PIG ピッグのレビュー・感想・評価
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評価難しい
2022年劇場鑑賞294本目。
ミニシアターで一週間限定上映かつ一日一回しかやっておらず、土日は用事で観に行けなかったので、観に行くなら仕事終わりの今日行くしかないという状況だったのですが、朝から雪がつもり始め、映画から帰ってきて夜中に雪かきしないと駐車場入れないとかだといやだなぁという不安があり、皆さんのレビューをチラ見。おいネタバレ有りじゃないのに二行目にもう結末書いてる奴いるじゃねえか!
これで、だいぶ観る気なくしたのですが、皆さんの評価が☆2未満と☆5近くに二分されていて、ちょっと気になってきました。幸い雪もこれ以上は積もりそうもなかったので鑑賞決定。
評価難しい作品でしたね。丁度真ん中の☆3にしようかと思いましたがパンフレット作られていないので☆0.5減点。
ポスターの煽りのリベンジスリラーはまぁよくもまぁこんなに堂々と嘘つけるなというくらい見事にそんな内容じゃないです。
それはネタバレない範囲でちゃんと書いてくれてる方のレビューでなんとなく知ってはいたのですが、それを読む前はブタを盗まれた世捨て人が壮絶な復讐劇を繰り広げる・・・ってこれジョン・ウィックじゃん!(ブタじゃなくて犬だけど)
そういう感じの元軍隊的な過去ではなく、別の過去を持っているんですが、その過去を利用した探し方の方法がかっけぇ!ってなりましたね。あのラストはあのラストで意味はあるのでしょうが、カタルシス欲しかったなぁ。ただの世捨て人じゃないというサプライズはありましたが。
鑑賞動機:紹介等から連想される映画とは全く違うらしい10割
あ〜あ 何これ?
料理の匂い、ワインの香り
「俺たちのニコラス映画」を観に来たつもりが、己の琴線をギンギンかき鳴らされる出会いになってしまいました。同じ様に想定を外されてへそ曲げるのも大いにわかります。しかし、個人的には今年の3本に食い込むのはほぼ確実でしょう。飲食業従事が長かったからなのかもね。
序盤でいきなり(というかタイトルがそもそも腹減る)胃袋を掴まれた後は、ずっと味も素っ気もない感じが続く。その答えにとあるレストランで気が付いてからは、ずっと何かの衝動で震えておりました(良い意味で)。そんな自分が欲しい展開が散りばめられていた第三章(タイトル思い出せないのが悲しい。)もう一緒に食べてたし、飲んでたよね。匂いや香りまで感じる作品には中々に出会えない気がしました。エンドロールの最後の最後まで丁寧でとにかく気持ち良かった。監督の食事への丁寧さが滲み出ていて素晴らしかったですね。
終わった後に、マッシュルームのタルトが食べたくて食べたくて街を彷徨うハメになる(半分ホント)。塩バゲットを添えで。
愛豚とアミールが愛おしい。
リベンジスリラーではなく熟睡系癒し映画
メスブタを愛する男
やっぱり愛していたんだ
ここ掘れ、ブヒブヒ。
山奥でトリュフ狩りをしながらの豚と慎ましく暮らすじぃが、豚を取り返そうと仕事仲間の若造と街に出る話。
大切な人を牛ない孤独にひっそり暮らす中年男、追い打ちをかけるように殺されるブタ、そのためになら行動を起こす男、誰もがジョン・ウィックを連想するけど中身を開けば全く真逆の話。もはや反ジョン・ウィック的な雰囲気。
主人公かなり殴られ蹴られるけど、反撃はできないし、何より主人公最大の武器は料理の腕と対話。喪失を暴力で解決するんじゃなくて、共に失った何かを思い慰め合う話だった。
でもだいぶ思わせぶりに演出してる感じがズルいなと(笑)何やら街を支配しているラスボス的なおっさんに、それに立ち向かうために"ブツ"を揃えろと支持する主人公が殺し屋のそれ(笑)というか料理振る舞う時もワインに毒入れてるんじゃないかとギリギリまで疑った(笑)
『ドライブ・マイ・カー』がなぜ海外で評価されたか、大切な人の喪失というテーマがコロナ禍で日本の何十倍の死者が出た海外の状況とリンクしたことも一因とスッキリの映画紹介の人が言ってたけど、確かに今年入ってから見た"こういう系"の映画『ラム』『林檎とポラロイド』とか、全部喪失を許容したり立ち向かったり転嫁したり、同じ雰囲気だなと思った。
あとまぁ、私はこの話めっちゃ花咲かじいさんだなと思った。トリュフが宝とも思えるけど、息子と自分より仲良くやってる主人公が羨ましくて豚盗んだのかも。
豚を無くした美味しんぼう。
思ってたのと違った…
豚さんは繊細だから
ニコラスを名乗るものとしてケイジ様の作品を見逃す訳には行かぬ!園子温作品で目を覆いたくなったトラウマがあり、こわごわ見始めたが、なかなかの重厚感。
ただね、豚は超デリケートだからあんなに手荒にしちゃうと、ほらね。ではあった。
ストーリーのところどころに説明不足を感じるのだけれど、作風からするとそこは画像から行間を読めということかもしれない。
世捨て人のような生活であっても調理のためのものは整然と綺麗に設えられているし、料理の手さばきは流麗、そして作る側も食べる側も記憶は舌に腕に脈々と残り続けるのだと、すべてを理解しきれていない頭でも、なんだかジーンときてしまった。
年をとってもなお新たな一面を見せてくれたニコラス・ケイジに感謝!
してやられた
スリラーにもいろいろ種類があり、ドンパチなものもあれば、謎めいたものもあります。今作のあらすじを読んだ限り、ドンパチなんかはしたりしそうになかったのですが、豚を返せという強力なキャッチコピーを見せられたら何か派手なことが起きるのでは…!と少し期待をしてしまいました。
そんな事は無かったです。だいぶゆったりしながら主人公の過去や料理についてを聞き回るスローな探訪でした。いや、期待しすぎた自分が悪いのは重々承知なんですが、これ本当に91分か?と思うくらい長かったんです。特に後半の中弛み感はかなりのものでした。
細かい事を覚えていないくらい集中力が切れてしまったのもあり、豚がトリュフ取ってたなーくらいしか濃い記憶がありません。賞レースを騒がしているみたいなんですが…良さはあまり分かりませんでした。
鑑賞日 10/12
鑑賞時間 20:50〜22:25
座席 H-7
シネマカリテ満席でした!
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