「大人の“好き”や“愛”は複雑なんだニャー」猫は逃げた あささんの映画レビュー(感想・評価)
大人の“好き”や“愛”は複雑なんだニャー
「子はかすがい ならぬ猫はかすがい」
ある一組の夫婦とそれぞれの浮気相手、男女4人の二つの恋と飼い猫のカンタをめぐり描かれるラブコメディ。
「愛なのに」に続くR15指定作品第二弾、今回は今泉力哉監督がメガホンを。描き方によっては昼ドラのようなどろどろな展開になりそうなプロットを今泉力哉監督らしい温かい作品に仕上げている。そして実際劇中に出てくるように哲学的な要素も見られる。
猫が本作の主役でもあり、男女4人の問題を和らげているのだが、カップルの“あるある”を詰め込みながら最後は意外な展開へ。そして猫のカンタの名演にもあっぱれです。
週刊誌の記者とカメラマンの不倫
漫画家と編集者との不倫とかあるあるでリアル(笑)
四人の役者、自然な演技が良かった。特に真実子の広重に対する目線や表情(好きな人に対する女性の態度)とそれ以外の態度、ちょっとした二面性が女性のリアルな姿として表現されていた。一方であこ演じた山本さんは常に自然体!
町田夫婦が夫婦になる前のシーンや猫がいなくなる回想を絶妙なタイミングで入れてくるところが心憎い。
※以下少しネタバレ含みます
最後の四人の会話劇のような長回しシーンには爆笑でした。だけどこのシーンは大人でないと理解できないだろうなぁ。流れ的には普通ならドロドロかつめちゃくちゃな展開になるはずなのに…。なぜか笑えて爽快な作品にしてしまうところに“今泉イズム”を感じずにいられない。
R15指定なので、ベッドシーンもありますが、実はそんなにエロくない。どちらかと言えばこういう大人の事情(不倫や遊びや本気や結婚とか)を理解できるかどうかといったことじゃないかな。
大人の“好き”や“愛”は複雑なのです。オズワルドの伊藤 俊介演じるノーパン監督が話すアガペー、フィリア、エロースにも深く関係するのかなと。
今晩は
御身体、心配ですね。
余計な事とは重々承知しつつ、血液検査、レントゲン検査、場合によってはMRIなど・・。(私自身、毎月自身の不摂生故(酒です。キッパリ!))血液検査をしているので・・)
で、「愛なのに」に続く今作、面白かったですねえ。
両作とも観たかったのですが、当方の居住区では大都会に行かないと観れない&緊急事態宣言が出ていたので我慢していたのですが・・。
まさか、自宅から車で5分のイオンシネマで上映してくれるとは‥。(感涙)
映画って、つくづく脚本と演出と(当たり前ですが)俳優さんの演技の良しあしで決まるのだなあ、と思いましたよ。
ゆっくりとお休み下さい。(映画は逃げませんよね。)では、又。
まさに猫はかすがいって話でしてね。
「愛なのに」とのコラボというか企画という言うか、面白かったですね。
好きな監督が関わる映画が1ヶ月にたくさん見られるのは嬉しいです。
4人揃っての話は、微妙でおかしかったですよね。「いや、そういう事じゃなくて、、、」と言い訳というかバツが悪い感じが。
あささん、コメントありがとうございます。
私のなんかよりも、〝猫はかすがい〟のほうがよほど言い得て妙❗️
ホント、いくつになっても何かに頼らないとなんとかできない、というようなことばかりです。自力でなんとか出来ることのほうが少ない、というかほとんどないのではないか。
だから、人と人を繋ぐ映画のテーマは尽きることがないんですね。