「「アナ雪」のカウンター的作品?」ミラベルと魔法だらけの家 青空ぷらすさんの映画レビュー(感想・評価)
「アナ雪」のカウンター的作品?
Disney+で鑑賞。
魔法の家に住む魔法一家に生まれながら、1人だけ“ギフト”をもらえなかった普通の女の子が主人公の、「モアナと伝説の海」以来のオリジナルミュージカル作品。
ギフトはまんま「才能」のメタファーで、主人公ミラベルは表面的には明るく振舞ているけど、自分だけ魔法が使えない劣等感を抱え、何とか家族の役に立とうと空回りしている。
逆に姉二人はそれぞれ、周囲の人々に自分の魔法を期待されることをプレッシャーを感じていて、本作ではそんな誰かの期待に応えようと苦しむ人々に向けた「ありのままの自分でいい」というテーマを語っている。
そういう意味では「アナ雪」に限りなく近い物語だけど、「アナ雪」の主人公はエルサ(持つ者)で、本作の主人公ミラベルは“持たざる者”なので、そういう意味では「アナ雪」のカウンター的作品と言えるかも。
ただ、本作ではギフト(才能)と家族の祝福と呪いを描いているけれど、閉ざされた村のカシータという家が舞台なので、物語的には随分こじんまりした印象を受けた。
個人的に、そのこじんまり感は好ましかったけどね。
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