「"芋生悠が良い!…"な映画」牛首村 stoneageさんの映画レビュー(感想・評価)
"芋生悠が良い!…"な映画
"村"シリーズ第3弾。
前2作と比べて、個人的には、この作品が一番楽しめたかな…まぁ、あえて言えば、ですが(笑)
『呪怨』のようなホラー作品を一旦撮ってしまうと、もう一生比べられてしまうんだろうなと思います。監督自身も、もううんざりでしょうね。
清水崇監督のここ数年の作品を見ると、この監督はもしかしたら"呪怨"のような、身の毛もよだつようなホラー作品には、もう関心が無いのかなと思いました。どちらかと言うと、ファンタジックな要素のある作品へと傾いていっている?ような気がします(あくまでも個人的な感想ですが…笑)。
しかし、それでも、作品としての完成度が高く面白いものであれば、観る側は過去の名作と比べる事はないでしょうけど…。
そういう意味で、最近は印象に残る作品がやはり少ないなと思います…やや話題が先行し過ぎかなと思います。
で、この作品…。
富山の心霊スポット「坪野鉱泉」でロケを行うなど、ホラー作品としてはなかなか画期的だなと思いました。また、"牛の首"にまつわる双子の伝説話は、なかなかの怖い話で、なんか横溝正史の探偵小説にでも出て来そうで面白かったです。
廃ホテルの話と"牛首"の伝説話がどうリンクするのかなと思いましたが、最後はなかなか見事な着地でございました。
ただ、ホラー映画の映像としては、もっとぶっ飛んだものを観たかったです(笑)
*昨年『ひらいて』で印象的だった芋生悠が、この作品でもなかなかの体当たり演技をしています…あの眼で睨まれたら、今夜トイレに行けなくなるかも知れません(笑)頑張ってほしいですね!