風鳴村のレビュー・感想・評価
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ダークおとぎ話
オランダのバスツアーに参加した乗客たちが悪魔と契約した製粉業者のヘンドリックに襲われるお話。
乗客たちは各々殺人を犯した人物たちだが、悪魔と契約後に死んだヘンドリックが殺人犯たちを処刑するのに格別の理由あるんか?と思っていたが、これはそう言うダークおとぎ話で、無差別殺人鬼が襲ってくる映画と思って観た人(私がそうだった)からすると「何か違う」となりそう
怪物ヘンドリックは従来型のパワフルな殺人鬼、武器の大鎌も数回使ったら、別の得物や殺り方でやるので特に新鮮味はない。
殺し方も彼らが殺したやり方を丁寧に踏襲するわけでもない。
ヘンドリックの手助けしているバスの運転手アーベがよーわからんけど気持ち悪い。
そして殺されていく乗客も格別のクズと言う訳でなくそれなりに情状酌量の余地が有りそうな奴らではある(殺された側からするとそうじゃないだろうが)
ヘンドリックが仕留める為のルールは罪人であることなので、罪人でない乗客にはノータッチ。特にタカシなる日本人の存在意義はなんだろう、しかもタカシは日本語のみ話しているのだが、日本語の解るルビーが居なくてもそこそこ通じている不思議。そしてタカシに裏の設定でもあるのか護摩行をやり始める。タカシよ…おめぇ修験者か山伏なのか?
邦名のタイトルが風鳴村と付けてあり、邦画の村シリーズを意識しているのは明白だが、だからって観る人が増える内容じゃないので、私の様な無差別殺人鬼の恐怖を希望する人にはあまりお薦めできません。
オランダの風車のある場所で殺戮
殺人を犯した人がハッピーツアーに参加し風車がある場所でバスが故障してしまう。
運転手は敵側
日本人が出てきて護摩業をする
B級ホラー
ファイナルデスティネーション的なオチ
犬鳴村、樹海村、牛首村・・・いや、むしろ変態村に近いか?
ベビーシッターのジェニファー、絵を描く医者ニコラス・クーパー、娼婦を殺してしまった英海兵隊の青年ジャック、祖母を亡くした日本人青年タカシ、日本のCMに出ていたモデルのルビー、血友病の息子カートを連れたイギリス人の実業家ダグラス、ツアーガイド運転手アーベ。バスがエンコし風車のある村に足止めをくらってしまう。村に助けてもらおうとジェニファーとジャックがバスを離れるが、大きな鎌を持った男にジャックは殺されてしまう。そしてバスが川に転落。一行は風車が見える小屋にたどり着くが・・・
オランダといえば風車(windmill)。観光映画としても成り立ちそうな風光明媚な景色も映し出されて、気分はもうオランダ観光。その美しい風景と対照的なゴア描写が潔い。ツアー参加メンバーが次々に殺されていくホラー定番の展開ではあるが、殺される理由がしっかりと描かれている点はユニーク。罪人は罪を償わなければならない・・・しかし、それは悪魔に魂を売った製粉業者ヘンドリックの伝説。死んでも尚、地獄の門版として悪魔の手先となっていたのだ。
最初にジャックが殺されたところまでは面白いけど、徐々にバカバカしくなってしまい、唯一バスの運転手アーベが悪魔の手先となっていたところだけが不気味だった。メンバーそれぞれが殺人罪を隠していて、そのため殺されていく。罪のない者にとっては怖くもなんともないのも欠点だったろうか。あーあ、あんた人を殺していたら死んで当然!と思ってしまう。
それにしても、日本人タカシ(石田淡朗)はルビーにしか通じないってのに日本語しか喋らない。東洋の神秘だとか言われてたけど、西洋の悪魔にはあまり関係ないような・・・
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