「ポップで可愛い浮気&猫映画」猫は逃げた わたろーさんの映画レビュー(感想・評価)
ポップで可愛い浮気&猫映画
タイトルが秀逸。「猫“が”逃げた」ではなく「猫“は”逃げた」なのがちゃんと意味があるのがいい。じゃあ誰が何から逃げているのか??
離婚寸前の夫婦が猫の親権を争っている間に猫がいなくなり…それぞれの浮気相手との関係も…という話。なのにポップで可愛い仕上がりになっていた。
「愛なのに」と反対の城定秀夫脚本、今泉力哉監督の作品。猫と同じ視点のカットで長回しするのが今泉監督の真骨頂か。
ちょっと前半エンジンがかかるまで時間がかかったなとは思ったが、後半の猫の行き先が分かったところからすごく面白くなってくる。
山本奈衣瑠さん、初めて拝見したのですが、これはももの漫才で「今泉力哉監督のヒロイン顔」と言われるくらいハマってた。離婚したいのかしたくないのか、足がつったときの旦那の完璧にわかってる対応に苦悩し涙するシーンが素晴らしかった。
他の演者さんもかなり頑張ってました。ちゃんと濡れ場をしてました。
浮気したから別れるという結論から逃げ続けた結果、最後に4人が手にするものの落とし所も最高。
コメントする