沈黙のパレードのレビュー・感想・評価
全524件中、221~240件目を表示
北村さん最高でした。
『容疑者Xの健診』『真夏の方程式』を鑑賞済みです。劇場版『ガリレオ』はテレビシリーズとは違った暗くて重い印象でしたが、今作はテレビシリーズに近い雰囲気で懐かしい印象を感じました。前半は湯川が高らかに笑うシーンやシュールな実験シーンやちょっとしたコメディ要素もあって、個人的には楽しめました。
2回観賞しました。今作は刑事草薙に焦点を当てた作品になっていました。捜査会議で嘔吐するシーンから北村さんの演技は圧巻でした。これまで『テルマエ・ロマエ』や『劇場版シグナル』で拝見させてもらいましたが、今作で精神的に追いつめられる演技を観れて良かったと思います。
今作は湯川先生と草薙刑事の友情を描いたミステリー映画だと思いました。綺麗にまとまっていましたが、ちょっと過去回想が多すぎた印象でもありました。
面白いんだけど。。。
よく作り込まれていて、二重三重のドンデン返しがあるんだけど、
よくよく考えると都合良過ぎる箇所がいくつかあり、そういう意味ではトリックに凝り過ぎの感がある。
液体窒素をパレードの出し物の宝箱に隠して運ばなきゃいけない必然性がないし、
犯人とゴミ回収のオッチャンが同居するのも都合良過ぎるなぁと。
まぁあまり難しく考え過ぎずに、楽しんで観れば良いのだけどね。
つまらない方の東野圭吾
ガリレオって、湯川先生がとつぜん数式を書き始めて、そこにギターのテーマ音楽が重なって、謎が解決してカタルシスって話だよね。今回は、それがないの。映画版では人情話になることが多いから、カタルシスないことが多かったかな。覚えてないや。
それで明かされる真相の「なんじゃこれ」感がすごい。
東野圭吾が人情話に寄せるときは、《砂の器》ばりのドロドロ話になる印象だけど、今作も、まあ、そうだね。
でもさあ、作家がウンウン考えて『ここでこういうことが起こって、謎を解いていくときに「こうかと思ったら、じつはこう」ってなって、被害者は殺されてもしょうがないなって感じで、《オリエント急行殺人事件》っぽいところもあって、トリックはこうで……できた!』って話を書けば、それでいいのかな。
「思いついたぜ!」ってだけの話を、そんなに良くない読了感を抱かせつつ、登場人物の誰が救われるわけでもなく、読者が何かを気づくわけでもない話を書くのか東野圭吾ほどの作家が。それを映画化してるフジテレビもどうなのさと思いました。
そして、草薙さんは「実刑を与えることができなかった」って悩んでるんだけど、これは悩んじゃ駄目。警察は正義を為す組織ではなく、法に則って手続きを進める組織だから。倫理的にどうかではなく、法的にどうかで判断しないと。警察が正義を為そうとするから、ストーリーに則って送検しようとかしちゃうの。
おいおいひどくないですか?
容疑者Xを期待していってガッカリ。初っぱなゲロゲロのメンタル激弱刑事。殺されても同情できない恩知らず被害者。えっ!そのバレッタだけで証明できたの?物理学者さん。その他、共感できない点とツッコミどころ満載で、妻との#沈黙のパレード反省会が長時間に及びました。
タイトルなし(ネタバレ)
数年前から行方不明になっていた女子高生・並木佐織(川床明日香)が遺体となって発見された。
佐織の両親、祐太郎と真智子(飯尾和樹、戸田菜穂)は東京都下菊野市で食堂「なみきや」を長年営んでおり、佐織は同じ市内に暮らす音楽家の新倉直紀・留美夫妻(椎名桔平、檀れい)に才能を見出されて、歌手デビューを目指してレッスンを積んでいたのだった。
さて、佐織の遺体発見直後、容疑者が浮上する。
容疑者は蓮沼寛一(村上淳)。
かつて、少女殺害事件の容疑者として逮捕されたが、完全黙秘を貫き、結果、証拠不十分で無罪となった男だった。
その事件で蓮沼を逮捕したのが警視庁捜査一課の刑事・草薙(北村一輝)。
しかし、今回も完全黙秘を貫いていた。
そんな中、菊野市まつり仮装パレードの日、蓮沼が不自然な死体となって発見される。
かくして、草薙の友人、奇妙な天才物理学者・湯川(福山雅治)となるのであった・・・
といったところからはじまる物語で、前半、特に冒頭の佐織が行方不明となり、遺体となって発見されるまでの描写が秀逸で、この冒頭部分で映画に引き込まれます。
押し入れの中での窒息死という不自然な蓮沼の死を解く経過は、湯川と内海刑事(柴咲コウ)とのやり取りもあり、ユーモラス。
蓮沼殺人のトリックは、物理学者・湯川によって解明されるが、犯人は・・・
と、後半からはダダ崩れ的な感じ。
ま、テレビの2時間サスペンスならばダダ崩れではないのだけれど、犯人の告白(と、そのほころび)によって事件の真相に近づいていくのは、ちょっとミステリーの謎解き部分としては弱いし、前半、力のはいった演出で描かれた佐織の物語がわきに押しやられる感じもしました。
それよりもなによりも、2時間サスペンスの定石「救急車呼べばよかったんじゃない?」「脅迫者は必ず殺される」が事件の肝だったが、観終わっての残念感につながっています。
とはいえ、観ている間は、かなり面白かったです。
また、事件の鍵を握る人物を演じる酒向芳が、いつもながらの怪演で身を見張らされました。
シリーズ初見でしたが、実におもしろい
ガリレオシリーズ、TVも映画も原作も何もかも未経験、初めて劇場に足を運びましたが、人気なのですね!大きなスクリーンがほぼほぼ埋まっていた。
もっと実験による検証が多いイメージだったのだけど、犯行の手口から人間の心の深層に迫って行くアプローチは見応え十分でした。
その前に観た「渇きと偽り」では閉鎖的な街の中に住む誰もが思っているのに口に出さない疑問、今作は知っている者同士がかばいあい、沈黙するという、違った切り口ながら人間の心の奥底に潜むあるあるを描いていて、観ながら色々と考えさせてくれました。
長く続くシリーズである理由も理解できました!
初のガリレオ鑑賞!
前作2本もテレビも小説も読んだこともなく、今更ながら、本当の初ガリレオでした。
過去とか色々な事件が絡まりあり、最後はちゃんとそれらがつながって行く、実に面白い!
豪華キャストはもちろん、飯尾さんの真面目な演技!
どっかでギャグを盛り込んでこないかヒヤヒヤしましたが、素晴らしい演技でした。
とても切ないストーリーで、最後はどれが真実かわからないモヤモヤした終わりでしたが、それはそれで逆に良かったのかもしれない。
あと、どうしても気になるのは、湯川先生はどうして、犯人が分かったのか?そこまでの経緯が全然描かれてなく、理解できませんでした。
初めてガリレオを見ましたけど面白かったので、前作2本も見てみたいと思います。
容疑者Xの献身には敵わない
3人の友情物語
良かったよ。
北村一輝は良かった
実写邦画の最高峰。やはり監督と役者が良ければ日本は戦える!
開始一秒から引き込まれるこの感じ・・・もう名作だと俺の嗅覚が疼いた。観客全員が冒頭すぐに女の子の親になってしまうほどガッッッツリと心を持っていくオープニング。こんな感情移入のさせ方はズルいよぉ~ズルい!!!
そうして冒頭では意外とガリレオっぽくない映像が続き、悲劇までが描かれて一気に観客をどん底に突き落としてからこの物語は始まる。
『おいおい、俺はあのコミカルな予告編だった福山雅治と柴咲コウのガリレオを見に来たんだよな?なんか女子高生が主人公の映画じゃないよな?』
なんて一瞬思ってしまうほど冒頭からクライマックスレベルに感動させられて、『なんだこの構成!?この後どうこれを超えてくんねん~😭』ともう満足感に包まれる不思議な感覚を味わえた。冒頭からウルッとさせられる設計に、まずは驚かされた。
本作は人間模様にミステリ要素、湯川らお馴染みのキャラクター達は勿論のこと、何より役者さん方の”圧倒的な演技力”を特筆すべきだろう。とにかく役者さん方の演技力が”素晴らしいの一言”で本当に切実で重大で悲しい事件を取り扱っているんだなと、他人事じゃない迫力を味わうことになる。
”今”間違いなく日本最高峰の実写邦画だと言えるかもしれない。
実はガリレオはそんなに見たことが無かったので、福山雅治がもっと女性向けのサービスしたキャラなのかな~と思っていたら全然”そういう不快感”は無かったのでそこもまず良かった。ジャニーズだとこの辺がね・・・。
さてさて、そもそも公開前の予告編では『湯川らお馴染みのキャラクターであのガリレオが帰ってくる!』みたいな触れ込みで若干コミカルな雰囲気だったので、”それが功を奏していて”本編の内容と良い意味でギャップになっていたと思う。
内容にも殆ど触れられていなかったので、本編最初ののど自慢大会が始まると観客たちは『なんだ?なんだ?』と引き込まれ、そこからの順風満帆な展開からの落差に一気に物語の住人へと堕とされたハズだ。
『こんな垢抜けない女子高生を殺したのは一体誰なんだ? 動機は? そもそも何が有った!?』
なんて思っているとすぐに姿を表す犯人疑惑の掛かっている蓮沼なる男。この男がまた最悪のクソ野郎で悪びれもせずに喧嘩を売ってくるまさに外道。でもそんな男の極端な行動に『これは裏が有るパターンでは?』とも思わされたりしつつ、殆どの観客たちは『湯川先生ェ!!!!早く来てくれェェェ!!!』という心境だっただろう。
もうこの蓮沼役を演じられている村上さんの演技も最高(笑)で、女性はマジで鳥肌立つんじゃないかというレベルだった。ヤバい男感が120%表現されていたね。
で、なんやかんや有って真犯人は”やっぱり蓮沼でした”というまさかのオチが待っている。。。。。。。。
あの、本当に道中は素晴らしくて俳優さん方の演技も素晴らしいし文句の付けようが無い作品なのはまず断っておきたい。五つ星です。ほぼ満点の4.9です。
それでも、それでも!終盤にて明かされる種明かしで一気に何か梯子を外されてしまったような、そんな奇怪な印象のままこの作品は幕を閉じる。
一応整理すると、そもそも蓮沼なる男は今回の事件以前に小さい女の子を殺害しているのがほぼ確定していて、少なくとも2回も子供に手をかけているクズ野郎。つまり、順当に蓮沼が犯人でクソ野郎でしたというオチなのだ。
被害者家族は本当にただの被害者であるし、道中の新倉夫婦の件は全部冤罪みたいなもんだった。檀れいは殺してなくて、椎名桔平は騎士だった。そして女子高生の生前に何か問題が有っただとか脅されていただとかそういう訳でもなく、一時の痴話喧嘩による事故が全ての発端だった。
そして結局犯人は当初我々が憎悪し『この野郎ぉぉ』と飯尾と一緒に憎んだ蓮沼こそがやっぱり真犯人だったという、一周回ってきたオチなのだ。最近のサスペンスではこれが主流なのだろうか・・・?
この作品、このオチだけは非常に残念なところだと思う。
これはYouTubeなどで批評している方々も言及していて、何かポッカリと穴が空く。それを知った街のみんなの反応は?パレードで豪快にやった意味は?といった風に、至極当たり前な疑問を放ったらかして終わるのだ。
そしてテーマもイマイチ見えてこない。法律という矛盾した存在への抵抗からの私刑話なのか、女子高生の家出等に視点を置いた女子高生に寄った話だったのか(家出じゃないが捜査の過程で)、グルになって襲いかかる街の人間達の恐ろしさなのか。或いは家族ぐるみとはいえやはり金儲けも関わってくる音楽プロデューサーの闇なのか。
本作を見終わった後の謎の違和感は、最終的にこのどれとも違う謎の話を見せられた感にさせられるからだろう。タイトルの沈黙と掛けているというレビューも散見されるが、普通にベラベラ喋っているのでなんとも。まあ、こんな細かいことをグチグチ言ってる僕みたいな人間だけかもしれないが(笑)。
だから確かに良い映画を観たんだけども、『えっと。。だからやっぱり蓮沼が。。。ってあれその事を知った飯尾家族の反応は見たっけ?』という風に、スッキリしない気持ちにさせられた。
つまるところ、物語当初の構図から変わっていないのだ。檀れいは冤罪だったし、椎名桔平だけが罪を償って、でも椎名桔平は女子高生を殺した犯人ではない。だから結局蓮沼が殺していて、ならあの居酒屋に顔出せる態度と根拠は何だったんだと(笑)。モヤモヤ感。
あれほど顔も晒して堂々と来るのだから、何かを訴えに来ていた犯人ではない人物だと思うはずで、だからこそあの時の悪役っぷりが後々に効いてくるカタルシスをみんな期待していたと思うのだ。
だから結局犯人だと分かると尚更序盤のあのシーンの威勢は何だったんだ?という疑問が再燃して、再燃したまま幕を閉じる。檀れいに訴えかけるも何も殺してるのはお前じゃねえかと。アホかと。
このように疑問が蒸し返された状態で終わるので、ちょっとお後がよろしくない。
それでも、本当に無駄なシーンが一つも無いくらいに圧倒的なテンポと役者さんの演技力には魅せられました。ワンカットワンカット全て作り込まれていて安っぽい絵面も一つも無い。邪魔なキャラも余計な要素も無くて全てに引き込まれる。
久しぶりに実写邦画で凄かった・・・。散々言いましたが普通に名作です。観ましょう(圧
大切な人を失った時、貴方は正気でいられますか?
「あーはっはっは、実に忙しい!」
登場人物の多さ、どんでん返しに次ぐどんでん返しと感情移入する間も無くエンドロールへ
原作に忠実なので、要は選んだ原作が良くなかったということになる
キャストが良かっただけに残念なレベル
TV特番でも良かったかもしれない
柴咲コウの安心感
うーん…面白いとは思うけど.
先に言うと、キャストの方々の演技は物凄いです。流石としか言いようがありません。鑑識の女性は不自然なほどに棒でしたが…
なんというか、タイトルとの差があると感じました。『沈黙』とするからには、みんな黙秘して、誰かを守ろうとするのかと思いきや、結果アッサリ喋っちゃいます。
あと、原作を追ってない私からしたら、犯人の動機がいまいちわかりません。今回はタカるために犯人になったが、小学生の子は本当に殺してるの??理解力がない私の責任ですが、それら抜きにしてシンプルにあまり面白いとは感じませんでした。
『映画ガリレオ』を見に来る層は、どうしても『容疑者Xの献身』みたいな人間ドラマを期待してる人も多いのかと思います。(私はそうです)それでいうと、今作は、中途半端で人間ドラマも、ミステリーも駆け足で終わってしまった感じがあります
飯尾さん含めて、演技は物凄く感動しました
映画界のジンクス、「1作目は越えられない!」通り・・・。
全524件中、221~240件目を表示