「原作者はなぜ映画化を許可したのか ちゃんとシナリオを読んだのか?」流浪の月 nakajiさんの映画レビュー(感想・評価)
原作者はなぜ映画化を許可したのか ちゃんとシナリオを読んだのか?
暗く重い話です
特別な事情があるとはいえ、世間に誤解される不運が重なり、不幸な生涯を送ることになるだろうという結末
これは観たい人、いないわ
戸惑いしか無い
メジャー館で1日1回の上映な理由がわかりました
2020年の本屋大賞受賞作らしいので、原作ファンは観に行くのかもしれないけれど、こんな可哀想な話が受賞作?
気になったのであらすじを読みました
なんと、結末が違う
ストーリーはほぼ同じなのに、結末が違うから印象が全く違う作品になってしまった
テーマがテーマだけに大きな罪です
映画は、ラストにセンセーショナルな秘密を明かす事によって観客を驚かせようともくろんでいる
ミステリー映画のようなあざとい演出だ
てゆうか実際、あのカットいるのか
これじゃあ見世物小屋ですよ
あらすじしか読んでいない僕が怒るんだから原作ファンはなおさらだと思う
ただ、読書家は穏やかな人が多いからあからさまには言わないだろうけれど
一歩下がって、デジタルタトゥーを問題提起したかったとしても
原作をないがしろにしてまで大きなお世話だと思う
人はみな、折り合いをつけて生きていくものです
そんななかで、小さな幸せを見つけるのが人生です
原作者はよくわかっているのにね
生まれつきだったり、事故や病気になったり
色々あるけど、受け入れてやっていくしかないから
世間にどう見られようと、自分しだい
こんな映画みるより、パラリンピックを応援する方がよっぽどいい
健常者目線があからさま
考えの浅いというか、価値観が固定しているというか、浅はかな監督ですね
儲けようとしたのなら、逆に失敗してるし・・・
”エレファントマン”でも観て勉強し直してきて下さい
松坂桃李は役柄にあわせて減量したのかな
文の病気は第二次性徴がおこらない分、成長が止まらなくて手足が長くなる傾向があるそうな
高身長と痩せた身体がイメージどおりでした
格闘技やお笑いにハマって寄り道していたような広瀬すず
チャレンジは認めます
濡れ場もこなして頑張っているのがよくわかる演技でした
シーン毎の表情はなかなか良かったれど、なんか統一感が無いというか、繋がらない
セリフも自然な演技と地を出すのは違うんだけどね
合わない役が演じれる域にはまだまだです
残念ながら今回は子役の方がうまい
横浜流星
あいかわらずの毛脛(けずね)
どうしても気になる
役者じゃなくても、きょうびの若者なら脱毛ぐらいしてるよ
文のお母さん役、内田 也哉子
母親の樹木希林に似てきましたね