沈黙のパレードのレビュー・感想・評価
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帳尻合わせの弊害
原作既読。
湯川と草薙の友情が最も深い「聖女の救済」を糞改編したせいで、本作に無理矢理その辺をブチ込んだ結果がこの有り様。
現地住民と湯川の交流をもっと描くべきなのに友情パートの為に切り捨てるから群像劇感が薄れる。
せっかくの内海(柴咲コウ)復帰なのに草薙に重きを置くからどっち付かずになり台無し。
それを差っ引いて観ると、しっかりとエンタメしていて気楽に観るには最適な映画。
俳優陣に隙は無く、起承転結がテンポ良く、ストレス無く観れる。
もの悲しいビターエンドは鑑賞の余韻を残して映画館から出れる。
追記:飯尾さん、当て書きされたかの様な見事な演技でした。
それなりに楽しめた。
佐織や留美の態度が酷いことについて批判してる人がたくさんいるけど、それ原作にあることだからなー。
映画としては忠実に表現できてるので、そこを映画レビューとして点数下げるのはちょっと違うのかなと思う。
まあ原作読んでなかったら仕方ないけど。
何かモヤモヤ
予想はしていたがガッカリ。
このシリーズの面白さは常識が通用しない事象への物理学的アプローチ。
映画シリーズ全般に言えるけど、心理描写が強すぎてガリレオらしくなくなってしまう。
今回も湯川先生がただ行きつけの居酒屋コミュニティの事件に何故そこまで固執するのか不明。
物理学的アプローチなんかほんの少しで、やってる事が素人探偵レベル。
結局殺人事件の全容も解明されることなく終了…。
そういえば、「容疑者Xの献身」も「真夏の方程式」も素人探偵で終わってたし。
昨日のSPドラマ「禁断の魔術」の方がよっぽど面白かった。
出来ることなら新シリーズをヒロイン新木優子でドラマ化してくれることを祈る。
仮説の確度が後半高すぎる
もう湯川さんの仮説が後半になってくるとデスノート並みの的中率。
ナイル川殺人事件とかもそうだったけど、
根拠薄いまま仮説を立てられて、
それが事実に置き換えられいく。
それを傍観する客席の構図。
これあんまり良くない。
湯川と内海のコンビ復活
比較的ミーハーな自分はTVシリーズから好きだったファーストシーズンの迷コンビが復活した事で早速チケットを購入しいそいそと劇場に赴いた。劇場版はドラマと違って犯人側の悲しい結末が多いが、今回は今までとは違い犯人に同情の余地は無いし逆に被害者家族とその周辺の人々が救われていない気がする。被疑者死亡で起訴となるのか?お腹の子供は誰の子なのか?疑問は尽きない。
ヒトツボシ
テレビドラマ・劇場版共に鑑賞しており、超久々のガリレオシリーズ。観る前に湯川先生の姿がじわじわ〜っと浮かんできました。
物語は、3年前に殺された女子高生の遺体が発見され、その遺体の発見現場にいた老人の息子が、草薙さん(北村一輝さん)が過去に取り逃がした犯人と同一人物であった…というのが軸になっていきます。
キャラクターの変化はそこまで気になりませんでしたが、物語の後半部分の駆け足感はかなり気になりました。
役者陣の演技は文句なしです。特に飯尾さんの悲哀に満ちた表情が素晴らしかったです。福山さんの湯川先生も愉快で楽しいですし、柴咲コウさんの坂本も優しさと厳しさの混同した感じそのままで良かったです。
ここカットすれば良かったのになぁというシーンがいくつか散見されました。パレードのシーンは別にマジマジ見せなくてもいいのになというのがまず引っかかりましたし、逆にここ深掘っておけば良かったのになと思う場面はキャラクターの背景描写です。あっという間に事件の顛末まで話しちゃうのもマイナスポイントです。
事件の顛末にたどり着くまでもややくどくて、こいつが犯人だ〜→いや実はこっちが…→やっぱこいつだー!なので、どうにも尺稼ぎのように思えてしまいました。犯人サイドか被害者、湯川先生のキャラをもっと欲しいなと上映中ずっと思っていました。
夢を押し付ける人、嫉妬する人、それに抵抗して失言をする人、どれも自分に何かしらの問題を抱えた人が引き起こした事件で、その設定自体こそ良かったのですが、それを活かすための演出が足りてなかったです。隙が多かったり、やや雑に進めてしまう展開もかなり問題ありです。
観終わった直後はそこそこ面白かったなーと思えますが、よくよく考えると疑問に思うシーンがいくつも見られた作品でした。実に面白いとまた唸らせて欲しいです。
鑑賞日 9/16
鑑賞時間 11:40〜14:00
座席 P-4
渡辺いっけいは⁈
福山雅治、柴咲コウ、北村一輝と初期ガリレオが復活とのことで楽しみに鑑賞。同じメンバーなので同じように年齢を重ねていて本当にずっとガリレオの世界が今も続いているような感覚でした。
ストーリーはいまいち…。
▶︎パレードシーン長すぎる
▶︎何故か踊る容疑者達のシーン
▶︎仮説実写シーンで中途半端にコメディ
▶︎物理要素少なすぎ‼︎湯川先生って探偵だっけ?
▶︎村上淳はもっと活用すべき
▶︎有名出演者が多すぎて雑多になったストーリー
▶︎北村一輝の思い入れ強すぎ
▶︎計画犯罪と言い切れない粗さ
▶︎津田寛治のもったいない使い方
▶︎過去の事件がおざなり
▶︎つまらなすぎる2段階目の真相
いまいちと感じた要素はこれくらいでした。
村上淳が早々に離脱してしまいがっかりでした。更にお金目当てというサイコパス感薄れる結末にもがっかり。せっかく薄気味悪い役なのだから更に犯罪を犯しお金はついでくらいに考える異常者であってほしかった。
有名俳優さん達が出演されていたので、もっと壮大で緻密な計画犯罪が良かったかと。計画と呼べるのか、中途半端に周りが関与していて内容もお粗末。所詮素人の計画なんてこんなもんでしょって感じでした。
良いところももちろんありました!
最後の最後に被害者の女性に対する同情をすっかり奪われる展開は面白かったです。彼女のためと思わせつつ実際は自己保身だらけの夫婦。夢を追う彼女を応援しておきながら妊娠させてる彼氏。本気で被害者を思っていた家族が可哀想すぎだなと。
そして女性陣が美しい!柴咲コウ、檀れい、戸田菜穂、吉田羊、目の保養でした。
長々と書きましたが一番言いたいのは、渡辺いっけいは⁈最後まで楽しみにしていたのに…
エンドロールが懐かしい
推しの方は観て大丈夫。
大きく期待を裏切ることはないと思います。
今回が初ガリレオの方は
できれば過去のドラマ版観て
劇場版の1作目も観て欲しいです。
素晴らしきドラマです。
今作はヒューマンドラマ色が強くなっています。
よくも悪くも登場人物達の成長。
年齢を重ねて、
落ち着いた大人になった感が
自分には良かったです。
と同時に最後のエンドロールで
若かりし頃の登場人物を見て
懐かしくて、自分の人生も重なり
不覚にも涙が出てしまいました。
今作は賛否両論あると思いますが
古参のファンの方は観ておいて
損はないです。
捻りはある
最近の邦画は、ある一定の俳優さんが重要な鍵を握るケースが多い。
椎名桔平さんが出演していると必ずキーマンになる。
これは椎名さんに限ったことではないですが、もう少し考慮しては。
あーやっぱり感は、もう、ちょっとウンザリします。
今回の主人公は北村一輝さんでしたね。素晴らしい俳優さんで、
どの役を演じても、その役にしか見えない稀有な方です。
つまんない。不自然なはなし。
ガリレオファンにはたまらない作品かもしれませんね。
柴崎さんはほんとにそれっぽいし、教授もインテリ臭満開でスパスパ解決していきます。この人なんの研究してんのかなあ?超伝導?そうすか。とりあえずアミューズさん全開で見たことある俳優さん、タレントさんばかり。まあ、安心のベタベタした展開です。
しかしながら、殺人鬼が黙秘で2回も不起訴?
現実的にはありえません。ないわあ。日本の警察はそんなに都合よく愚かではありえません。また、オリエント急行みたいに飲み屋の友人、知人で殺人計画?
ないわあ。ありえない。しかも、結局彼との妊娠が
事の発端??????えー。リアルにないわ。
産んでからまた、チャレンジしたらいーのに。
で、殺人?で、都合よく殺人鬼登場????
あまりにおかしな展開でガリレオもびっくりして
たかもです。
いまや、コロナもありネット社会も急速にすすみ
人と人との関わりが大変化してます。ますます他人と
他人は希薄に。飲み屋の知り合いが兄弟、親戚の様になんて昭和的妄想でしかありません。残念ながら。
序盤のパレードのあたりからあーなんか不自然だなあ
やらせ感満載だなあと。
残念ながらトンデモ映画でした。
「真夏の方程式」の映像は流しても、吉高は流せないのか?
なんか、最後の謎解きが取ってつけたようで、メチャクチャになっていない?
素直にモンスターのような犯人が、湯川教授の謎解きで自供するような展開が見たかった。
真偽はともかく、歌手デビューをするという立場なのに、妊娠をする行為をしたのが原因というのが、一番腑に落ちない。
疑問点が残る部分が少し多いかも…
私は、原作を読んでおります。
原作を上手くまとめられていたとは感じました。
ただ、ここはなぜこの設定に?ここの説明なくて大丈夫と感じた部分が多々ありました。
①増村氏と15年前の事件の関係性
被害者の母が妹であったことは語られていましたが、なぜ妹との関係を隠したか、蓮沼をどれほど恨んでいたか、並木氏に何を語ったのか(どうして訪れたのか)を見せるべきだったと思う。
②高垣くんとの関係性
最初に示された回想シーンで沙織さんのレッスンを一緒に見ていた描写があったが、あれでは親公認で付き合っていたと感じてしまう。少し違和感を感じた。
③湯川先生の事件の伝え方など
今回の事件に関しては、あらましなどを草薙さんが伝えた方が説得力があったと思う。ガリレオ先生の行動の真意は、親友を過去の事件含めて解放してあげたいというものだったと感じる。彼がどのように行動したかが端折られていたように感じたので残念だった。
④物語の終わらせ方に関して
圧倒的に原作の方がいいなと思った。
「親友に感謝している」と内海が湯川に伝えたが、あの言葉を内海に言わせるくらいならなかった方がよかったかな。逆に湯川先生に言ってほしかった。
まだもう少しあるけど、こんな事は思いました。
原作を読んでいなければ、このような違和感は感じないと思います。
湯川が最後犯人に説明に行く前に、「容疑者Xの献身」のワンシーンを挟み込んでもよかったと思う。
この時の彼の後悔を元に話に行くことを決めたと思うので。
普通に面白いストーリーなので、観て損はしないと思います。
「透明な螺旋」も映画化かドラマ化待ってます!
真相が最後まで全然分からなくて面白かった!
このシリーズ初めて見ましたが、脚本がよく練られていて面白かったです!!
犯人、真犯人、そして真相。。
全然分からなくて、どんな展開になるんだろうと引き込まれました。見て良かったです。
先にみたヘルドッグスに引き続き北村一輝さんが出ていて、連続北村さんdayになりました!
今回も単純に見えて実は複雑にからみあった誤解や事実を、湯川が解明していく展開が見事で見ごたえありました。
映画「沈黙のパレード」作品レビュー
福山雅治演じる、変人だけど天才的頭脳を持つ物理学者・湯川学が、不可解な未解決事件を科学的検証と推理で見事に解決していく、大人気・痛快ミステリーシリーズ。映画第3弾となる今作では、柴咲コウ演じる、湯川のバディ的存在の刑事・内海薫と、北村一輝演じる、湯川の親友で内海の先輩刑事・草薙俊平が9年ぶりに再集結!「ガリレオ」の醍醐味ともいえる、3人の絶妙なやりとりがスクリーンに帰ってきます!
さらに今晩放送の劇場版の4年前の事件を扱ったフジテレビ・土曜プレミアム「ガリレオ 禁断の魔術」の放送も楽しみです。
原作はベストセラー作家・東野圭吾によるガリレオシリーズ第9弾「沈黙のパレード」。多数の登場人物すべてに繊細な人間模様が描かれ、その絡みあう群像劇と二転三転する展開に一気に引き込まれる極上エンターテインメントになっています。『容疑者xの献身』『真夏の方程式』に続き、福田靖が脚本、西谷弘が監督を務めました。競演キャスト陣にも、椎名桔平、檀れい、吉田羊、飯尾和樹、戸田菜穂、田口浩正、酒向芳、村上淳、岡山天音、川床明日香、出口夏希と超豪華なメンバーが集結。
そして、主題歌は9年の時を経て再結成となる福山雅治と柴咲コウによるユニット≪KOH+≫が担当。
福山雅治が書き下ろした主題歌「ヒトツボシ」は、物語に深く寄り添った、切なくも、愛にあふれた楽曲に仕上がり、柴咲の優しく力強い歌声が、心に響きました。
前2作を凌ぐ怒涛の展開と心揺さぶる人間ドラマに、シリーズ最高傑作の呼び声高い本作。きっと満足されることでしょう。
物語は冒頭、東京都菊野市の夏祭りの「のどじまん大会」で素晴らしい歌唱力を発揮した女子高生が登場するところから始まります。その並木佐織(川床明日香)は、音楽家・新倉直紀(椎名桔平)に見出され彼の家でレッスンし、いずれは歌手を目指すはずでしたが行方不明になってしまうのです。
その3年後、静岡県の火事跡から住んでた高齢女性と佐織の白骨が発見され、その家の息子・蓮沼寛一(村上淳)が逮捕されました。蓮沼は、15年前に幼女殺人犯として警視庁の草薙俊平(北村一輝)達が逮捕しましたが黙秘をつらぬき釈放されたという過去があったのです。
蓮沼は、今回も証拠不十分で釈放され、佐織の実家の定食屋「なみきや」に突然顔を出しますが、常連客によって追い出されます。
この事件について警視庁の内海薫(柴咲コウ)から捜査協力依頼を受けてたものの拒絶していた湯川学(福山雅治)は、たまたま客として「なみきや」に出入りしていて、その日も居合わていたため、事件に興味を持ち始めるのでした。
やがて本作の舞台である東京・菊野市では、今年も夏祭りで仮装パレードが開催されることになります。「なみきや」や湯川の新しい勤務先となった研究施設も菊野市にあったのです。
宮沢麻耶(吉田羊)率いるチーム菊野は「宝島と海賊船」を演出し念願の優勝。同日、蓮沼の窒息死の遺体が発見され、蓮沼の元仕事仲間で部屋を貸してた増村栄治(酒向芳)が容疑者に浮上します。
しかし証拠不十分で増村は釈放。湯川は、蓮沼の部屋が外から施錠でき、小窓を作れて気体を注入できることを発見。「液体窒素」による殺人を主張します。草薙らは裏取りを進めた結果、「なみきや」の常連客の中から、戸島修作(田口浩正)の経営する冷凍食品会社から「液体窒素」が持ち出されていたことが判明。湯川の仮説が証明されたかのように勢いづく捜査陣でしたが、戸島自身には夏祭り設営でアリバイがあったのです。
湯川は、この「液体窒素」を仮装パレードの宝箱で輸送したと推理し、宮沢や亡き佐織の恋人だった高垣智也(岡山天音)が容疑者として疑いますが、いずれもアリバイあり。肝心の並木家の2人は、蓮沼が死亡時には客の急な腹痛で病院へ連れそったので、どの容疑者も証拠不十分に。蓮沼を殺したのは一体誰なのか、湯川ですら見えなくなってしまったのでした。
町全体を覆う憎悪の空気…。 殺された佐織を愛していた、家族、仲間、恋人全員に動機があると同時に、全員にアリバイがあったのです。そして、全員が沈黙するというまさに沈黙のパレード。この沈黙には、容疑がかかったもの全員がそれぞれを気遣い、かばい合う想いに溢れていてホロリとしました。もうずっと真相など湯川が暴き立てず、沈黙の中で静かに終わらせて欲しいと願ったくらいです。
それは刑事の草薙ですら、同じでした。草薙は誰かが殺人犯として名乗り出ることを恐れていて、このまま蓮沼の被疑者死亡で事件を幕引きにしたいと、刑事にあるまじき願望を抱いていたのです。草薙は、過去に蓮沼を釈放したことで、その結果佐織が殺害され、菊野市の人達に蓮沼に対する復讐心を芽生えさせたことを後悔していたのでした。
それくらい、この沈黙は本作の登場人物たちの想いの結晶だったのです。
しかしそんな菊野市の人達や草薙の思いの詰まった「沈黙」に隠された「真実」を、湯川は丁寧な検証を積み上げて、裏の裏まで解き明かしていていくのです。
ガリレオ・シリーズは、東野圭吾原作の映画の中ではミステリ度が濃く、ヒューマンドラマの質も高めです。シリーズのファンにとっては、今回湯川の物理学者としての活躍が弱いと不満を漏らす方もいらっしゃることでしょう。それでもミステリにあまり縁がない一般の映画ファンから見たら、今回の「液体窒素」トリックには驚かされました。身体に全く傷をつけず、現場で争った証拠も残さず、殺害してしまうしてしまうアイディアは原作者ならではのものではないでしょうか。
今回も単純に見えて実は複雑にからみあった誤解や事実を、湯川が解明していく展開が見事で見ごたえありました。
実に面白い一本
今作の特徴の一つに「事件の関係者が非常に多い」点がある。それゆえ、それぞれが犯行に加わる動機や背景をどれだけ描写できるか?この人がなぜそこまでするのか?を観ていて納得できるかがポイントだった。結論を書くと、何の違和感もなくまとめられていた。言葉での説明を極力省き、BGMと演出によってきちんと表現されていた。特に冒頭のシーンのインパクトは強烈で、作中すでに故人であるはずの並木佐織の存在感は圧巻であった。
原作よりかなり強調して描かれていた草薙の苦悩は、本作のもう1人の主役といっても決して過言ではない印象だった。北村一輝さんの熟成された演技は他局だがドラマ「天国と地獄」に続き流石。
最後に、個人的には増村栄治役の酒向芳さんの演技が大好きだった。もう一回観ようかな〜!
期待していたガリレオシリーズの3作目!
1作目の「容疑者Xの献身」、2作目「真夏の方程式」は僕の大好きな作品で、今回もとても楽しみにしていて公開当日に見に行きました。(原作未読)
映画版の重い雰囲気のガリレオが好きだった自分からすると、湯川先生が登場したシーンで「あードラマ版の軽い雰囲気なのかー」とちょっとがっかり。
パレードを見てを見て湯川先生が「実におもしろい」と言ったあとの並木妹の「実におもしろーーい!!!」は謎です笑
(ドラマ版も好きだけど)
ストーリーはとても面白かったです!
蓮沼という救いようのない最悪の人間に対して、被害者たちがどうにか罪を償わせてやろうと、恐怖を味合わせてやろうと計画を練り実行するが、計画がくるい殺してしまう。
誰がなぜ計画をくるわせて殺したのか最後までわからなくてドキドキでした。
東野圭吾はすごいなー
いくつか疑問に思った点はありました。
・そもそもなぜパレードの裏で犯行を行う必要があった?
アリバイ工作のため?
パレードに合わせてやったせいで決定的な証拠とられてるような
・宝箱に隠すのはなんでだっけ?
パレードの動線と液体窒素を運ぶ動線が被ってたから利用したのかと思うけど、普通に運べばいいような気が、、、
裏で普通に運べばパレードに人が集中してるから目撃者も少ないのでは?
僕が説明を聞き逃している可能性もかなりあります。
これまでの2作と比較すると正直なところ劣ると感じたのですが楽しめました!
疑問点は、もう一度映画見るなり、本を読むなり確認しようと思います。
面白かったけど映画の尺では物足りない
原作を読んだ上で本作を鑑賞。なので、原作が映像化されることを楽しみにしつつ、映画オリジナルな部分や相違点にも着目した。原作のボリュームが大きいので映画の尺に収めるにはどこかしらカットしなければならないだろうと予想していたが、案の定、物語を成立させるため全体的に急ぎ足になってた印象。展開が早いから退屈はしなかったが、トリックや真相が伏線もなく次々に明らかになっていくのでミステリーとしてはワクワク感が足りなかった。しかし、映画ガリレオはドラマと違い謎解き以外の物語に見所がある。今作は遺族の無念を晴らせなかった草薙が蓮沼殺害の真相を明らかにするか、遺族たちにとって1番幸せになるストーリーでかたをつけるかで湯川とぶつかり葛藤する場面が1番感動し印象に残った。
残念だったのが以下の2点。
1.高垣智也があっさり沈黙を破ったこと。
原作では心配する母親や職場の人間に迷惑をかけ続けることに耐えられず自白をするのだが、映画では高垣智也という人物が佐織の恋人という設定以外何も描かれていないため、すぐに自白してしまい、ただ口が軽い男として見えてしまった。
2.増村の執念深さが伝わってこないこと。
増村はアリバイがあり殺す動機もないことから容疑者から外されていたが、この男の協力無しでは蓮沼殺害計画が成し得ない重要な人物。そこで本橋優奈ちゃん事件に遡り徐々に増村との接点が明らかになっていくのが原作では1つの醍醐味だったのだが、残念なことに映画ではあっさり優奈ちゃんの母親由美子の兄であることが判明する。増村がどれだけ由美子と優奈ちゃんの幸せを願って生きてきたかという描写が大幅にカットされているから増村の蓮沼に対する恨みや執念深さが伝わってこなかった。ただ最後のゴミ収集のシーンで増村本来の人柄が出ていたのは良かった。
2つとも尺の都合上描かれていないのだろうが、少し物足りなさを感じてしまった。もっと容疑者達が沈黙して警察がアリバイを崩せず謎に満ちた事件というのを演出して欲しかった。でも映画オリジナルの湯川先生と内海の絡みは面白かったし、キャストの演技も申し分なく、パレードも盛大に表現されていたから劇場で観て良かったと思える作品だったことは間違いない。
愛するが故に沈黙する人々
"ガリレオ(劇場版)" シリーズ第3作。
TC EXTRA LARGE SCREENで鑑賞(レイトショー)。
原作は既読。
ガリレオ・ファンとしても、ましゃ(福山雅治)ファンとしても、9年ぶり、待ちに待った待望の新作となった本作。
劇場版ならではの重厚な雰囲気はそのままに、謎解きも人間ドラマもこれまでにない豊穣さがあって感動の嵐でした。
高笑いからの「さっぱり分からない」「実に面白い」といつものセリフを口にした湯川先生に、「あぁ、ガリレオが帰って来たんだなぁ…」ととても感慨深くなって自然と涙が。
「オリエント急行の殺人」テイストを匂わせておいて実は…な複雑なプロットを誇る原作をどう映像化するのかと気になっていただけに、期待を上回る良質さに惚れ惚れしました。
それは、西谷弘監督の堅実な演出と福田靖による見事に原作から換骨奪胎された脚本のおかげだろうな、と…
冒頭において並木佐織がどれだけ愛される存在だったかを端的且つエモーショナルに呈示したことで、祐太郎たちへの感情移入が容易になる構成と演出が巧みでした。
蓮沼が突然なみきやを訪れ、和やかだった雰囲気が緊張感漂うものに一変するシーンでは、登場人物の紹介と同時に、今後の展開の伏線まで視覚的に挿入してしまうと云うとても情報量の多い場面となっていたにも関わらず、繊細な演出と細かいカットを繋ぎ合わせる編集の妙によって、分かり易く構成されており、これぞ映像化の醍醐味だなと思いました。
登場人物が多い分、各々の描写が薄い気がする個所もありましたが、そこは行間を読んで脳内補完しつつ観ました。
これまでの劇場版でも共通して愛がテーマとなっていましたが、本作の愛は様々な形を持っていて重奏的でした。
普段ならば犯罪とは無縁でいられた市井の人たちであったはずなのに、大切なものを理不尽に奪われた時、怒りや悲しみが交錯し、蓮沼への憎悪が膨らんでいくことに。
愛するが故に罪を犯し、沈黙した人々の想いに、愛と云う感情の奥深さと底知れなさを、改めて思い知らされました。
複雑に絡み合った謎を紐解いていく湯川も、推理機械ではない人間味がたっぷりで、これも劇場版ならではだな、と…
草薙刑事を見守り、助けようとする湯川の姿に、友情を大切にする彼の優しさを感じてとても感動させられました。
真犯人に推理を突きつける場面でも、「容疑者Xの献身」での後悔を経た上での行動と想像され、グッと来ました。
ましゃ自身年齢を重ねた分、役柄にもそれが反映されているようで、深みのある演技が素晴らしかったです。
犯した罪は決して許されるものではないが、そこにあった愛だけは確かで、正しく尊いものだったのだと、そう思うことさえ出来たら、救われるものがあるかもしれない。
ふと、そんなことを思いました。
[余談1]
カムバックした内海刑事も両者を繋ぐ役割として大活躍。
新人時代とは全く違う風格にシリーズの年輪を感じました。
[余談2]
絶対的悪である蓮沼を、異様な雰囲気を漂わせながら体現していた村上淳も素晴らしかったですが、並木祐太郎役の飯尾和樹の演技に感服させられました。普段の芸風からは想像出来ないような上手さに、大変驚きました。
[以降の鑑賞記録]
2023/02/05:U-NEXT(レンタル)
2023/08/11:Blu-ray
2024/03/30:土曜プレミアム(地上波初放送)
※修正(2024/03/04)
いやぁー、こういうのじゃないんだよねー
ガリレオ。楽しみにしてました。とても。
うーーーーーーーん。違う。
ストーリーは絶妙だし、すごく面白かった。
でも、ガリレオである必要は無いな、、、
福山雅治と柴咲コウと北村一輝のトリオ復活はめちゃくちゃ良かったが、、、
もう少し、物理学者要素が欲しかった。
教授になった!くらい?
あの施設である必要は?
さすがにトリックには物理要素はあったけども
それ以外は人間ドラマが強すぎて普通にいい映画だった。
前半はストーリーが単調すぎて退屈なレベル。
原作は読んでないけど、絶対いらないでしょ。と思うシーンが多すぎたと思う。抜き所、力の入れどころをミスっている気がした。
後半になるにつれてどんどん謎が解き明かされていく。
ラストには驚く。なんていいストーリー。
なだけに、、、ガリレオである必要は???
妹さん死んだんじゃなかったの!?分からん。
あの音楽すらないし。盛り上がりにかけた。
川床明日香と出口夏希のコンビは良かった。かわいい。
ドラマ調なカメラワークは見やすくはあったが、もう少し演技をフィーチャーするカットが欲しかった。ラストの2人の掛け合いはすごくいいカットだった。
全152件中、121~140件目を表示