「何者でもない時代は大事!」トムボーイ ソルトさんの映画レビュー(感想・評価)
何者でもない時代は大事!
一言でいえば 良かったのか、悪かったのかLGBTQ前のフランスの男の子か女の子か曖昧さのなかにある子どもの話である。
この監督の「燃える女の肖像」という作品は観ていないが、約10年前に撮ったこの作品にも、ある種の刃を突き付けられるような場面が後半にある。私たちはジェンダーの烙印から逃れられない。しかしそこに人間は”ひとりの個”であり、だれもが自分はじぶんであり、誰にも命令・指示されるものではない。という確固たる個が育つ前の前段階の映画というとらえ方をしてみると主人公(トムボーイ)は愛おしくもあり、周囲の接し方の重要性は肝に銘じなければならない。
途中眠くなったのも事実ですが、子ども時代から遠ざかってしまった、ある種大人のリトマス試験紙みたいな映画です。興味があれば是非観て下さい。
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