劇場公開日 2021年9月17日

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「私もTomboyだったかも?でも男の子になりたかったわけじゃない」トムボーイ ちゃっぴーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0私もTomboyだったかも?でも男の子になりたかったわけじゃない

2021年9月28日
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鑑賞方法:映画館

この映画を観て、甘酸っぱくて青い、思春期前の自分のアレコレを思い出しました。で、あっ、私もTomboy(お転婆)だった!と気付きました。
今は平均身長もない私ですが、小学5、6年生あたりは早熟で背も高い方(リザも1番背が高かった)。何故か男の子に対抗意識が強く、勉強もスポーツも負けたくなかったのです。決して男の子になりたかった訳ではなく。普段は大人しいくせに、優等生と見られるのは嫌で、わざと男言葉を練習して頓珍漢なタイミングで先生に試してみたりもしました。
中学生になるとそんな衝動は見事に無くなり、物憂い思春期の乙女?となりましたが。

だからロールの気持ちも少し理解できます。体も心も大きく変化する時期に、性的なことだけでなく、自分でも何故かわからず突拍子もない行動をしてしまうあの時期。ロールは今の段階では、ノーマルでボーイッシュなだけのようにも見えますが、リザとの淡いロマンスを経験して変わってゆく可能性もありそう。
必死で男の子のフリをする涙ぐましい努力と、バレちゃうよーとハラハラするスリルで、ロールが愛おしくて堪らなくなるのです。
もうー、そんなことしたら学校始まってからどうすんの〜? あっ、そんなに激しく遊んだら、水着からアレが落ちちゃうよ〜? 妹ちゃん、上手く誤魔化して〜!(ちょっと本当に上手すぎた。ロールと正反対で、ムチムチして女の子フェロモン溢れていながら、超頭いいし、お姉ちゃん思いで悶絶可愛い)
そして、とうとうお母さんに嘘がバレてしまう。いきなりロールの頬をビンタするのは、少し衝動的すぎるとも思いましたが、臨月近い妊婦だし、転居したてなのに嘘の内容が性的なことで、しかも周りを巻き込むものだったからかな。
お父さんはもしロールが男の子として生きる道を選んだとしても、受け入れてくれそう。というかお父さんが男の子欲しくてロールに接していたのにも遠因あるかも。
お母さんはまだ普通の女の子でいて欲しかったのですね。でもとても仲の良い家族だし、そのような問題も将来上手く乗り越えられそうな雰囲気もあります。

夏の優しいキラキラ輝いた景色が、成長期の子供たちをあたたかく見守ってる感じもいいですね。だから10歳の子のオールヌードは、必要なかったかなあ。
主役のロールは、監督がサッカーをしている彼女を見て一目惚れしたとか。彼女の第二成長が始まる前の貴重な時間が無ければ、制作出来なかった映画ですね。

ちゃっぴー
ちゃっぴーさんのコメント
2021年9月28日

ほのぼのした風景の感じとか。
あの独特の男性女性になる前の、中性的な瑞々しさが似てますね。
そう、ガールの男の子、綺麗でしたねー

ちゃっぴー
talismanさんのコメント
2021年9月28日

コメントありがとうございます。小さな恋のメロディと確かに空気似てますね。マーク・レスターも女の子みたいな男の子だったし。「ガール」も主人公役の俳優が居たからこその映画でしたね!

talisman
ちゃっぴーさんのコメント
2021年9月28日

コメントありがとうございます。こちらこそお仲間でしたか、嬉しいです!今思い出すと説明つかない恥ずかしいこと沢山していたような。
中身は違いますが、小さな恋のメロディと空気感が似てる気がします。

ちゃっぴー
talismanさんのコメント
2021年9月28日

ちゃっぴーさんと同じような子ども時代を過ごしたのでとても共感できました。嬉しいです。

talisman