「かなり "お子様" 向け・・」トランスフォーマー ビースト覚醒 レオンさんの映画レビュー(感想・評価)
かなり "お子様" 向け・・
トランスフォーマーシリーズ(バンブルビー含む)第7作目。
が、シリーズで一番稚拙な物語に感じる。
重要アイテムを巡って、追跡・アクションのみ・・・。
見てる側の、脳や心はほとんど動かず、サクリファイス的要素もオマケ程度・・。
制作費もかなり絞られている印象が。
動物型ロボットの誕生由来・存在理由もほぼなく、オートボットと重要アイテムを一緒に死守しようとするのみ。
せっかくプラモデルの「ゾイド」シリーズの様な形態を取り入れたのだから、その固有形態を生かしてこその戦い方、例えばコング型が敵と"力比べ"する様な、今作独自のアイデア戦闘アクションを期待したが、存在しなかった。
過去作でのオートボットがアニマル型に変更されてるのみで、既視感満載・・。
(ミラージュという新型の戦闘シーンのみ新たな趣向を感じるが)
そして今作で初めて、人間が○○するという新しい設定があるが、驚きより違和感が先行し、オプティマスを助けようとするシーンには、「それは無理だろ!」(あり得ない)と声が出そうに・・。
小学生なら夢中で見てるかもしれないが、中高生でも私と同じ感性を抱くと思う。
登場人物は極小数で、さらに主演男性・助演女性の二人に "華" がない(演技は確かだが)。 またまた強いポリティカル・コレクトネスを感じる。
米アカデミーは「作品賞」には、二つ以上のマイノリティ要素を含まないと候補にも選択しないという決定をしたが、どこまで左派的なんだとあきれる・・。
もう白人の美男・美女が新たなヒーロー・ヒロインとして登場する作品は、制作されなくなるのか・・。
1作目冒頭、"米軍を急襲する大型ロボ" や、2作目は"街を破壊する巨大一輪ロボ" のシーン等かなりの衝撃とオリジナリティーを感じて、また見返したくなったが、今作は視聴後にそんなシーンが思いつかなかった。
全体を通して、かなり"お子様向け"と言わざるを得ない出来に残念感が・・。
同じ7作目でも「MI7」は、トム・クルーズの"期待に応えたい!"との熱意を感じたが・・。