「8分短いのってどこ?」アレックス STRAIGHT CUT Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
8分短いのってどこ?
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オリジナル版は随分前に観賞済みで細かいところは覚えていないけれど、単純な内容なのでストーリーは結構覚えている状況で観賞。
パーティーから先に帰った彼女がレイプされたうえにポコポコにされて、それを知り犯人を追いかける彼氏と、止めようと付き添う彼女の元彼の話。
オリジナル版はエンドロールの逆回しから始まり、結末から物語がスタート。何があってそうなったか、更にその前に何があったか、更にそれは、とシーン毎にさかのぼってみせていくけれど、今作はその名の通り時系列通りにみせていく。
シーン毎にワンカット風長回しで、シーンのつなぎはグルグルグルグル、これはオリジナル版の為の演出の名残りですね。
長尺レイプシーンの長回しが強烈とか言われているけど、個人的には言うほど?と思っていたし、壊れた幸せを後からみせてやり切れない余韻に繋げるという意味では面白かったけれど、どんどん盛り上がりがなくなりまったり冗長になっていた記憶が。
そこへ行くと話を知っているせいもあるのかも知れないけれど、今回のSTRAIGHT CUTは、序盤のラブラブからのグズグズ地下鉄トークの流れこそ相変わらず長ったらしく感じたものの、どんどん壊れて行く感じがして個人的にはこちらの方が圧倒的に好みだった。
ちなみに、本作のストーリーとは直接的には関係ないけれど、刑務所に入っていた話をするオッサンは、監督のデビュー作である「カルネ」とその続編「カノン」の主人公で、かたるのはその作品の出来事ね。
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