ミュータント:マックスのレビュー・感想・評価
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B級のアメコミ風ヒーロー、あまりのチープさに泣けてきます
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邦題にミュータントとあるが主人公マックス(ジョー・マンガニエロ)はマルチバースの別地球から来た異世界人の設定で突然変異の怪物ではありません。母星でないとエネルギー物質が無いので超人パワーは発揮できないそうです、従って見掛けはホームレスのアル中親父だからヒーロー感がありません。まるでスーパーでないスーパーマンや0秒も持たないウルトラマンもどき、それでどうしようと言うのか意味不明。
武器も拳銃でアクションも殴り合い、プロットも麻薬の売人の内輪もめに巻き込まれた姉弟を助けるだけのマフィア抗争映画のような凡庸さ。もっとも姉は組織の金をネコババしたのだから狙われるのも自業自得でしょう。マックスも自分でかってはヒーローと言ってるだけだし、誰にも感情移入できず傍観者的観賞が続きます。
母星での回想シーンなどはアメコミ風のアニメで描かれます。セリフに超絃理論の11次元宇宙が度々出てきますから脚本・監督のアダム・エジプト・モーティマーさんはSFマニアであることは頷けます、きっとDCコミックスやマーベルなどのSFヒーロー映画を創りたかったのでしょうが予算が無いのでVFXの代わりにアニメにしたのでしょう。斬新と言うよりただようチープ観に同情の念を禁じ得ません。
なんと宿敵はマックスの元女房らしい、最後は異世界人の夫婦喧嘩のような落ちで失笑、重傷を負った姉の傷が異世界人の青い血で修復され、なんと宙に浮くパワーまで授かったようです、明らかな続編狙いのエンディングでしたが、このチープさはもうお腹いっぱいです。
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