「悲惨なルーマニア医療制度」コレクティブ 国家の嘘 さまつりさんの映画レビュー(感想・評価)
悲惨なルーマニア医療制度
ルーマニアの医療崩壊を白日の下に晒したドキュメンタリー。
コレクティブというライブハウスで火事が起こり、死者17人の大惨事となる。その時一命を取り留めた重傷者が後日当日の死者以上に死亡していったことから医療ミスの疑いが大きくなり、それをすっぱ抜いたスポーツ新聞を映画は追いかける。また病院の理事長あがりでウヤムヤに事件を終わらそうとした保健相の尻拭いで登板した保健相も密着。
遺族や被害者のことを考えると胸が苦しくなりしかしない話だが、旧ソビエトの社会主義国家と考えるとありえなくはない話と少し納得してしまう。
メディアが弱いと政治は国民をないがしろにするというメッセージがあったが、ルーマニアのこの状況を考えれば日本のメディアはなんと強く、政治はなんと弱いのだろうと感じてしまった。
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