「熱演のパレード」沈黙のパレード ライヘンバッハ・ヒーローさんの映画レビュー(感想・評価)
熱演のパレード
原作の「ガリレオ」シリーズは、物理学に基づいた奇想天外なトリックや二転三転するストーリー展開などで人気の作品ですが、その中で「沈黙のパレード」は、実はそれほど評価が高いとは言えない作品
それなのに宣伝でしきりにシリーズ最高傑作と強調されているのを見ると、よく見るテレビCMの「わたし史上最高♥」とかいうのと同じくらいの違和感を感じたりします
ただ出演する俳優たちの演技は素晴らしく、特に刑事役の北村一輝さんの、自責の念に追い詰められて小汚なくボロボロに焦燥していく姿や、父親役の飯尾和樹さんの、内面から吹き上がる怒りや憎しみを抑えきれない表情や態度の演技など見事でした
そして、福山さんのわりと傍観者的な佇まいや他人事のような推理シーンは、じつは湯川学そのものなのかもしれない、と思いました
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