劇場公開日 2022年2月25日

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「意味のある喫煙シーン」愛なのに kwmdさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0意味のある喫煙シーン

2022年3月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

今泉監督作品には喫煙シーンがしばしば登場し、別に吸わなくてもいいんじゃないの?と、いつも疑問に思っていました。映画業界がどうなっているかは知りませんが、喫煙シーンでは当然現場はモクモクし、スタッフが副流煙を吸うわけですよね。喫煙しない出演者は、タバコ吸った人とキスシーンは撮りたくないと思うんですよ、契約がどうであれ。アメリカ映画では、喫煙者はクズか、精神的に問題を抱えていることがほとんどです。で、本作は演出と脚本との関係は知りませんが、喫煙にはちゃんと意味がありましたね。ひとまず、良かったです。でも、あの展開はちょっと今どき古いんじゃないの、それ位は警戒するよとも思います。

本作で、濡場の比率を大幅に多く取ると、物語としてよく出来た昔のピンク映画のようだと思いましたが、城定監督はその方面の作品が多いことに気がつきました。おそらくと言うか多分というか、コメディーな訳ですが、コメディー性を強く押し出していないバランスが良かったと思います。亮介はもっと善人風に描いても良かったとは思いますが。終盤、ここで終わりかな?と思うとまた、ここで終わりかな?と言うシーンが続きましたが、最終的な終わり方がとても良かったです。どこで、止めるかによって、全体の印象が変わってしまします。

瀬戸康史さんと河合優実さんの加減が良かったです(他のキャストもですが)。河合さんは最近出まくっていますが、人気が出ていわゆる商業作品で消費されないで活躍してほしいです。

次の今泉関連作品での喫煙シーンがどうなるか気になります。でも、猫映画は苦手なんだよな。

Lhowon