流浪の月のレビュー・感想・評価
全395件中、281~300件目を表示
映像の力、役者の力。
原作未読です。
たぶん原作から多部未華子のシークェンスが削られてるんじゃなかろうか?知らんけど。
横浜流星凄かった、ここまでやれると思わなかった。
白鳥玉季も先がたのしみ。
広瀬も松坂ももちろん良い。
ホンギョンピョの絵が凄い!基本自然光を生かすスタンスだけど、微妙な光の仕掛けも盛り込まれてある。アングル、カメラワークも隙がなく役者の演技を少しも漏らさず、そして増幅させる。
予算の問題が大きく関係する部分では有るが日本の撮影部に見習って欲しい。映画は映像、音で語る物だ、台詞だけに頼ると大抵安っぽくなる。
改めて映像の力って凄いと思った。
あ、音も抑制が効いてて非常に効果的だった。
で、全てをまとめた李監督の力量恐るべし。
ストーリー的には本屋大賞な訳で面白くないわけがない。ロリコン、性的暴行、少女誘拐、冤罪、SNS、不具者、育児拒否、監禁、ワード並べただけで出口が見えない地獄車、イヤミス要素満載。
レビューでは警察、司法的に多少齟齬があるという説があったが、毎回立件されず返されてる訳だし、まあ日本中の警察がキチンとしてるかどうかは微妙だから気にならなかった。実際のところ幼児性犯罪者の再犯率はかなり高い、本編ではそれとの冤罪が主軸になっていて、性的な行為があったのか、なかったのかが分かれ道になる。しかし遠目で見ると保護は監禁にも見えるし、それをSNSは無責任に拡散するからタチが悪い。
マインドコントロールって言葉自体も結構あやふやで心理学、精神医学ではそういう分析概念は公認されてないそうだ。
ウルトラマン何回も観るなら、一回この映画も見たほうが良いよ。
心にたくさんのガラスの矢がささるような映画でした。
ストーリー、役者、映像が揃った、美しい、けれど重い映画でした。
文が更紗に言ったセリフ、
「更紗は更紗だけのものだよ。他の誰かに、更紗を好きにさせてはいけないよ」
は、心にぐっときました。
全ての人が、子ども時代に一番に教えてもらえたらいいなと思いました。
日本でも、ようやく多様性や弱さを認める流れになってきました。
人を社会の都合に合わせるのではなく、様々な人が居心地よく存在できる社会を創る時なのでしょう。
衝突や面倒が増えますが、それもまた人の営みであり、今よりもっと息がしやすくなる気がします。
最後まで、涙は出ませんでした。
エンドロールで初めて深呼吸して、2時間半、息を詰めて観ていたことに気づきました。
月が見えるレイトショーの帰り道、「流浪の月」は夜が似合う映画だなと思いました。
夜明けが近ければいいな…。
150分が体感90分
に思えてしまうほど役者陣の演技に引き込まれた。「悪人」は観ていないが、「怒り」より断然良い。ただ文のラストや更紗と亮、2人の性描写は「怒り」の公園でのシーンのような直接的表現ではない方が私個人的には受け入れられる。
こういう役がほんとに嵌まる松坂桃李と不快さ抜群の横浜流星
変わった恋愛映画が観たい人は◯、ただしリアルを求める人には向かない
原作未読。李相日監督の名前につられて観に行きましたが、正直いろいろと消化不良でした。
ストーリー自体はよくできていたと思います。さすがは本屋大賞作品。俳優さん達も難しい役柄をうまく演じられていました。
特に広瀬すずさん。オンオフの切り替えの演技が素晴らしいです。文がいない時と、文と再会した後の表情と感情の出し方。全然違う。ただ、今作も『怒り』の時同様、演じられた後のメンタルが心配になる役柄でしたが。
消化不良の内容については、以下の通りです。
①子役の子が広瀬すずさんより声が低い
演技は良かったので、キャスティングミスとは言いません。ただ、この子が大きくなっても、広瀬すずさんのようなやや高めの声にはならないのでは……と。
②令状が無いのに逮捕しに行く
これについては、先にご覧になられていた方の何人かも指摘されていましたが。
原作もこんな感じなんでしょうか?この場合、母親からの捜索願とかがなければ、逮捕する根拠もないと思いますが……。ありましたっけ??
③結局、文はロリコンなのか?それともロリコンにならざるを得なかったということか?
最後の最後で文の秘密が開示されるので、大人の女性に対する恐怖心があることはなんとなく理解できました。
ただし、元々その要素があったのか、あの秘密によってロリコンとならざるを得なかったのかが、よくわかりませんでした。
あんまりロリコンっぽい描写もなかったですし。
原作未読のせいかどうかはわかりませんが、変わった恋愛映画が好きな方には向いている一方、私のように偏屈なリアリストには向いていない作品のように思えました。ごめんなさい。
リアルな痛みを感じる
微に入り細を穿ち映像化した名作
作品の内容は皆さんレビューしてると思うので別視点で語ります。
とにかく映像表現が素晴らしい。最初の木漏れ日だけで、日本の公園をここまで幻想的に表現するのかと心を掴まれました。
劇中の随所で日差しの柔らかさや仄暗いカフェの安心感、人物から見てそこだけ明るい場所の異質さなど、光が効果的に使われています。もちろん光の差さない暗さも……。
マンションのベランダから街並みを見渡す場面でも、どんな魔法を使ったのか説得力のある解放感が伝わってきました。
今作のタイトルにある月の使い方もバッチリ。
150分という長さと娯楽性は低く万人向けではないので4.5にしましたけど、個人的には文句無しの満点です。
あと、劇中にちょこっと出てくるアニメがパプリカで、故今敏監督へのリスペクトを感じ取りました。10歳の子が観るアニメじゃないよ笑。
こういう細やかな主張、好きです。
横浜流星の最高の演技
引き算の映画
作品としては「問題作」としての立ち位置なのかな。 でも本人たちのみ...
世間から後ろ指差される関係であっても、、
キャストが良すぎてものすごく期待して観に行った。
さすがに期待値が高いのか座席もかなり埋まってるなと感じた、やっぱり松坂桃李×広瀬すずはみんな見たいよね、流石の集客力。
世間から見れば元犯罪者とその被害者の関係、でもお互いが抱えるものを一番理解し合っている2人。暗くてずっしり重たい感じが常にあったけど、映画内世界に深く沈み込む感じで集中して見れて2時間半あっという間だった。(でもやっぱりちょっと長かったのかトイレ退出がちらほら)
最後まで2人が救われる展開があるわけではない、暗い作品観てたはずなのに鑑賞後感が悪くない不思議な映画だった。
2人が支え合ってこれから生きていくのを応援したいと強く思った。
もちろん俳優さんの演技はさすがとしか言いようがなかった。
全体的に暗いシーンの中で、白鳥玉季ちゃんが出てくる回想シーンにはすごくほっこりした。
謎
原作を読んだ時から、さらさが両親をなくした時から世話になっているおじさん夫婦の家に帰りたくない理由、従兄弟から毎夜性被害を受けていることを警察で何故言わなかったのか、本当に謎だった。
それが嫌だから、雨が降り出しても公園にいたのだということ、そこで声をかけてくれた大学生の文の家について行き、いつでも家に帰っていいと言われていたのに、自分の意思でい続けたこと。
最後に引き裂かれた時、誘拐犯として捕らえられた文を助けられるのは自分の証言だけなのに、従兄弟に性被害にあっていることを言えなかったのは何故なんだろう?
自分を一時的にでも助けてくれた文を、助けたいと思わなかったのか?
それ以上に、言わなければおじさん夫婦の家に戻ることになり、従兄弟からの性被害がまた始まるとは考えなかったのか?
その辺、原作でも描かれていなかったから気になっていたのだけれど、映画でもやはり描かれていなかった。その後従兄弟の性被害に遭わずに成長したか否かも謎のままだ。
そして再会後、さらに週刊誌の二次被害にあっても、依然としてそのことは伏せ続けている。苦悩はしているけど、文をいつまでもロリコン誘拐犯にしたままだ。
「警察で失敗した。どうしても従兄弟にされてたこと言えなくて」「言えなくて当たり前だよ」
これだけのやり取りで納得できるわけがない。言えなかった理由、今も言えない理由が欲しかった。
原作では文の世界に性欲は存在しないと読みとったので、二人の関係は幼いさらさとの時点から人間愛のようなもので結ばれていると思っていたが、映画ではたんなる肉体的な問題に処理されてしまったようで、そこも非常に残念だった。
役者はそれぞれ熱演していて素晴らしかった。
アンティーク屋の親父の件は他の皆さん同様気になった。ほぼ不在で開けっぱなしにしてて品物を盗まれないのかとか。w
2時間30分の間、映画の中に引き込まれた
ロリコン
悲劇的なファンタジー
全395件中、281~300件目を表示