劇場公開日 2022年2月11日

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「主演・監督・脚本の魅力」ブルー・バイユー asicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0主演・監督・脚本の魅力

2023年2月10日
iPhoneアプリから投稿

養子縁組した癖に数年たって国外退去。
はああああ?っていう理不尽な現実の話。

黒人差別よりもアジア人差別の方が、最近はあるあるなんだろうか。covitの事もあるしなあ。

というのではなく これは法的な理不尽話。

最近 親ガチャという言葉をよく聞くが養子縁組ガチャも
これ見るとなかなかのもの。

全体的に流れる雰囲気とか曲などのアレンジも素敵で
この先 どうなるのか気にならない感じで二回目に見たりするともっと楽しめたり泣けたりしそう。

最後の最後に こう持って来ちゃうかーって言うのが
私的には 感情の持って行き方の雰囲気で韓国を感じた。
日本人監督脚本は こう言う感じにはしないかなあって
思いましたが、どうでしょう。

貧困、働きたくても仕事がない。
たぶん 病気しても病院も行けない彼ら。
仲間はいる。貧困層内で。
たぶん 根はいいやつだし。

でもお金いるから ガラスブチ破ってバイク盗難。
これは国外退去ですよもう。
これって 弁護士も相当だと思ったなあ。
お金ないやつにお金持って来いって言ったら そうなるでしょうよ。
日本の方が 探せばもちょっと人権派がいそう。
(それはそれで ちょっと行き過ぎじゃない?って思う事も最近よくあるが)

最近も我が国で不法滞在外国人に対して、入管のやり方に大きく反発してる事件ありましたが
アメリカだと「当然ですけど なにか?」みたいなものだ。

外国人犯罪に対して司法が 「もう 私たちに判断させないで。知らんわ」みたいになっちゃってる日本。
問題ありますよ。

最近、狛江の殺人事件のむごたらしさで火が付いて
フィリピンの刑務所収監中の極悪日本人にやっと警察
も国もフィリピンも(!)本気出しましたが、日本の役所全般、国外とか外国人とかはもう「考えたくない雰囲気」あるのはどうかと思う。

この映画の中で 随分とのどかにパーティーしてたベトナムコミュニティだって 日本だともうちょっと問題ある感じだと思う。
彼等は実習生という名の下にやって来て
今ではかつての中国系を抑えて外国人犯罪のトップになってますから。

警察側が必死に捕まえて司法が片っ端から網の外に逃してるイメージ。

映画に戻ると

子役の女の子やシングルマザーの彼女の歌声の素晴らしさ。
ベトナム人女性の佇まい

などなど 引き込まれる要素が多く
夜中に見たのに眠くもならずに見終えてしまう吸引力ある作品を生み出す彼の才能は素晴らしいのだと思った。

女の子が髪の色を彼と同じにしたがったり
その後 彼があの顔で金髪に染めたりするんだけれど
あーこれってアジア人は やらない方がいいかもなあーという感想は持った。ちょっと素行悪そうにしか見えぬ。

asica
NOBUさんのコメント
2023年2月11日

度々。。
 日々、虚勢を張って、厳しき日々を生きる男にとっては、とても、とてもうれしきお言葉に感謝です。涙が出ました。
 温かきお言葉、有難うございます。

NOBU
NOBUさんのコメント
2023年2月11日

今晩は。
 滅多にコメントの再バックはしないのですが・・。
 私が、ロマンティストである事は自覚しています。(おバカ・・。)
 部下の手前ではパワハラ上司を演じていますが、現場で頑張ってくれている職制が緊張しながら私に報告してくれる際には、”絶対に上司の前では貶さない、褒める”けれど、気になった点は報告後に呼んで、マンツーマンで”こうしたら、どうかな・・”というアドバイスをしている積りです。
 有難きお言葉有難うございます。
 故に、今作は理不尽なる行政の対応に怒りを覚えつつ、微かなる希望を感じたラストに落涙した映画でした。
 本当に厳しき日々を虚勢を張って生きる漢には、映画って娯楽ではありますが、作品によっては救済になるんですよ・・。では。
 これからもよろしくお願い致します。

NOBU
asicaさんのコメント
2023年2月11日

NOBUさん。コメントありがとうございます。
ラストは紛うことなき涙腺崩壊作品でしたね。
私は、全体に流れる雰囲気やカメラワークにセンスを感じたので、あんなに泣かせる感じにしてくれなくても泣いたのに、って思ってしまった冷血人間(おばさん)です。
アリシアさん、完全な北欧美人だと思っていたので肌の色で苦労したとは知りませんでした。真っ白ではないなあとは思いましたが(日本の秋田美人のほうが白いかも?)

asica
NOBUさんのコメント
2023年2月10日

今晩は。
 今作は、近作では「ミナリ」と比肩する有色人への偏見を描いた映画でしたね。
 けれど、アリシア・ビキャンデル(彼女も、最初は相当肌の色で苦労した方だそうです。)が演じたキャシーのそれまでアントニオに嫌がらせをして来た元夫のエースが最後に示した人間の善性と、強制出国の際に愛娘に走り寄り、スライディングで抱擁したシーンで、私の映画館でしか崩壊しない涙腺(普段は絶対に人前では涙を見せない!)が決壊した作品でした。
 とても好きな作品であります。車をぶっ飛ばして(じゃなくって安全運転で一時間以上掛けて)観たことも懐かしき作品です。
 映画って、とても良いよなあという当り前の事を再認識した映画でした。(でね、涙がナカナカ引かなくって・・、困った映画でもありましたよ。)では。

NOBU