「生々しくてヒリヒリします」愛のように感じた バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
生々しくてヒリヒリします
「17歳の瞳に映る世界かっこが良かったので、同監督の長編デビュー作品を鑑賞です。
この監督さんのカメラワークは何故か心をザワザワさせます。なぜなんでしょう?技術的なことはさっぱりわかりませんが、ザワつかせるんです。なんなんだろうなー。映画観てるんですが、視点が主観的なんでしょうかね?また、直接的な描写はこれっぽちもないのに、性を感じるんですよね。すごく生々しい感じ。獣の舌なめずりを感じるんです。これも描写の仕方なのでしょうか?印象深いです。
本作は進んでいくほどツラくなっていくんです。ライラのコンプレックスの強さがそうさせているのか?若気の至りと強がりの連発で「あー、あーっ」て心で叫び嘆きながら見ることになります。
このむず痒さはなんなんだ?観賞後、監督のインタビュー記事を読んだら、「本作を見てると不快感を覚えるかもしれませんが、その不快感こそ我々が経験してきたことの真実」と語ってました。(間違いあればすみません)そうか、過ぎ去ったあの頃の自分に似てるのか?だから、気持ちが落ち着かないのか?
ラストもほろ苦。これぞ思春期。数年経つと彼女達が「17歳の瞳に〜」の彼女らになるのかな?なんて。
いやはや、監督の術中にはまりまくりです。
秀作ですね。
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