「分断と貧困を放置した先には」フォーエバー・パージ bionさんの映画レビュー(感想・評価)
分断と貧困を放置した先には
すげえ緊迫感があった。「Forever Purge」の奴らがいつ襲ってくるかわからないため、休む暇なく警戒しなければならない。分断と貧困を放置すると、こうなるんではないかという想像が頭をよぎるため、リアルな恐怖感が伴う。
政権を握るNFFA(アメリカ建国の父)がパージを復活させる。ガス抜きだったはずのパージが、白人至上主義集団の「Forever Purge」を呼び起こしてしまう。この集団は金持ち白人も襲い、革命と言うよりも騒乱に近い。
メキシコがアメリカからの難民を壁で制限するというブラックジョーク的な展開もあり、究極のデストピア的近未来が現在への警鐘を鳴らしていて、単なるバイオレンス映画ではない。
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