「沼の先」JOINT Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
沼の先
恐喝で2年間服役し出所して1年、高崎の解体業で身体を洗った半グレの男が、東京に戻り再びその世界に染まって行く話。
かつて世話になった指定暴力団に席を置く先輩の頼みもあり、昔のツテを使い同じく暴力団員で後輩の電話詐欺に手を貸すことになる主人公。
親友の紹介でカタギの仕事に戻りつつも、イモビリアーレもびっくりなヤツですよ…ってそれは褒めすぎか。
指定暴力団と破門ヤクザが旗揚げした新たな組と、外国人犯罪集団と、その他単独で動く裏稼業の人間達がぐちゃぐちゃと入り乱れて展開していくけれど、起こっている出来事も、それぞれの心情も、案外わかり安くてそれでいてスリリング。
誰も得せず幸せにもならない哀しく汚いドラマがとても面白かった。
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