劇場公開日 2022年5月13日

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流浪の月のレビュー・感想・評価

全404件中、81~100件目を表示

4.0他人と向き合えないのが問題では?

2022年9月20日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

幸せ

かつて誘拐の加害者と被害者であった文と更紗が再び再会する話。

撮影監督に『パラサイト』でも撮影担当だった人がやってるのでなんとも韓国映画らしいというか、パラサイトっぽいというか。色んな小道具が意味ありげに出てくるのとか、文の家の中庭の感じとかめっちゃパラサイトだなと思った。

モチーフについては、ガラスとかキラキラしたものが文のイメージになっているっぽくて、それがコーヒー屋の1階に置いてあるグラスに更紗が惹かれてるので表されてるっぽかった。あとは傘も、最初文自身の傘を更紗に差し出してるのに対して今は恋人の傘を持ってるのもなんか意味ありげだなと思った。ただ、この2つ、だから何だ?で終わってしまったのだが(笑)

この文と更紗、ロリコンや誘拐諸々より他人とちゃんと向き合わなかったことが問題なのでは?と思った。でも母親にちゃんと自分を見て貰えなかった文と傷を抱えて孤独だった更紗、お互い初めて自分とちゃんと向き合ってくれたし自分も向き合えた他人だったのに、それはダメな事として世間から否定されたら殻に閉じ込もるしかなかったんだろうな。

でも、そうやって他人と向き合わず閉じ込もるのって結局当人達を置いてロリコンと騒ぎ立てる周囲と同じになっちゃってて、亮だって色々な問題を抱えているが故のあの行動(クソ田舎で勝手に結婚式はこっちで挙げるとか言われてて継ぐ継がないとか圧掛けられてたり)。

付き合う前にちゃんと亮と向き合っていればこの結果にはならなかったのでは?と思う。まぁでもロリコンとDVどっちが悪かって言われたら、罪犯してるDVのが完全に悪いけどな。

暴力をふるうのも、幼い少女をすきになる傾向があるのも必ず何か要因があるはずで、そこを見ずして他人を否定することはやっちゃダメだなと思った。

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せつこん

5.0新しい横浜流星くんに出会えました

2022年9月12日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

本読んでまずひしひしと私が感じたのは、教育は洗脳だった。
登場人物たちは、とにかく実母の残像に縛られていて、そこから抜け出せないまま大人になってしまっているのだけど、そこに彼らが疑問も怒りもない所が私はとても苦しかった。ただただそれでも母さんに認められたい、母さんが好きなのがしんどい。いっそ嫌いになってしまえば多分違う物語になったと思う。

文と更紗はとても対照的な母に育てられてて、全然違う二人なのにお互いの欠けた部分を奇跡的に埋めあってしまった。二人の友情とも恋愛とも違う愛を、映画では一体どう表現するのかなと思っていたけど、とにかく皆さんの演技力がすごかったよ。

すずちゃん!
可愛いだけじゃなかったわ。
原作の自由な更紗はすずちゃんのサラッとした天真爛漫な感じとピッタリでリアル更紗だったし、文は監督が桃李くん以外にあの世代であの透明感だせるの誰が他にいると思います?言うの納得のまんま文だったし。そして推しですが、亮の流星くんはめっっちゃ怖かった。

怖かった、けどね。
流星君の亮はとても可哀想にみえた。亮もまた身勝手な大人の事情に振り回された可哀想な子どもなのを思い出されたよ。
原作の亮はもっとそれでも許せないし怒りが込み上げたけど、流星君の亮は彼の目を見てたら可哀想になってきてヨシヨシしてあげたくなった。
亮の弱さを流星君は絶妙に演じてたと思う。

以下、トークショーの備忘録です。
流星君は原作にすごく惚れ込んでたらしいのだけど、監督は本当は流星くんは亮じゃなくて文をやりたかったんじゃないのかな、けど話してみればみるほど、あの昭和な感じが亮にしか見えなくなってきて、と昨日話しておられたの笑。思わず吹き出してしまった。昭和。笑。わかる🤣
監督はイケメン俳優からの脱却という点で、私のこれまた大好きなまあきゅん(岡田将生)もかつて同じように悩んでてた時期に、悪人でこれまでの王子キャラとは違う役を演じて、という話をされていました。流星くんの今回の役も同じように、これまでの彼の役柄のイメージを覆す新しい彼が見られることを期待してください。

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icco

2.5これじゃあ、、、

2022年9月10日
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鑑賞方法:映画館

文にとっての更紗は疫病神でしかないという印象。
警察での取り調べで失敗したと、タカヒロの事が言えなかったと。そこじゃないだろ?
大人になって再会して、色々な人から文との関係を言われる度、うろたえて目がキョロキョロするだけで、「あれは誤解だった。何もされていない。」と何故言えないのか?文に償わなくてはというくらいなのだから、自分の事よりもそのくらいの事は言えるだろ、と。
更に一番に言わなくてはならないDVリョウくんにも、「私、可哀想な子じゃない」とかわざと曖昧な事ばかり。更紗のキャラが事態を混乱させる微妙な話だった。
松坂桃李は好きです。

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あ

4.5感動しました。

2022年8月30日
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鑑賞方法:DVD/BD

感動しました。

人間の宿命、運命、縁を深く感じさせられた。

過去に少女誘拐事件で逮捕された文と少女更紗が、15年後に再会する。

そして、二人はまた一緒になるというのは、偶然ではなくて、必然、運命である。

お互いに、少年少女時代のトラウマに苦しみながら、乗り越えてきた。

更紗は、誘拐されたのではなくて、叔父からセクハラを受けて、家に帰りたくないので、

助けをもとめて文のところに行ったことを、警察にうまく説明できなかったことに、後悔をしていた。

死んでお詫びをしたいさえ考えていた。

しかし、文に会ってそのことを話したら、「生きていたから会えた」と言う文の言葉に感動した。

またしても救われた更紗は、文に恋をする。

文は、中学性から、ロリコンで悩んでいた。普通ではなく異常である。人間として、

「はずれ」であると感じていた。母に相談したが、理解してくれなかった。

人生に絶望した文に生きる希望を与えたのは、更紗であつた。

お互いに、喪失と再生を繰り返して生きる、その姿に感動しました。

最後に、文が僕といると「ずっと追われていく」と言うと、更紗は「そうしたら、またどこかに

流れていけばよい」という言葉にまた感動しました。

1回目よりも2回目のほうが、よく意味がわかりました。

是非見て感動してください。

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makoto

3.5横浜流星のすね毛が輝いてた✨ 暴力夫、りょうくんが凄まじい存在感で...

2022年8月12日
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横浜流星のすね毛が輝いてた✨
暴力夫、りょうくんが凄まじい存在感で全てを攫って行った〜

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uzumoti

3.5バカラグラス、谷さんの後ろ姿、等々

2022年8月7日
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鑑賞方法:VOD

重いテーマに足が向かず、ようやく配信で観ることができました。 未公開シーンの説明付き。唐突だと思われたシーンが繋がったので、劇場で観るより良かったかもしれません。
撮ったうえで切り取り、残したシーンでその気配を匂わせる。…分かりますが、切り取ったシーンが半端ない。上映時間という制約があるから、多くを切らざるを得なかったようです。
「説明セリフ」の違和感が多く省かれていてよかったのですが、骨董品屋さん、谷さんの位置づけは、もう少し欲しかったかな。

観終わったあと「流浪の月 病気」でググってみました…

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つもろう☆

3.5そこに至る経緯とそこから至る経緯

2022年8月6日
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現代においては許されない犯罪だが、そこに至るそしてそこから至る経緯を繊細に染み入るように描く。リアリティを感じる。松坂桃李と広瀬すずがいいです。
ですが「秘密」にあぜんとしました。(原作は知らず)あれがなければもっと良かったと思う。

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SUZUKI TOMONORI

4.0今、この時の松坂桃李でしか撮れなかった一作。

2022年8月4日
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鑑賞方法:映画館

『孤狼の血 LEVEL2』(2021)で強面の刑事を演じた松坂桃李が、今回は打って変わって線が細く内向的な青年役で主演。劇中の時間軸に数年間の幅があるので、彼は若者からやや年を経た青年までを演じています。そこはさすがの演技力で、どの年代の彼であっても、全く自然だけどある程度の経年変化をきっちり感じさせてくれます。

広瀬すず演じる更紗が白鳥玉季と二役で演じていることを考えると(少女時代と成人後の役なんで当然なんだけど)、この対応可能幅は驚異的です。そして結末に明かされるある真相も、他にどんな演技巧者が演じていたら、松坂桃李以上に説得力を持たせることができるのか、と考えましたが、ちょっと思いつきませんでした。

いくつか大きな事件は起きるものの、映像、演出、音楽のいずれも、それほど煽情的ではなく、むしろ静謐ですらあります。雨や湖面など、「水」が印象的な映像は、撮影監督ホン・ギョンピョの手によるものとのことで、やはりそこかしこで『パラサイト』(2020)を連想させる映像が見られました。

原作は未読なんだけど、もしかしたら多部未華子演じる看護師・谷とかもうちょっと出番があったのではー?と思う所もあったり、150分とやや長めの映画なんだけど、もっと細部が見たいなー、と思わせてくれる作品でした。

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yui

2.5メルヘンちっく

2022年7月31日
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松本は民芸の町。佐伯文(松阪桃季)がやっている喫茶店のように、味わいのある家具や調度の飲食店群がじっさいにも軒を連ねている。とくちょうは無骨。エレガント/華奢/カラフル等とは逆で、どっしりと庶民的、黒や木調の鈍い色合いで、骨太な主張がある。
(何度か行ったことがあるが)歴史の息吹とアルプスの気配を感じさせる町だった。(まるで1/1プラモデルのように繊細なたたずまいの松本城がわたしはすきです)

原作を読んでいないが、原作者凪良ゆうのウィキペディアに──
『執筆活動に入ってからは、ボーイズラブを10年以上書き続ける一方で、ボーイズラブ以外の作品も執筆している。一貫しているのは「どこまでも世間と相いれない人たち」を書いてきたことだという。』
──とあった。

流浪の月はたしかに「どこまでも世間と相いれない人たち」をえがいた話だった。が、個人的にはクサすぎた。

潔癖症な青年が性的虐待をうけた少女更紗(広瀬すず)を拾う。
ふたりの純心に対して、汚れた世間という対比が(すごく)クサかった。ポエム。美化。あるいは中二病。

設定もはなはだ御都合主義。
薄幸に落ちまくる更紗、親にハズレ認定されたと嘆く文、亮くんはDV属性、職場の同僚は娘を置き逃げするし、世間は竹を割ったように無理解な人々で構成され、唯一まっとうに見えた人物といえば、店長役の三浦貴大だけだった。

また、多すぎる愁嘆場に加え、音楽も悲愴へ振りまくる。かなり疲れた。

ただし話の都合上、役者はみんな凄まじい熱演だった。広瀬すずも松坂桃李も横浜流星も多部未華子もしっかり涙を流して泣いていた。それは熱かったが、苦しくもあった。

演技は演出を超えられない。映画レビューというものが、基本的に監督の評定であるのは、映画は演出に委ねられるものだから──に他ならない。

とはいえ、腐っても李相日監督だった。個人的に受け容れられなかったのは原作のほうで、センチメンタル&メランコリーに流しすぎなストーリーなかりせば、いつものヘヴィーパンチな李相日監督だった気がする。

が、原作を知らないので迂闊なことは言えないが吉田修一を好んで選ぶ李相日監督がなぜこのメルヘンを取り上げたのだろうか。──とは思った。

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津次郎

0.5俳優の熱演を台無しにした演出と脚本

2022年7月25日
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監督・脚本:李相日
撮影監督:ホン・ギョンピョ
プロデューサー:朴木浩美

暴力、sex、レイプまがいのシーンを強調した演出、構成は、
不快、不快、ただただ不快
広瀬すずや多部未華子の濡れ場を制作側の個人欲で、
撮影してるのが伝わってくるのも不快
俳優陣の演技は素晴らしかっただけに残念でならない

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映画村

4.0本当のことは本人しか分からない

2022年7月20日
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悲しい

難しい

主人公たちだけでなく、皆寂しそうで切なくなった…
社会の目というものはずっと付き纏うもので、事の本質は絶対に本人たちにしかわかり得ないものだと思った。
みんなが可哀想だった。

そう思わせてくれるくらい演者さんたちの演技が素晴らしく上手でした!

小説をじっくり読み漁ってからまた観たいです。

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ミトコンドリア

3.5小説版をぜひ

2022年7月19日
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映画館で鑑賞しました。
見た感想としては少し生々しいシーンもありました。話の流れの結末が結局何だったのか。よく分からなかった。私たちは普通という固定概念の中に生きている。その中で踠いて生きている人がいる。映画からはそのように伝わりました。

その後、気になって小説を読みました。普段から小説を読むことが多いのですが今まで読んできた本の中でも特に深く考えさせられた内容でした。映画と小説の内容はほとんど変化はありませんでした。映画は少し情報不足を感じました。小説の中でとても大切な内容が映画にはなく初めて観ると私と同じように何かよく分からないかもしれません。
しかし、小説を読んで改めて思ったことは多くの人は哀れな人に気を遣い、優しくするがそれは正しいのか。今の世の中では頻繁に行われてしまっている差別や偏見、同情などSNSの発達でより激しくなっているなかで性犯罪者としてみなされた男性と誘拐された女性の心の葛藤がそれぞれの視点で描かれており、胸が締め付けられるものばかりでした。
『普通』とは何なのか。『優しさ』とは何なのか。現代を生きる人たちに向けたメッセージなのではないかと感じました。映画を観て低評価をつけている人はぜひ小説を読んでほしい。映画の今までの視点も変わります。
映画が良くないという普通に囚われず小説を読んでみてください。

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あおさん

3.52人もまたさすらいゆく。

2022年7月18日
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鑑賞方法:映画館

陰キャの男子大学生が家に帰りたくないという10才の少女を自宅に連れ帰り共に生活を送るが2ヵ月後誘拐の罪で逮捕される。それぞれの人生を歩むが15年後偶然再会し再び運命が交差してゆくというストーリー。

これは2人にしか分からない感情、感覚でその気持ちだけを優先してどんどん突き進んでいってしまう。もう勝手にして下さいみたいな感じになるけど、やっぱり解せなかったな。ただし嫌悪感や興味本位で叩きのめすのはただの捌け口でしかないし世間のダメなところ。

広瀬すずは年々美しさが増してますね。あと声がめっちゃかわいい。横浜流星は男尊女卑思考の超オレ様DVかまってちゃん役でかなりの挑戦だったのではないでしょうか。そして松坂桃李ですけど、もうほんとに個人的にはあんまり合ってなかったと思いました。せめて大学生パートは別の役者さんにしてほしかったです。

結局文は物理的に繋がりを持てないから「大人の女性が苦手」なのかそもそも「子供が好き」なのかどう解釈したらいいものか。分かりにくかったな。

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はるたろう

5.0ロリコンとは

2022年7月18日
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鑑賞方法:映画館

ロリコンは悪なのだろうか。確かに、虐待からの保護という事情があれど、公の組織でも無いのに幼女を両親から引き離して同棲する行為は犯罪だろう。ただ、犯罪=悪ではないし、自分にはどうしても彼が悪とは思えない。寧ろ、犯罪は起こしていないかもしれないが、彼をロリコンの一言で面白おかしく表現し傷付ける週刊誌や世間の方がよっぽど悪と思えてしまう。
なかなかヘビーで美しい映画だった。広瀬すず・松坂桃李主演だからね。まぁ面白くない訳がない。

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あいわた

4.0自己欲望と他人や社会の評価のギャップ

2022年7月15日
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『被害女児』とその『加害者』の設定が衝撃的。
当事者同士は内面にある悩みを抱えながらもお互い出会ってから心が豊になっていくのに、他人や社会はその表面事象だけで社会通念上の価値でみてしまう。
また、個々の人間は自分の欲望が先行するなかで、他人に自分の都合のいい期待を持ってしまう。
『多様化する価値』は素敵な事だが、その価値をどうやって理解・共有するかが大事なのでしょうね。
色々と考えることができた作品でした。

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あにゃい

4.0大人の階段のぼる・・広瀬すずさん最高

2022年7月11日
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鑑賞方法:映画館

「流浪の月」

監督の李相日さん。
まだ48歳なんですね。

先ず最初に
撮影・音楽と素晴らしく
ホン・ギョンピョさん最高。

「流浪の月」
雨・傘・と・静かな音に影多め
絶対眠たくなる感じの映像150分は
目蓋おちるどころか・・
静かに・身をのりだし
静かに・心ざわつき
静かに・怒り
静かに・涙し
静かに・笑い

静かな映像は、
白鳥玉季演じる、
家内更紗を上手に浮きあがらせ魅せる。
そんな更紗に、先ずは考えることなく
目を耳を視神経をゆだねるつなぐ。

静かに静かに
広瀬すず演じる
家内更紗に戸惑ってしまう・・視神経
広瀬すずさんの素晴らしさに・・視神経は
思わず・・チャンネルを変えたくなる心を
静かに抑え・・広瀬すずさん、演じる
家内更紗さんにも身を預けゆだねる。

雨・傘・
松坂桃李さん演じる
佐伯文を最初に見た瞬間
心ざわつき・・吃驚する。
松坂桃李さんも、素晴らしすぎて
逆に、私がどっぷり浸からないように
緊張感の結界を心に搭載し、
視神経につなぐ。

話はゆったりゆっくりと流れる

横浜流星さん好きの私は、
不協和音奏でる、シーンは
ストーリーとは、別感情が発生し
なんともはや・・悲しくなりましたが・・

同じく
不協和音奏でる
趣里さんには、脱帽したくなるほど
グッとハマり声出したくなる・・
やっぱり不協和音いるよね〜的な・・

まだまだ・・
ダラダラと書き足したいこと、
たくさんあるけど、

朝3時16分
少し寝ないと・・


言うことで・・

「流浪の月」は
とても良い作品です。

ラストシーンも
大好きです。

アッと言う間の150分でした。

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G・・HT3 yogi

4.0「正常」であることの暴力

2022年7月9日
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「正常」な人間がただ「正常」でいるだけで「異常」とされる人たちに対する暴力装置になっている。映画を通して、その暴力性が余す所なく描かれている。

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Naofumi

4.0この女優さん

2022年7月7日
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↑以前に映画で初めて知りました。
本当に本当に演技で感心しました。
俳優さんも孤狼の血のインパクトがあり、そんでコレは逆に主演でありながら存在感を殺すような演技で、“印象を消す”ことに成功しております。

スゴいお二人で見応えあり

多部さんも年齢重ねていいお姉さんになりましたね〰️

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雨の夜はヤバイゼ

4.0李 相日の映画芸術を見せつけられた

2022年7月4日
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鑑賞方法:映画館

雨、日射し、月、水中、水面、陰(闇)などを、ハイアングル、ローアングル、クローズアップを駆使し、時にハイスピードを用いた見事な撮影。
時空を行き交う巧みな編集。
説明を抑えた最低限の台詞。
映画とは、こういう創意に富んだ試みを注ぎ込んで、オリジナルな映像世界を紡ぎあげるべきものだ…と、改めて感じた。

 撮影監督:ホン・ギョンピョ(パラサイト 半地下の家族)
 編集  :今井剛(るろうに剣心 シリーズ)

アバンタアトルで少女と青年が出会う。
台詞はなく、雨のなかを歩く二人の様子はなにやら怪しげな事件の匂いがする。

ファミリーレストランで働く女性が登場する。この女性も訳ありな様子だが、説明はない。

この少女と女性が同一人物 サラサ の過去と現在だということが、やがて解る。
少女期のサラサ=白鳥玉季
現在のサラサ=広瀬すず
青年 フミ=松坂桃李

少女サラサと青年フミの不可思議な生活が描かれるが、現在に至るまでに何が起きたのか直ぐには明かされない。
現在のサラサには同居の婚約者(横浜流星)がいる。
サラサの生い立ちに“何か”があることが、二人の会話で仄めかされる。

現在のサラサが同僚(趣里)と深夜営業のカフェを訪れ、そこでフミを見つける。
徐々に明かされる過去の事件と、登場人物たちが抱える病巣。

私は以前から、松坂桃李と広瀬すずは推しの俳優だ。
演出だと思うが本作の二人は闇深い人物を淡白に演じていて暑苦しくない。が、しかし、間違いなく迫真の演技だった。
横浜流星に凌辱される広瀬すずを見るのは辛かったが、李監督は『怒り』で広瀬すずの純潔を奪った人だった…

横浜流星は言わば汚れ役。旬の二枚目でありながらこのチャレンジは松坂桃李に通じるものがある。

現在のフミの恋人を演じた多部未華子も、性欲のないフミを熱烈に誘う、テレビては見せない捨て身の演技を披露している。

サラサは親代わりの叔母の下で暮らしていて、従兄の少年から性的虐待を受けていた。やっと逃げ場をみつけたフミとの生活だったが、大人たちから認められる訳がない。
一方、母親からハズレ扱いされてきたフミは身体も心も正常に育たず、大人の女性と関係がもてない。幼女に性的な快楽を求める変質者ではないのだが、世間はそうは見ない。
この二人が心で寄り添う関係は誰にも理解されないのだ。

さて、不幸な人間や不運な人間には不幸な出来事や不運な出来事がついて回るものだ。それが運命なのか宿命なのか、当人たちにはどうしようもない悲しいスパイラルと言える。
フミが、警察官によって一緒にいた少女と引き離される時、 サラサとの時とは違って激しく抵抗し、「もうやめてくれ」と悲痛な叫びをあげる。
サラサは今度もフミを守れなかったと自責の念にかられる。
この映画は、そういう不幸の連鎖を見せることで、どこまでも成就しないサラサとフミの関係を「純愛」として描こうとしたのだろうか。

だが、この二人の関係はいわゆる男と女のそれではない。
純粋な愛なのか、相互依存なのか、とにかく二人は一緒にいるだけで安心が得られる関係なのだ。
人は、男と女には肉体関係が生じるものと理解していて、そうではない関係性を否定しなければ自分達の常識が崩壊してしまう。もし成人男性が幼女を手元に置いたなら、そこには幼女偏愛=性的虐待があるはずだと決めつけなければ、秩序が保てないのだ。
もしかすると、そういう常識人と思われる人間たちの許容範囲の狭さのようなものを描写したかったのだろうか。

横浜流星や趣里の役どころも病んだ人間だ。フミの母親(内田也哉子)もそうだ。
彼らは映画で描かれた範囲では社会的制裁を受けないが、身勝手に人を傷つける人たちだ。
人を傷つける人間が制裁を受けず、人を守ろうとした人間が制裁を受ける不条理な構図を見せたかったのかとも、この映画は思える。

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kazz

4.0 ふたりだけのセイフティーネット

2022年7月3日
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 コメントしずらい作品である。それこそ下手な表現をすると偏見と差別につながってしまう。
 原作も読んだが、映像にすると拡散された誹謗中傷も含めて、よりどきつくなる。

 どんなにそれが純粋な愛情で、お互い心が通じて、守り合っているものであろうと、それが親、家族、夫婦、恋人といった定番の愛情関係でないとだめな世の中なんだ、と痛感する。
 映像にすると、原作よりも一層、大人になりきれず、はずれものの青年が、少女に愛情を注いでしまったという誤解が生じてしまいがちだが、そういった見方はするべきではないと思う。

 むしろ、定番の愛情関係がDV、モラハラ、虐待等で崩れ去っていく中、その愛情関係からはじき出された者同士が、ふたりだけのセイフティーネットを築き上げ、手探りで魂の救済を図ったんだという気がした。

 逆に、愛情は親、家族、夫婦、恋人等で育むものという幻想に未だ縛られている私たち世間に、一石を投じた作品だという見方が当たっているかもしれない。その切り口だと、納得感でじわーっと充たされる。

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ジョー
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