劇場公開日 2022年2月18日

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「高学年児童にお薦め!」グッバイ、ドン・グリーズ! どんこ椎茸さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0高学年児童にお薦め!

2022年2月25日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

親の同伴でドラえもんやディズニーを観ていた子どもが、初めて友だちと、親の同伴無しで観るのに最適な映画だと思います。
残虐場面もなく、子どもだけで見せても安心な映画。
映像もきれいで、わくわく・はらはら感も存分に楽しめます。

児童向けだと思った理由は年齢設定。
いくら 成長には個人差があるとは言え、15~6歳にしては行動が幼稚。
花火をして後片付けをしないなんてあり得ない。それに、自ら道を切り拓くのと、ただの考え無しの無鉄砲は全然違います。
そういう部分が ずっと気になってしまい、落ち着かない。
12~3歳に設定していたら、大人も違和感なく見られたかも。
子どもには、中学生も高校生も同じに見えるだろうから、自然に受け入れられると思います。

お説教や説明的な長い台詞も、3人が発するのはクドい。
誰か1人だけなら『理屈っぽい性格の子』として見られたかと思う。
3人共が長台詞の場面を持つと『こいつら幼稚なくせに言うことだけ一人前』という印象で チグハグに見える。

プペル や 鬼滅 等でも、長台詞の気になる場面があった。
近年の流行りなのか、それとも、長台詞で捕捉しないと分からない人が増えているのか? 制作側の、分かってもらえないかもしれないという不安の現れか?
この作品だけでなく、気になる動きです。

ヘアドネーションを扱ってくれてるのは嬉しいですね。
ただ、ここの説明こそ きちんとする必要があったのでは?
あれでは、子どもたちが何をしたのか解らない人も多いんじゃないかな。
もったいない場面。
説明不足になるなら、あの場面は不要だった気もします。

そして、赤い電話ボックス。これは、好きな小道具。
あれは、冒険して そこ(冒険者それぞれのゴール)にたどり着いた子にだけ見える幻なのですよ。
幻だけど、彼らには 本当に存在する物、見える物。
そういう夢のある展開は、好きなので。

《 蛇足、おまけの小ネタ 》
『何か聞こえる、地響き……?』と聞いて『うん、そうね。地鳴らしではないね』とか余計なことを思っちゃった。
ロウマとトトは、上手く自由になれたんだろうと思います。
エレンは、自由になることに囚われすぎて 不自由になってる。
最後に、そんな要らん事を思っちゃいました。

どんこ椎茸