「はるはらさん」春原さんのうた デブリさんの映画レビュー(感想・評価)
はるはらさん
小竹向原って実在するんだ、と思ってしまった。よく使う駅のホームで、行先表示やアナウンスでおなじみの駅名ではあるんだけど、実際に行ったことはないので。
映画にしかできない語り方で彼女たちの物語が、ゆっくり贅沢なテンポで語られていって、映画館に優しい時間が流れていた。沙知が夜、帰ってきて、暑いので下着姿になって、部屋の電気もつけずに、開いた窓から外を見ているシーンが好き。一日の終わりって、少し死に近づくひとときなのかもしれない。
開場前、誰かが「かはらさんのうたのパンフレットください」と言っていた。予告編やCMがガンガン流れるのを見た覚えはないから、そんなこともあるなあ、それでも辿り着けましたね私たち、という気持ち。
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