「名探偵湯川」沈黙のパレード みみずさんの映画レビュー(感想・評価)
名探偵湯川
もはやガリレオではない。
先週末のかなりお粗末な前振りドラマを観てかなりハードルを下げて行ったつもりだったが、
それでも何度も吐息が漏れた。
教授になったとかいう湯川の劣化ぶりが痛々しく直視できなかった。
天才物理学者の面影はもはやなく、ただのお節介な大学教授でしかなかった。
以前から映画ではその傾向がありがちだったが、今回ここに極まれり。
マストアイテムだった数式を羅列する場面もなく、すっかり老いたなと感じた。
柴咲や北村が年相応に味わい深くなっているのと対照的だった。
ストーリーもサスペンス要素はほとんどなく、ほぼ人情ドラマ。
その分被害者家族を取り巻く仲間たちには心打たれたが、それだけでは物足りない。
妻は面白かったと言っていたので、
続編があれば付き合ってみるかもしれないが進んでは行くまい。
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