「なんじゃこれは?!」マリグナント 狂暴な悪夢 somalinさんの映画レビュー(感想・評価)
なんじゃこれは?!
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ホラー映画はもともとあまり好きではないのだが、前評判が結構高かったので、”ゲットアウト”のような期待を持って観に行ってきた。
いきなり薄暗い画面と恐怖を煽るような音声によって、「ホラー映画だぞ~!」ということがひたすら強調される。
でも、「怖いぞ。怖いぞ。」と何回も繰り返し言われると、お化け屋敷みたいに、次第に慣れてきてしまうんだよね。
映画は、電気を操り、超人的な身体能力と残虐性を持ち、次々と人を惨殺する怪物と主人公の女性との関係をめぐって進んでいくのだが、怪物があまりにも現実離れしている上、彼女の夢の中にしか出てこないので、私はずっとイマジナリーなのだろうと思っていたが、途中で刑事と直接対決することになってびっくりたまげた。
拳銃で撃たれても素早く身をかわし、天井に飛び上がり、壁をぶち破り、高速で移動する怪物がリアルだとしたら、この映画は一体どうやって収束させるのだろうか?
この辺から嫌な予感がしてきた。
果たして、留置所に収監された怪物は留置所内の囚人をすべて殺し、更には警察署の警官もほとんど殺しまくり、最後に自分の母親を殺そうとしたところで、怪物からまっとうな人間に戻って、ハッピーエンドてか?
超人的な身体能力の説明もなく、数十人の人(警官を含む)を殺したことに対する反省もなく、妹と抱き合っておしまいとは、なんじゃこれは?!
久しぶりにお金を払って観て後悔した映画だった。
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