「犬鳴村、樹海村、牛首村・・・いや、むしろ変態村に近いか?」風鳴村 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5犬鳴村、樹海村、牛首村・・・いや、むしろ変態村に近いか?

2022年7月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 ベビーシッターのジェニファー、絵を描く医者ニコラス・クーパー、娼婦を殺してしまった英海兵隊の青年ジャック、祖母を亡くした日本人青年タカシ、日本のCMに出ていたモデルのルビー、血友病の息子カートを連れたイギリス人の実業家ダグラス、ツアーガイド運転手アーベ。バスがエンコし風車のある村に足止めをくらってしまう。村に助けてもらおうとジェニファーとジャックがバスを離れるが、大きな鎌を持った男にジャックは殺されてしまう。そしてバスが川に転落。一行は風車が見える小屋にたどり着くが・・・

 オランダといえば風車(windmill)。観光映画としても成り立ちそうな風光明媚な景色も映し出されて、気分はもうオランダ観光。その美しい風景と対照的なゴア描写が潔い。ツアー参加メンバーが次々に殺されていくホラー定番の展開ではあるが、殺される理由がしっかりと描かれている点はユニーク。罪人は罪を償わなければならない・・・しかし、それは悪魔に魂を売った製粉業者ヘンドリックの伝説。死んでも尚、地獄の門版として悪魔の手先となっていたのだ。

 最初にジャックが殺されたところまでは面白いけど、徐々にバカバカしくなってしまい、唯一バスの運転手アーベが悪魔の手先となっていたところだけが不気味だった。メンバーそれぞれが殺人罪を隠していて、そのため殺されていく。罪のない者にとっては怖くもなんともないのも欠点だったろうか。あーあ、あんた人を殺していたら死んで当然!と思ってしまう。

 それにしても、日本人タカシ(石田淡朗)はルビーにしか通じないってのに日本語しか喋らない。東洋の神秘だとか言われてたけど、西洋の悪魔にはあまり関係ないような・・・

kossy