沈黙のパレードのレビュー・感想・評価
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シリーズ初見でしたが、実におもしろい
ガリレオシリーズ、TVも映画も原作も何もかも未経験、初めて劇場に足を運びましたが、人気なのですね!大きなスクリーンがほぼほぼ埋まっていた。
もっと実験による検証が多いイメージだったのだけど、犯行の手口から人間の心の深層に迫って行くアプローチは見応え十分でした。
その前に観た「渇きと偽り」では閉鎖的な街の中に住む誰もが思っているのに口に出さない疑問、今作は知っている者同士がかばいあい、沈黙するという、違った切り口ながら人間の心の奥底に潜むあるあるを描いていて、観ながら色々と考えさせてくれました。
長く続くシリーズである理由も理解できました!
初のガリレオ鑑賞!
前作2本もテレビも小説も読んだこともなく、今更ながら、本当の初ガリレオでした。
過去とか色々な事件が絡まりあり、最後はちゃんとそれらがつながって行く、実に面白い!
豪華キャストはもちろん、飯尾さんの真面目な演技!
どっかでギャグを盛り込んでこないかヒヤヒヤしましたが、素晴らしい演技でした。
とても切ないストーリーで、最後はどれが真実かわからないモヤモヤした終わりでしたが、それはそれで逆に良かったのかもしれない。
あと、どうしても気になるのは、湯川先生はどうして、犯人が分かったのか?そこまでの経緯が全然描かれてなく、理解できませんでした。
初めてガリレオを見ましたけど面白かったので、前作2本も見てみたいと思います。
容疑者Xの献身には敵わない
本作は予告編と主題歌に惹かれて観に行きました。俳優さんは豪華で最後まで集中出来ました、タイトルバックのダンサーたちが実は?ってのも好きでした。田口浩正さんの魅力を改めて感じれましたし酒向芳さんは癖が強くて良かったです。(顔がエロティックで好きです)飯尾和樹さんは普段の笑みは一切封じて終始険しい表情でしたね、ギャップがあって良かったです。主題歌は満点なのに本編はあと一歩足りませんでした、惜しいです。容疑者ダンサーの出し方はかなり上手いです。あと主題歌が誰の目線なのかは何となくわかりましたがもっとエピソードが欲しいです。
3人の友情物語
草薙の湯川への信頼を感じ、
草薙は湯川からの人間味あふれる行為に救われる、
そして2人を繋ぐ内海。
エンドロールの昔の映像を見ながら3人の友情物語を感じた作品。
それにしても、こういうストーリーを考え付く東野圭吾はやっぱり凄い。途中で犯人が分かった瞬間は、いやいやそんなの誰も気づかないでしょ、反則でしょって思ったが、そこから更に一捻りしてくるという。
続編も楽しみだが、確かにドラマスペシャルで十分。
良かったよ。
テレビドラマ版とは違う映画版ならではの、悲しげなラスト。
映画版はスッキリ終わる訳では無いけど、物語としては好きです。
てゆーか、今回はあんまり科学とか関係無くない?
湯川教授の推理で解決したカンジ?
続編希望です!
北村一輝は良かった
内容的には、2時間ドラマのちょっと規模が大きくなった位の感じなので、わざわざ映画にする必要がある?と思ってしまった。
最後の展開も、えーーそれって、、、みたいな感じだし。
原作は読んでいないが、本で読んだ方が面白かったのかなと思う。
実写邦画の最高峰。やはり監督と役者が良ければ日本は戦える!
開始一秒から引き込まれるこの感じ・・・もう名作だと俺の嗅覚が疼いた。観客全員が冒頭すぐに女の子の親になってしまうほどガッッッツリと心を持っていくオープニング。こんな感情移入のさせ方はズルいよぉ~ズルい!!!
そうして冒頭では意外とガリレオっぽくない映像が続き、悲劇までが描かれて一気に観客をどん底に突き落としてからこの物語は始まる。
『おいおい、俺はあのコミカルな予告編だった福山雅治と柴咲コウのガリレオを見に来たんだよな?なんか女子高生が主人公の映画じゃないよな?』
なんて一瞬思ってしまうほど冒頭からクライマックスレベルに感動させられて、『なんだこの構成!?この後どうこれを超えてくんねん~😭』ともう満足感に包まれる不思議な感覚を味わえた。冒頭からウルッとさせられる設計に、まずは驚かされた。
本作は人間模様にミステリ要素、湯川らお馴染みのキャラクター達は勿論のこと、何より役者さん方の”圧倒的な演技力”を特筆すべきだろう。とにかく役者さん方の演技力が”素晴らしいの一言”で本当に切実で重大で悲しい事件を取り扱っているんだなと、他人事じゃない迫力を味わうことになる。
”今”間違いなく日本最高峰の実写邦画だと言えるかもしれない。
実はガリレオはそんなに見たことが無かったので、福山雅治がもっと女性向けのサービスしたキャラなのかな~と思っていたら全然”そういう不快感”は無かったのでそこもまず良かった。ジャニーズだとこの辺がね・・・。
さてさて、そもそも公開前の予告編では『湯川らお馴染みのキャラクターであのガリレオが帰ってくる!』みたいな触れ込みで若干コミカルな雰囲気だったので、”それが功を奏していて”本編の内容と良い意味でギャップになっていたと思う。
内容にも殆ど触れられていなかったので、本編最初ののど自慢大会が始まると観客たちは『なんだ?なんだ?』と引き込まれ、そこからの順風満帆な展開からの落差に一気に物語の住人へと堕とされたハズだ。
『こんな垢抜けない女子高生を殺したのは一体誰なんだ? 動機は? そもそも何が有った!?』
なんて思っているとすぐに姿を表す犯人疑惑の掛かっている蓮沼なる男。この男がまた最悪のクソ野郎で悪びれもせずに喧嘩を売ってくるまさに外道。でもそんな男の極端な行動に『これは裏が有るパターンでは?』とも思わされたりしつつ、殆どの観客たちは『湯川先生ェ!!!!早く来てくれェェェ!!!』という心境だっただろう。
もうこの蓮沼役を演じられている村上さんの演技も最高(笑)で、女性はマジで鳥肌立つんじゃないかというレベルだった。ヤバい男感が120%表現されていたね。
で、なんやかんや有って真犯人は”やっぱり蓮沼でした”というまさかのオチが待っている。。。。。。。。
あの、本当に道中は素晴らしくて俳優さん方の演技も素晴らしいし文句の付けようが無い作品なのはまず断っておきたい。五つ星です。ほぼ満点の4.9です。
それでも、それでも!終盤にて明かされる種明かしで一気に何か梯子を外されてしまったような、そんな奇怪な印象のままこの作品は幕を閉じる。
一応整理すると、そもそも蓮沼なる男は今回の事件以前に小さい女の子を殺害しているのがほぼ確定していて、少なくとも2回も子供に手をかけているクズ野郎。つまり、順当に蓮沼が犯人でクソ野郎でしたというオチなのだ。
被害者家族は本当にただの被害者であるし、道中の新倉夫婦の件は全部冤罪みたいなもんだった。檀れいは殺してなくて、椎名桔平は騎士だった。そして女子高生の生前に何か問題が有っただとか脅されていただとかそういう訳でもなく、一時の痴話喧嘩による事故が全ての発端だった。
そして結局犯人は当初我々が憎悪し『この野郎ぉぉ』と飯尾と一緒に憎んだ蓮沼こそがやっぱり真犯人だったという、一周回ってきたオチなのだ。最近のサスペンスではこれが主流なのだろうか・・・?
この作品、このオチだけは非常に残念なところだと思う。
これはYouTubeなどで批評している方々も言及していて、何かポッカリと穴が空く。それを知った街のみんなの反応は?パレードで豪快にやった意味は?といった風に、至極当たり前な疑問を放ったらかして終わるのだ。
そしてテーマもイマイチ見えてこない。法律という矛盾した存在への抵抗からの私刑話なのか、女子高生の家出等に視点を置いた女子高生に寄った話だったのか(家出じゃないが捜査の過程で)、グルになって襲いかかる街の人間達の恐ろしさなのか。或いは家族ぐるみとはいえやはり金儲けも関わってくる音楽プロデューサーの闇なのか。
本作を見終わった後の謎の違和感は、最終的にこのどれとも違う謎の話を見せられた感にさせられるからだろう。タイトルの沈黙と掛けているというレビューも散見されるが、普通にベラベラ喋っているのでなんとも。まあ、こんな細かいことをグチグチ言ってる僕みたいな人間だけかもしれないが(笑)。
だから確かに良い映画を観たんだけども、『えっと。。だからやっぱり蓮沼が。。。ってあれその事を知った飯尾家族の反応は見たっけ?』という風に、スッキリしない気持ちにさせられた。
つまるところ、物語当初の構図から変わっていないのだ。檀れいは冤罪だったし、椎名桔平だけが罪を償って、でも椎名桔平は女子高生を殺した犯人ではない。だから結局蓮沼が殺していて、ならあの居酒屋に顔出せる態度と根拠は何だったんだと(笑)。モヤモヤ感。
あれほど顔も晒して堂々と来るのだから、何かを訴えに来ていた犯人ではない人物だと思うはずで、だからこそあの時の悪役っぷりが後々に効いてくるカタルシスをみんな期待していたと思うのだ。
だから結局犯人だと分かると尚更序盤のあのシーンの威勢は何だったんだ?という疑問が再燃して、再燃したまま幕を閉じる。檀れいに訴えかけるも何も殺してるのはお前じゃねえかと。アホかと。
このように疑問が蒸し返された状態で終わるので、ちょっとお後がよろしくない。
それでも、本当に無駄なシーンが一つも無いくらいに圧倒的なテンポと役者さんの演技力には魅せられました。ワンカットワンカット全て作り込まれていて安っぽい絵面も一つも無い。邪魔なキャラも余計な要素も無くて全てに引き込まれる。
久しぶりに実写邦画で凄かった・・・。散々言いましたが普通に名作です。観ましょう(圧
大切な人を失った時、貴方は正気でいられますか?
犯人は以前の事件、今回の事件でも「黙秘」を続け無罪、釈放され完全なる「パレード」状態。
大切な人を奪われ、証拠不十分で無罪、釈放。そんなやつ生きるに値しないと思うのが当然であろう。しかし、動機がどうであれ殺人は犯罪であり到底許されるべき事ではない。
大切な人を奪った犯人に復讐をするべく立ち上がった家族、関係者達の思い、警察もその思いに共感しつつも警察としてのあるべき姿で立ち向かわなければならない歯痒さ。
全てを知った時、大切な人をより一層大切にしたくなるだろう。
「あーはっはっは、実に忙しい!」
登場人物の多さ、どんでん返しに次ぐどんでん返しと感情移入する間も無くエンドロールへ
原作に忠実なので、要は選んだ原作が良くなかったということになる
キャストが良かっただけに残念なレベル
TV特番でも良かったかもしれない
柴咲コウの安心感
福山さんの相手は、やはり柴咲さんだよなと感じた作品。
お互いに信頼しているのが良くわかる。
容疑者Xが最高傑作だと思ったが、匹敵するくらい良くできていた。導入部の見せ方は素晴らしく、最初から感情移入できた。
北村さんの刑事役は見飽きたくらい多いが、この作品はやはり別物。
フジらしい豪華出演者の中、あれだけの存在感を出した飯尾さんに拍手。
KOH+のエンディング、いい曲だ。
うーん…面白いとは思うけど.
先に言うと、キャストの方々の演技は物凄いです。流石としか言いようがありません。鑑識の女性は不自然なほどに棒でしたが…
なんというか、タイトルとの差があると感じました。『沈黙』とするからには、みんな黙秘して、誰かを守ろうとするのかと思いきや、結果アッサリ喋っちゃいます。
あと、原作を追ってない私からしたら、犯人の動機がいまいちわかりません。今回はタカるために犯人になったが、小学生の子は本当に殺してるの??理解力がない私の責任ですが、それら抜きにしてシンプルにあまり面白いとは感じませんでした。
『映画ガリレオ』を見に来る層は、どうしても『容疑者Xの献身』みたいな人間ドラマを期待してる人も多いのかと思います。(私はそうです)それでいうと、今作は、中途半端で人間ドラマも、ミステリーも駆け足で終わってしまった感じがあります
飯尾さん含めて、演技は物凄く感動しました
映画界のジンクス、「1作目は越えられない!」通り・・・。
ファーストデイと在って足を運んだが、土曜日だけあってほぼ満席状態だった!?
やはり、映画1作目『容疑者Xの献身』は越えられず・・・!?何しろこの作品、先日の再放送でも迂闊にも泣いて仕舞う(と云うより嗚咽に近い!)程の佳く出来たと云うか切な~い作品なので・・・。
それにしても「福山雅治」も老けたなぁ~と!?
東野圭吾+オリエント急行殺人事件プラスアルファ
冒頭から、なんか東野圭吾っぽいなって思ってた
終わるまで東野圭吾原作だってことを忘れてました
祭りの準備で浮かれる人々を見ながら、誰か殺されそうな雰囲気でピリピリ
これから何が起こるのか?殺されるとしたらどちら側の人間か?
東野圭吾とわかっていたら100%わかりますが、忘れていたとはいえ、何も知らないで観る方が楽しいですね
結果がわかった時点で、コレはオリエント急行殺人事件じゃないかなと、映画ファンなら察しがつく
そこで終わらないのが東野圭吾
いや、何度も言いますが、わかっていれば展開は読みやすく、結末近くまで推理できただろう
また、その上をいくから、やられた感があって感心させられた
でも湯川先生とは思えないくらい、ポワロ探偵してたのにはちょっと違和感
あとは、湯川先生の最後の推理は状況証拠だけだからなあ
撲殺じゃなくて車から落ちたのかもしれないし、何があったかはわからない
徹底的に調べる警察の意気込みは買うが、先入観を持って捜査するのは減点です
とりあえず、犯人に温情をかけて真実を闇に葬ったポワロより正しい選択を取ったこの作品は立派です
昨今、法を無視して社会に害を与える映画が多いから
何度も言いますが、”閉鎖病棟”は最悪でした
だから点数が高いですよ、この映画
印象に残ったのは、北村一輝
もみあげに混じる白髪と無精髭
刑事の憤りがせまってきました
あと、最近、息子の虹郎君の活躍で影が薄かった村上淳
頑張りましたね
エンディングでシリーズの各シーンが流れ、若い福山雅治が見れるのは良かったけれど、シリーズの終わりを予感させます
考えすぎだといいけれど
“過去最高"に恥じない傑作
ガリレオシリーズの映画第三弾。過去最高傑作との呼び声にも恥じない最高傑作だったと思う。
容疑者Xの献身こそ最高傑作と思っていたが、容疑者Xの献身が堤真一に頼った1点突破型の純愛本格ミステリーだったのに対し、沈黙のパレードは愛する子供を失った家族と地域の愛情を感じられる群像劇の傑作でした。
仮想パレードやのど自慢大会という、やや昭和的なイベントもノスタルジックで、この暖かい物語を盛り上げてくれてお見事。
あと5年前くらいに観たかったかなぁ。良い映画ですが、流石に福山雅治も北村一輝も少し老けました。
あと、指摘は無粋かもしれないが、殺人方法だけは謎だったなぁ。
自分も学生時代に液体窒素を扱った理系の端くれだが、液体窒素って、シンプルだが使用者もかなり危険。酸素計も無く換気の悪い室内で使用するなんて前室も窒素が充満する危険性があるし、部屋に踏み込むなんて下手したら即気を失いますよ。
確かに、あの方法なら人は殺せるでしょう。でもそんな液体窒素を思い付く理系の人間なら、別の安全な殺人方法を採用するでしょう。何せ睡眠薬まで飲ませているのですから、直接絞殺しても良いですし、おなじように事故に見せ掛けるにしても練炭やドライアイスで十分です。(練炭もかなり危険だが液体窒素よりは扱いやすい。)
布団中の水分量から裏付けというのも、流石にそれは根拠とは呼べないでしょう。
いや、東野圭吾氏の作品は好きですし、多少無茶な設定も普通の作品なら良いと思うのです。ただ、理系を前面に押し出したガリレオシリーズでこれはちょっといただけない、というのが私の感想です。
ひとことReview!
しっかりと作られた感じだが、「実に...いや、何だかややこしい」出来。偏差値45以上の大卒向け。それ以下ならもうミステリー作品なんか観ちゃいけないのでは?
「X」と比べてはいけません
まず、あの名作「容疑者Xの献身」と比べてはいけません。
何をどう作っても、アレを越えることは出来ません。そこを踏まえての鑑賞となります。
中盤でトリックも判明し意外にあっけなく犯人がわかって・・というところから二転三転する展開は見事です。キャストが多いので、出番の交通整理が大変だったと思いますが、実力派揃いでみな素晴らしいです。
湯川先生も歳を重ねて、人間味が出てきた感がまた良いです。
湯川、内海、草薙の三人が久しぶりにそろっただけでも、観る価値があるというものです。
公開と同時ににTVSP「禁断の魔術」が放映され、「どうして今なんだ?」と思ったガリレオファンも多いと思います。でも両方鑑賞し、他のレビューを見てて気づいたのは映画の方には「湯川の落書き」?場面がない!という声の多さです。
思い返してみると、劇場版の方には「落書き」がない上、コミカル陣(渡辺いっけい、ハライチ澤部ほか)が出て来てない上、あのテーマ曲も封印されているんです。なので、スタッフもドラマと劇場版は切り分けて考えていて、今回のみんなの不満を予想して、敢えてTVSPと「同時公開」としたのだと思います。
福山雅治圧倒的にカッコよかった・・・。
ガリレオシリーズは特に見ていたわけじゃないけど、急に福山雅治が見たくなって、見に行った。結果、圧倒的にカッコよかった。土台となる関係を知らなくても、パズルを1つずつはめていく感覚がとても面白かった。高垣役の岡本天音さん。最近「さかなのこ」で知った方だったので、「さかなのこ」のイメージが凄かったけど、見渡せばふとどこかにいそうな感じがナチュラルで、カミソリ籾どこ行った??って勝手になってた。蓮沼演じる村上さんの黙秘シーンは目が虚ろで問いただしている側が怖くなるような印象を受けてゾクっとした。福山雅治本当にカッコよかった。
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