流浪の月のレビュー・感想・評価
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純愛ものと考えれば良い映画だったかも
更紗が最後は悲惨なことになってしまうのではないかと、ハラハラドキドキの長い映画でした。 更紗がラストの方で湖に飛び込んだ時はもうこれはいけないと思いましたが、結局2人は逃避行をするようなエンディングで一応ハッピーエンドで個人的には良かったかな。つまり純愛映画と捉えれば。
この映画を観て「シベールの日曜日」よりも先に、「愛の嵐」を思い出したの私くらいかな?いずれにしても、この2作品のラストの悲劇のような形にならなくてよかった。
役者は一流
誰にも理解してもらえないけど
誰にも理解されない、もどかしさがひしひしと痛い
多数派の意見や、法律は時には誰かを守るためにあるだけでなく、人を苦しめてしまうものにもなりうる。
赤の他人同士の小さい子供と大人がふたりがいるというだけで、=小児性愛者、性的な目的で連れ込んだものだと決めつけられる。
警察は神じゃないし、実際にあったことを正しく見極めることはできない。
文は、小児性愛者はおろか、性的なもの自体に興味がなかった、
自分が逮捕されるかもしれないけど、小さい更紗を守るために文は犠牲になった。
更紗が叔母の息子に性的虐待を受けていることを知って、さらに強くそう思ったと思う。
本来は称えられるべきはずなことなのに、世間から最低なことをした人間だと思われている、やるせないし残酷すぎる。
内容は重くて、あわないと思ったけど、とても考えさせられる話だった。
横浜流星の演技力が凄まじい。なにも発言しないところでも、嫌なオーラを放っていて、ハラハラさせる。嫌いになるレベルで役になってた、、、
ただただ心打たれた物語でした
ネジの締めそこない。
なにしろ凄いスタッフが揃っています。カメラはホン・ギョンピョ(『パラサイト』『母なる証明』『バーニング』)。美術は種田陽平(『キル・ビル』『悪人』『空気人形』)。
カメラでいえば、執拗な「水」の反復(冒頭で少女が見下ろす濁流、澄んだ湖、何度か広瀬すずが雨の中で立ちつくすシーン、等々)、それから晴れた空を背景にカーテンが舞って散乱する光で、現在と過去を切り返すショット。往事の日本映画みたいに画面半分を思いきりよく開けた画角や、溝口健二にオマージュをささげた湖入水シーンなんかも、すばらしい。
美術では、あのカフェなんかすごいですね。広瀬すずと松坂桃李も、決してタレント俳優だよと馬鹿にすることのできない熱演です。
が、どこか重要なところでネジを締めそこなった映画という印象はどうしてもぬぐえない。それはいろいろ細かな理由があるにしても、決定的には、やはり脚本のリアリティのなさなんですね。とくに2人を追い詰める「世の中というもの」のイメージが、薄っぺらいのです。社会の圧力といえばネット掲示板とか週刊誌とかさ、黒沢清の『Cloud』もそうですが、なんか出てくるだけで辟易してしまいます。
そして細かな設定でいえば、後半の警察・週刊誌の振る舞いは完全にアウト。だって冒頭の事件は少年犯罪だったのになんでそんなことができるのか。本人が慎重に振るまっていれば、そんなに簡単に過去の犯罪が回りに知られるもんか。…というところがご都合主義だから、だんだん白けてくるのです。
主演2人の演技も、残念ながら感心するのは中盤までで、後半は演技・表情の引き出しの少なさがどうしても気になってくる。それは俳優だけの責任ともいえなくて、もともとありえない無理な設定を説得できるだけの十分な演出をしていないから、そう見えるんですよね。
そんなわけで、へえっと感心しながら見始めるものの途中から雲行きが怪しくなってきて、あーこれで終わらせちゃうのかよ…と溜息をついて見終わる。そういう映画でした。
要するに
ロリコンの映画って事かな。
原作は置いておいての感想です。あくまで映画なので。
どんな病気であれ犯罪は良くない。幼い子供に優しくして騙して連れて帰っちゃダメでしょ、判断できないんだから。
小説を読んで補完して欲しい
自分の思い込みの枠を壊された小説。映画は綺麗な映像も多いけれど、エピソード不足や最後の刑事の対応改変で、文がデリケートな病気なだけでロリコンでは無く、二人が切実に他の誰かでは代えの効かない存在同士であることが伝わり難いのではないかなと残念に思った。松坂桃李が綺麗に難役を生きていて見事。
諦めの後に見えるもの
考えさせられる作品!本音を話せる関係性を築きていくことが大事!
不幸の中の幸福
想像通りの暗い作品
互いが…
求め合っているのだから、周囲が何と言おうと良いじゃないか。肉体的には繋がらなくても、漸く精神的に繋がれる相手を見つけたのだから。横浜流星は適役。全般的にズシッと重苦しい雰囲気で展開していくが、私にはハッピーエンドに感じた。
タイトルなし(ネタバレ)
傷ついた少女を守ろうとして“誘拐犯”になってしまった青年と、彼の人生を狂わせた“被害少女”が再会し、孤独と罪責感がぶつかり合う…。これだけでも一級品のシナリオである。そして今の恋人との衝突や再犯を疑われる不遇など、拍手を贈りたくなるような展開である。
さらに、である。青年の心の傷が明かされ、それを受け入れた少女との未来まで用意されているという奥深さに脱帽であった。松坂桃李の迫力には圧倒された。
一方で、時間軸が前後に飛ぶところはもう少し丁寧にやってほしかった。(心情描写を優先したことは賛成なのだが)
広瀬すずは魅力的だが
なんだ、この話?
身体障害者への差別が前提か?
罪を償いおえた者の更生を阻む、社会的偏見?
ロリータ・コンプレックスを抱えるものたちも、ある意味LGBTQと同様の苦しみを待つのかと一瞬考えた。けれど、幼い更紗が同意を持って受け入れれば問題がないかなように思わせないか?いやいや。
それは違うだろう。未成年の性的同意は意味がない。
というわけで、相当に価値の混乱、乱脈を観るものに強いる作品であるとしか言い表せない。
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