劇場公開日 2021年11月26日

「生まれ持った能力主義第一社会への反論。」ミラベルと魔法だらけの家 Y Kさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0生まれ持った能力主義第一社会への反論。

2021年12月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

感想
物語について深く掘りさげる場面が少ないので、察することを必要とする子供には理解が困難な作品という印象でした。
・物語構成
全体的に説明不足感があった印象を持ちました。
マドリガル家で唯一のギフトに選ばれなかった少女ミラベルの正体を見抜き、ギフトと自己防衛の為に厳しく接するお婆ちゃんは正直不快な気分で観ていました。しかし、終盤でディズニー映画らしい幸せなオチがあったので結論楽しく観れました。ミラベルのギフトの秘密は理解できましたが、ラストのオチは正直理解出来ませんでした。また、妙に広い家の中での冒険という物語は全体的に昨今のディズニーアニメ作品の中では最も規模が小さい印象を受けて、あまり物語に入り込めませんでした。
今作のテーマである生まれ持った能力と経験から身につけた技術の両立というテーマが能力主義主義社会への反論にもみえて面白かったです。
・楽曲
ミュージカル映画なので劇中楽曲が多数ありました。期待通り楽曲は素晴らしかったです。

総評
近年のディズニーアニメーション作品の中では満足度が薄い作品。作品のテーマ自体は着眼点が独特で楽しめた。ミュージカルシーンは流石のクオリティなので、その点では満足できた。

Y K