猫は逃げたのレビュー・感想・評価
全13件を表示
今泉×城定
離婚寸前の夫婦の物語。お互いに不倫をしていて、離婚届にハンを
押しながらも、猫がいなくなったことをきっかけに、中々前へ進まなく
なり、ゆっくりとストーリーが進行していきます。ダラダラとした
展開なのですが、この脱力感がこの映画の魅力なんでしょうね。
夫婦とお互いの不倫相手、4人の掛け合い、本来なら
ものすごい修羅場になるはずなんですが、コメディタッチで展開。
ラストも、そうくるか、という感じですね。
この映画は、今泉力哉さんと城定秀夫さんが脚本を提供しあって
R15+指定の映画をつくるというコラボレーション企画「L/R15」
の中の1本で、こちらが第2弾だそうです。
しかし、なぜ、R15+というシバリを設けたんだろうな?
なくてもいいような気がしました。
一発カンタくん
初鑑賞
監督と脚本は『愛がなんだ』『アイネクライネナハトムジーク』『mellow』『街の上で』『あの頃。』の今泉力哉
脚本は他に『女子高生に殺されたい』の城定秀夫
R15
ベッドシーンちょっと多め
それほど過激ではない
毎熊に井之脇に比較的マイナーな女優で内容もアレだし
それでも宮城県では仙台駅東口のチネラビィータだけではなくイオンシネマでも上映された
今泉監督の力量が窺える
離婚寸前の夫婦が飼い猫カンタ(♂)の所有権を争うわけだがそのカンタがいなくなる話
泥棒猫ならぬ猫泥棒
いや泥棒猫でもあるか
夫の愛人が妻の愛人に問い詰められるもカンタをタマと言い張るシーン好き
面白い
アガペーからエロース
しつこい
シュールだけど映画におけるお笑い芸人の正しい起用法
亜子がカラオケで『あなたに会えて良かった』を歌うシーンが印象的
この作品なんかジワジワきた
亜子の仕事場で主要の4人が集まりやりとりする一連のシーン好き
高級なコント
カンタは腎不全で死ぬが近所の婆さんが飼っているミーコの子猫を4人がそれぞれ一匹ずつ預かり飼うことになる
世の中こんな感じでまるくおさまれば良いんだけどね
ゆるいけどなんか強引にねじ伏せられた気もする
ゲイビデオに裸の女が出たらゲイの人は不快だろう
猫好きなら『猫が逃げた』よりNHK BSプレミアムの『世界猫歩き』を観た方がいいと思う
僕は猫も邦画も好きなのでどうってことない
レディコミ漫画家の町田亜子に山本奈衣瑠
亜子の夫で週刊誌記者(小説家希望)の町田広重に毎熊克哉
広重の後輩の週刊誌カメラマン(写真家希望)で広重の浮気相手・沢口真実子に手島実優
亜子の浮気相手の雑誌編集者・松山俊也に井之脇海
エロ映画監督の味澤忠太郎に伊藤俊介
広重の上司・竹原に芹澤興人
町田家の近所に住む老婦人・和江に中村久美
若手女優でモデルの長谷川一花に萌菜
喫茶店の店員で若手女優の塩田しのに詩野
コンビニの店員・別府愛子に海沼未羽
ジェンダー論語っちゃいけない場面とかないから
ドロっとした色恋の話かと思いきや、みっともない大人たちの人間ドラマへと転換していく構成が見事でした。
ちょっとしたセリフやアイテムも伏線になっていて無駄がなく、2度見返して楽しめました。
「しょうもない人たち」で終わらせない4人の丁寧な演技も素晴らしかったです。
一点だけ、ジェンダー論の話がありながら、性的描写のシーンで女性だけ露出が過度だったのが気になりました。
R15のラインまで持っていかなくてはならなかったのかもしれませんが、あのレベルの露出がなくてもエロースの関係性は描けていると思いました。
女優二人の体当たり
"ちっぱい"はこの際、横に置いておこう。
それよりも文字通り"体当たり"の正直な演技に魅了される。そして右往左往する二人の男優も又、そのリアリティのある所在なさげの演技もこの作品のスパイス性として花を添えている。
ただ、ストーリーそのものは・・・ 同時上映の作品よりは劣るのは否めない。
猫は逃げた
亜子と広重は離婚の危機にあったが、表面上は特に揉めることなく話し合いが進んでいた。しかし2人には飼い猫のカンタがおり、どちらが引き取るかという話し合いは進んでおらず離婚の話し合いもまとまらずにいた…。
猫を中心に展開する4人の男女の恋愛話。
ラブシーンはあるものの、淡々とした語り口は今泉力哉テイストではあるが何処か物足りなさを感じる。
それは監督本人による脚本ではないが、テイストを寄せたため本来今泉映画にある内的な奥深さが失われた様にも感じた。(後半のモノローグでまとめる感じからもそれを感じる)
あと、ネコ映画ならネコの気ままさ、囚われなさを感じたかったが物語の為にネコが動かれている感じがして残念だった。
きっと猫は、人の一生の分岐点に現れては良い未来へと導いてくれるのです。けれど本人(ネコ)はいつもマイペース。そこがまたネコの良いところ。
「愛なのに」を観たので、コラボ企画のこの作品も。
と、思っていてようやく観ることができました。 ほっ。
今泉力哉が監督で城定秀夫が脚本の作品。
それ以外の予備知識ナシで鑑賞です。
◇
この作品も、登場人物が少ないです。
(4名+おばあちゃん+ネコ+ネコ)
人物が少ない分、人と人との関わりに関しては
とても緻密に描かれている印象。
離婚協議を進めてきた一組の夫婦と、互いのフリン相手。
・ダンナは週刊誌記者。
・奥さんは漫画家。
・ダンナの相手は同僚女性
・奥さんの相手は担当編集
それぞれに不倫相手がいる夫婦
最後の最後になって、ある事で揉めだします。
飼い猫のカンタをどちらが引き取るか。
「エサをあげていたのは私」
「それは君が家にいる時間が長いから」
「一度も話していないよね。話し合おうよ」
こうして、ネコ問題を保留にしたまま
夫婦とそれぞれのフリン相手との恋の物語が始まります。
(フリンフリン物語 ♪)
はたしてネコの引き取り手は?
離婚は成立? 不倫の行く手は?
ドキドキしながら
話に引きこまれていく自分がいました。
◇
この作品
会話の流れがとても自然です。 そして
追い込まれないと
自分の本当の気持ちにも気付けない
そんなヒトの心理が細やかに描かれた
見事な作品だったなぁと思います。
観て良かった。満足です。
◇あれこれ
タマです
泥棒ネコの女性同僚がネコ泥棒し(…ややこしい)
「これカンタでしょ?」 と問い詰められ
「タマです」
別のネコだと言い張るも
ドアの隙間から逃げられた事に気付き、焦り
「カンタ?」 (タマじゃないんかい)
悪い娘ではないんだ、と愛おしくなりました。
いい子だね (岩合さんか)
タマタマです
カンタは去勢していないんですね と松山に言われた亜子。
「広重が、軽々しくできるか、ですって」
思えばこれもラストの子猫誕生につながる伏線
な訳ですよねぇ、
とても細やかに寝られた脚本たなぁと
感心しました。
(ね)こはかすがい
結局、カンタはどちらにも引き取られず
恋人ネコが産んだカンタの忘れ形見の子猫は
4人が1匹ずつを引き取るという
とても円満なエンディング。
みんなが幸せになれそうな予感がして
とても好きです。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
広重が亜子の足をマッサージするシーン好き
「好き」の探求者と言っても過言ではない今泉監督。
その今泉監督が、城定監督の脚本で夫婦を扱った作品です。
夫婦の間の好きって、時間の経過と共に薄れがちですね。
でも、それと引き換えに夫婦の時間が積み重なっていくんだと思うんです。
この映画で、私が一番好きなシーンは、広重が亜子の足をマッサージする所。
あそこ、それまでの二人の時間が詰まっている感じで良かった。
その後どうなるかは、分からなかっただろうけど、それまでの二人の時間を肯定する瞬間だったと思うの。
それでもって、いろいろ有りながらも最後はハッピーエンドになるんです。
今泉監督らしく、丸く収まる感じで好き。
城定監督も、『アルプススタンドのはしの方』や『女子高生に殺されたい』を観た感じだと、ハッピーエンドが好きなんじゃないかな。
余談だけど、映画監督が出演女優と不倫は、笑えないネタになっていくんだろうな・・・。
【一匹の猫の出現、失踪により引き起こされる4人の男女のアガペーとエロース、そしてフィリアを描いた作品。脚本・演出、4人の俳優の演技良し。ユニット”L/R15”が世に出した恋愛群像喜劇である。】
ー ”L/R15”の「愛なのに」を観た数時間後、今作を鑑賞。
今泉力哉監督と、城定秀夫監督の脚本・演出のセンスの良さに脱帽した。ー
■一匹の猫カンタとの出会いが後押しし、結ばれた亜子(山本奈衣瑠)と、ヒロ君(毎熊克哉)。
だが、徐々に夫婦仲に罅が入り、現れた漫画家になった亜子の編集者松山君(井之脇海)と、週刊誌記者のヒロ君に密かに恋する真実子(手島実優:「フタリノセカイ」で観ている筈なのだが、今作の猫みたいな演技には、ビックリ。)
一匹の猫カンタの失踪により、4人の可笑しな関係性を描く。
◆感想
・亜子とヒロ君が、離婚届に署名、押印した後に、届の上にカンタが小便をする暗喩的なシーンから物語は始まる。
そして、時は二人が出会った頃に戻ったり、冷え切った関係の現在を描いたりしながら、物語は進むのだが、カット割りが絶妙で違和感なく観れる。
・敏腕スクープ記者である、真実子が企んだ事が絶妙に可笑しい。
- 好きな人と一緒になりたいからって、二人の鎹であるカンタを誘拐って・・。可笑しい。-
・怪しげな映画監督(この人誰だろう・・、演技上手いなあと思っていたら、家人が教えてくれました。お笑いの方で伊藤沙莉さんのお兄さんの伊藤俊介さん。”そんな事も知らないのか!”と言われそうですが、知らなかったんだもん!)が試写会「二人のパンツ」上映後、ヒロ君と真実子にしたり顔で語るアガペーとエロース論。
- このシーンを何故挿入したかが、後半分かって来る。エロスじゃなくって、エロースなのね、監督・・。-
・亜子との情事のシーンを真実子に”スクープ”されてしまった松山君が、オロオロしながら真実子の部屋でカンタの面倒を見たり、ブレンドしたお茶を真実子に淹れてあげたりしながら交わす会話。
- ”それ、誘拐ですから!””猫は刑法上はモノだから窃盗だよ!””どちらにしても法に触れているじゃないですか・・。”あー、オカシイ。-
■白眉のシーン
・真実子がカンタを部屋に住まわせていた事が発覚した後の、亜子とヒロ君の家での亜子とヒロ君と松山君と真実子の会話が絶妙に可笑しくて。
亜子は、作業机の椅子に踏ん反り返って座り、真実子と、ヒロ君と松山君は、ソファーに三人で座っている。
亜子と真実子の遣り取りがオカシクって。
キレる亜子に対し、逆切れする真実子。男二人は横でチンマリと小さくなって座っている。
が、段々会話がズレて行き・・・。
ー 何だ、亜子とヒロ君は今でも相性が良いんじゃない。-
<ラスト、4人は仲良く河原で写真を撮る。
亜子とヒロ君と、真実子と松山君。(二人は2カ月前から同棲していると話す。)
そして、カンタが亡くなった後、カンタのガールフレンドの猫ミミが産んだ4匹の子猫を4人が引き取る。
ヒロ君を演じた毎熊克哉さんのちょっと困った様な顔。
亜子を演じた山本奈衣瑠さんの不安を隠しながら、徐々に松山君と関係を持って行く際の微妙な表情の変化。
松山君を演じた井之脇海のどこかオロオロした態度。(ブレンド茶をちゃちゃっと淹れる姿。)
そして、真実子を演じた手島実優の勝気な女性を演じる姿。
(この女優さんは、是非ブレイクして欲しいなあ。)
脚本・演出良し、4人の俳優の演技良しの素敵な作品でありました。>
カンタとミミ
座っている俳優
長回し
それだけで、今泉力哉監督ですねーってなる
人間に振り回されている
カンタ(猫)
河原でミミに会えた時に泣きそうになった笑
あの四人の並びシーン
あの四人の並び順
監督悩まなかったかなぁと思った
あの並びで良い?
奥さんの隣、不倫相手で良かった?笑
とある夫婦に振り回された2人がくっついてしまうのねー
なんか
みんな
不幸にならなくて良かった
映画のナレーションは瀬戸康史君だったか笑
これからパンフ見よう😊
アガペーはエロースに
非常に楽しい会話劇のコメディでした。
猫はかわいいし、猫は勝手に逃げるし、猫のおかげでみんなまるくおさまるし。
猫しか勝たんです。
ちなみにタイトルは、思いついたこと書いただけです。気にしないでください。
全13件を表示