜだ?
冒頭のシーンで、切除とか言っていたので、なんとなく双子の相方?が絡んでいるんだろうなと思ったが、取りきれなかったということ?
とにかく、残虐なシーンは多い。関わった人達への恨みが強いってことなのだろうけど、母親に対しては?謝罪の言葉にあっさり反応するとは(笑)
囚人達、警官もこてんぱ(死語?)にやられ、超人的な身体能力はどこから?
いろいろツッコミどころもあったけど、怖い映画としてはよかったかも。
悪夢に翻弄されて・・・
2021年(アメリカ)ジェームズ・ワン監督作品。
タイトルの『マリグナント』は“悪性腫瘍“を意味する単語だそうです。
マディソン(アナベル・ウォーリス)は、夫の暴力を受けており、
ある日、何者かが夫を殺害する。
直後、マディソンは3度目の流産をしてしまう。
それからは、まるで現実にその場にいるようなリアルで恐ろしい
《悪夢を見るように》なった。
夢と現実が入れ替わるシーンが、
壁がびろーんと伸びたり、家具がザクザクと崩壊したり、
映像的にかなり美しいがゾッとするシーンが続く。
そして、続けて起こる医学博士たちの連続殺人が
マディソンのせいではないかと疑われてしまう。
不気味な病棟〜
イマジナリーフレンド(空想上の遊び仲間!?)〜
妊婦と胎児〜
などなどのホラーテイストが次々と散りばめられる。
どうもマディソンの過去に秘密があるらしい。
前半は静かな映像の中に“ガブリエル“と呼ばれる悪魔が、
醜い存在をチラつかせる。
後半はまるで別の映画のようにスピード感あふれて、
恐怖の連続で息つく間もありません。
(パフォーマンスダンス専門の女性が吹き替えた、
(クネクネ関節バラバラ踊り・・・これは見もの!!)
マディソンの実の母親はレイプによって妊娠して、
出産後、自分では育てられぬと養子に出された過去。
しかしながら養母に慈しまれ、血の繋がらない妹も、
マディソンを深く愛してくれていた。
結局は《家族愛》礼賛のホラーアクションかも!?
惨殺場面の見せ方!!
音楽とグロテスクな描写。
凝りに凝った複雑なストーリー。
さすがのホラーの巨匠=ジェームズ・ワン監督。
芸術的かつ斬新で満足度の高い作品でした。
サスペンス要素も楽しい傑作ホラー
私はホラー映画が苦手です。特にスプラッター系のホラー映画が苦手で、自ら進んで鑑賞することはほぼありません。しかし本作は映画ファンの間では非常に評価が高かった作品であり、私が楽しめた数少ないホラー映画『ソウ』の監督であるジェームズ・ワンのオリジナル作品と言うことで、重い腰を上げて鑑賞いたしました。
結論ですが、かなり楽しめました。
私が苦手なグロ描写を含んだ作品でありながらも、サスペンスのような謎解きや伏線回収、そして今まで観たことのない新感覚のアクションシーンなどが盛り込まれていますので、あまり怖がらず鑑賞することができて楽しかったですね。
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子供を切望しながらも死産を繰り返していたマディソン(アナベル・ウォーリス)。度重なる死産で夫婦仲は冷え切り、夫からDVを受けるようになっていた。そんなある日、マディソンは謎の怪物が人を殺すという幻覚を目撃する。翌日のニュースで、幻覚の中で見た女性が実際に殺害されたことを知り、妹のシドニー(マディー・ハッソン)とともに警察に相談をするのだが……。
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多くの映画ファンが大絶賛している本作。アメリカ本国での興行収入はあんまり振るわなかったらしいんですが、日本での評価はめちゃくちゃ高いですね。
低予算ながら大ヒットを記録した名作ホラー映画『ソウ』や『死霊館』シリーズの監督であるジェームズ・ワンが、『アクアマン』や『ワイルドスピード』などの大バジェット映画を経て、原点回帰として制作した低予算のホラー映画。細かな分類をするなら殺人シーンをメインとするミステリを指す「ジャッロ(ジャーロ)映画」というジャンルあたるらしいですが、私はそういう細かいことは分かりません。
R18+作品と言うことでグロシーンは結構あります。しかしながら「R18 +の割にはこの程度か」と思うくらいのグロ描写だったので、あまり構えずに鑑賞しても良いと思います。先日観たP12映画『死刑にいたる病』の拷問シーンの方がよっぽど残酷でしたね。映倫の基準が全然分からん。
序盤はホラー映画としてしっかり怖いし、中盤あたりからのミステリ的な謎解き要素も面白いし、終盤のモンスター映画的なアクションシーンも見応えがあり、ジェームズ・ワンお得意のミステリー的ホラーだけではなく、『アクアマン』や『ワイルドスピード』で培った迫力のアクションシーンなども堪能できます。ジェームズ・ワンの集大成とも呼べる作品に仕上がっていると感じました。
個人的に印象に残っているのは映画の序盤、夫を亡くしたマディソンが家の外から何者かの気配を感じ、家の窓やカーテンを閉めて回る場面ですね。どうやって撮影したのか想像もつかない、頭頂部が見えるくらいの真上からの俯瞰ショット。そしてそのまま家の中を走り回るマディソンをカメラが追いかける。テレビゲームではよく見掛けるアングルなんですけど、実写映画でそれをやってしまうというのは驚きです。非常に新鮮でしたね。
また、終盤の警察署でのアクションシーンも面白かったですね。
今まで観たことがない後ろ向きでのアクションシーンは、『TENET』の逆再生アクションを観た時と同じくらいの衝撃がありました。後ろ向きで歩いているだけで、こんなに恐ろしい化け物に見えるんですね。
DVDの特典映像も見ました。ジェームズ・ワン監督が本当に楽しそうで、「撮りたい映画を撮ってるんだな」と観ていて感じましたね。
今後も、ジェームズ・ワン監督のホラー映画には期待していきたいですね。オススメです!!
カップルにオススメ。
ちっちゃいお手手が可愛い
おちょぼ口も可愛い
そして、まさかのアクション映画!
面白かったです!
夏はやっぱりホラーですね!
怖過ぎてテンション下がっちゃうような映画じゃないし、飽きさせない展開が色々あるし、カップルで絶対みたら楽しい。1人で見ても絶対楽しい。
ダークヒーロー登場か?
双子の片割れが超人的な力を発揮して、次々に殺していくバイオレンスホラー。
最後の方はちょっと殺しすぎだな…しかも警官だもんな〜(٥↼_↼)
バカとハサミは使いようで、これが対悪人なら面白かったかも(ジャンルが変わってしまうが…)
今回は主人公の強靭な精神力で封印したが、「オレは絶対に帰ってくる」とも言っていた。主人公のその後も知りたく…(お咎めなしか?)厳重な監視体制に置かれるのは間違いないと思うが…さては続編あるか⁉
ホラーっつーか
期待してた方向のホラーではなかったなと。
これはホラー?
死んでほしくない人が死ななくてよかった。
最後のバトルが承太郎VS DIOとジョルノVSキングクリムゾンみたいな感じだったw
物凄く期待して行きました!!!
すごく見たかったのですが合わず、見逃したのですがやっと新文芸坐でスクリーンで見てきました。
感想は面白くなくもなかったですが、ツッコミどころが多すぎてホラーでなくコメディかな?と思いました。見た後どれだけツッコミどころがあったか考えるのが面白いですね。
•旦那を殺す動機があった?•封印されてたはずなのに結婚や、妊娠を知ってた•屋根裏に工作機械まで入れて使いこなしてる!•機器を通さなくとも喋れるじゃん!•身体能力なんで?•警察人少なすぎるし、刑事が単独で行動しないでしょ•妹の行動力刑事並み!•似顔絵書いた時点でガブリエル確定していたじゃん!!!ガブリエルはなんであんなに邪悪になっちゃんたんでしょうね。結局相当の人を殺してますしこの場合やっぱりマディソンが捕まるんでしょうね。
でもアイデア一発の面白い映画でした。期待値上げすぎました。ガブリエル、正義に目覚めてダークヒーローになってシリーズ化しないかなあ。
色々詰め合わせ
本編を見る前にジェームズワンの解説を見たんだけど、
全く新しいと言っていたので期待したが、色々過去ホラーの
詰め合わせだった。
ホラーアクションというべきか?
前半のいつものジェームズワンのノリだったので
ああ、いつもの雰囲気ね。と思っていたら後半
怪物アクションになったのでビックリ。
個人的には好きなジャンルではあるけど、そんな怖くはないかな?
ジェームズワンはアクションも行けるんだと新たなる発見でもあった。
純度100%! これぞジェームズ・ワンの本気(マジ)ホラー!
当代きってのホラー・マスターがホラー・ワールドにカムバック!
だが、ただの原点回帰じゃない。
熟練のホラー演出は存分に発揮しつつ、大作アクションで培ったエンタメ性、80~90年代のハリウッド・スプラッターホラーのような血みどろ描写、70年代のイタリアン・ホラーのような悪夢感、殺人ミステリーにサイコ・スリラーにモンスター要素まで。
自分のやりたい事、好きなものをたっぷり濃縮。
純度100%のジェームズ・ワン・ホラー!
実を言うと、序盤はちと退屈だった。
悪夢で見た殺人事件が現実に起きる…。
そんな話を聞いていたのに、何処かの病院での奇怪な出来事、夫のDVと幾度の流産に苦しめられるヒロイン…。
おそらくこれらは後々の展開に繋がるとは分かっていても、なかなか本筋に入らず。
しかし見ていくにつれ、いよいよ本筋に入り、怒涛の展開へ。
気付いたら、いつの間にか話に引き込まれていた。
まんまとワンの“犯行手口”に掛かったと言えよう。
さて、その本筋、“悪夢が現実でも起きる”。
言ってしまえば、目新しい話ではない。ホラーやサイコ・スリラーに時々あるっちゃあある話。
それは現実か、妄想か。
精神を病んでいくヒロイン、マディソン。
警察から疑われる。
隠された自身の過去に関係あり。
夢遊病の類いの彼女自身の犯行か、精神障害の“もう一人の自分”の仕業か、それとも得体の知れない“何か”か…?
中盤までは“ありきたり”で見る者を困惑させる。
調査していくと、被害者には共通点が。
その昔、とある病院の研究関係者。プラス、一人の中年女性。
催眠療法でマディソンの中に眠らされた過去の記憶を呼び覚ます。
謎の“何か”の存在が浮かび上がる。
それは悪夢で見た殺人現場にも現れていた。
漆黒の殺人鬼。
マディソンは“彼”を知っていた。…いや、思い出した。
名は、“ガブリエル”。
養子であるマディソンの幼少時の架空の存在。
本当に単なる“架空の存在”なのか…?
だとしたら、どうやって犯行を…?
“姿”を目撃してるし、取っ組み合いも繰り広げたし、“身近”にも感じる…。
JWホラーにはアイコン的な不気味なキャラが付き物。
『ソウ』のジグソウ、『インシディアス』の悪霊、『死霊館』のアナベル人形…。
本作の“ガブリエル”も強烈インパクト。
チラッと見える顔はバケモノのよう。俊敏な動き、人間など一溜まりもない腕力。超能力のような力も持っている…。
JW印の新たなホラー・キャラ、爆誕!
…でも結局は、オカルトかSFチックな得体の知れない何か。
そういうオチか…と思っていたら!
廃院に遺されていたマディソンの過去の記録映像。
幼いマディソンの“背後”に回る。
そこに映し出されていたものは…!
マディソンの後頭部から背中にくっついた“バケモノ”。
実は、マディソンとガブリエルは、一卵性双生児。
身体と身体がくっついた一卵性双生児は症例があるが、これは異常。
身体と身体がくっついてるのではなく、性格に言うと、張り付いている。
しかもガブリエルは、おぞましい奇形児。寄生性双生児。
奇声を上げ、性格も凶暴。悪魔が背中に張り付いているような…。
この手のホラーにありがちな“得体の知れない何か”と“自分自身の犯行”はまんざら外れではないが、それらをこう来たか!…と思わせる予想の斜め上を行った衝撃の正体。
記録映像を見たマディソンの養母と妹の悲鳴も納得。
私もそのシーンには戦慄。やはりジェームズ・ワンは期待を裏切らない。
そこからのなだれ込んでいくような畳み掛ける展開からはもう目が離せなくなった。
全ては脳も身体も支配したガブリエルの犯行。
“悪性腫瘍摘出”と自分を封じ込めた医師、見捨てた実の母親への復讐。
マディソンに必要なのは自分だけと囁き、養父母の事を悪く言い、産まれてくる妹を産まれる前に亡き者にしようとまで…。
何故今になってガブリエルは現れた…?
完全摘出はマディソンの命にも関わるので(それほどまでにガブリエルはマディソンに寄生)、手術で摘出出来るだけ摘出し、出来なかった部分はマディソンの脳に閉じ込めた…筈だった。
が、夫のDVで壁に叩き付けられた衝撃で、覚醒。
その夫のDVや序盤で「?」だった流産や枕の血も繋がった。流産はガブリエルが胎児の栄養分まで吸い取り、枕の血はガブリエルがマディソンの後頭部を割って現れた“跡”。
留置所内で、ガブリエルがマディソンの後頭部を割って現れるシーンは、本当にギョエ~ッ!!
JWホラーはドラマも疎かにならないのが魅力。
衝撃展開と強烈正体、ワン初のR18バイオレンス描写を散りばめつつ、
ガブリエルに支配されたマディソンがそれに立ち向かう様。過去やトラウマとの対峙。
家族との絆。特に“姉妹愛”はドラマの肝。
血を分け身体が繋がった悪の兄弟より、血は繋がっていないものの“愛”で繋がった姉妹。
『アクアマン』を成功させ、『2』の前に手掛けた本作。
大作アクションの間に箸休め、一休止…などではない!
ジェームズ・ワンの“本気(マジ)ホラー”を見れて、その健在ぶりにゾクゾク興奮した!
聞く所によると、本作のアイデアはワンの奥さんからだとか。
ホラー・マスターの奥さんも、“ホラー・マスター・ワイフ”!
(ちなみに奥さんは本作にも出演している女優イングリッド・ビスで、片思いの監察官をユーモラス&キュートに好演)
観終わってしまうと…
冒頭から始まる異様な展開は新しい演出でこっからどうなるの?と期待半分、不安半分、予告編から展開を想像しつつオカルトなのか?何か物理的な何かなのか?推理させられる為ストーリーを追ってしまう。
照明の明滅やラジオのノイズなど様々な怪異を演出し他人が殺される様を視るまでは面白かったが、オカルトと思い始めた矢先に物理的に超常的な暴力を見せられて「あれ?」と思い始めるのだ。
端々の演出はそれなりに怖いと思う。
だが終盤にかけて、次第に明かされていく事実とラストのアクション(笑)を観ると「これはアクションホラーだったのか?」となる。
設定も雑な感じになり、廃施設に大事な研究のビデオ残してあったり、ビデオのあのB級感が懐かしい。
マディー役のアナベルの白い顔が妙に印象に残る
。マスクの様に浮き出るような感じ…古い特撮を観るような感じがした。
個人的好きな「ヒルコ 妖怪ハンター」のヒルコ達の顔を思い出した(笑)
何回も見せるちからはないがちょっと面白い作品だった。
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