リング・ワンダリングのレビュー・感想・評価
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「で?」が多くって、、、。
何事にも何故?や理由、根拠を求めてしまう、僕には合わなかった作品でした、残念ながら。
正直、退屈でした。「で?」の連続。なんだろなー、久しぶりに監督の自己満全開みたいな作品でした。ま、表現者ですからそれでよいのですが、僕は監督の描きたい「何か」をつかむことはできずに終わりました。まだまだ映画を理解する力量が足りないのでしょう。
作品の雰囲気は好きなんですよね。静かで寓話っぽくて。何を語るんだろ?って考察しながら観るの好きなんですけどねー。題名の「リング・ワンダリング」は、<人が方向感覚を失い、無意識のうちに円を描くように同一地点を彷徨い(さまよい)歩くことをいう。>だそうなんですが、なんとなーく彷徨ってる方々を出会わせてるのはわかるんですが、、、「で?」なんですよね。何を言いたいの?と。
3軸の物語は全部薄味で中途半端に絡まって、収集つかずになんとなーく「よい雰囲気」ラストシーンで終わらせた感じ。ニホンオオカミ、そんな包括してる位置かなー?なんか安易な香りが。やはり最後も「で?」。
色々言いたいことあるんですが、本当に山盛りすぎて。まぁ、いいや。
繰り返し観たい映画
何度観ても又観たくなる映画
現実世界とのギャップ
ラジオで映像が素晴らしいと聞いていたので早速映画館で鑑賞しました。
美しさの表現って難しいですが、私は日本画を見ているような研ぎ澄まされた感覚を思い出しました。
息苦しさを覚える現代に、こんなに癒しを感じる映画はなかなかありません。
ストーリーもファンタジーと何かで書いてありましたが、新感覚エンターテイメント、というような感じです。あぁうまく伝えられない…!
監督のこだわりに演者の方々がうまく応えられていて、最後の最後に全てがつながっていきます。
高層ビルを見ながら帰っていく道すがら、映画館での体験と現実とに妙な感覚に陥りました。
多くの人に届いてほしいな、と久々に心から思える映画でした。また見に行こうっと。
この世界の美しさを感じたい方へ
石段の下も昔だった?
稀有な邦画の創造力、確かな息が役者によって引き立つ
鋭い眼光に映された想像。作品自体は少し奥行きを持っていないが、その余白が作品の異質な強さを兼ね備えている。凄く不思議なエナジーを感じる。
タイトルが何より意味を持っていて、噛みごたえを生み出している。リングが輪廻のような流転とすれば、ワンダリングは発見している最中と捉えられる。ここは多少の無知が出ているみたいだが(笑)。気力を失いつつもプライドだけは一級の主人公、草介。 その鈍感さは流石に気になるが、巡り会いに一点の曇を持たず、起きた事象を受け止めていく過程に不思議と引き込まれる。
103分にしては動きが少ないが、それが返って作品の意義を持っているようにすら感じる。むしろ“もっと観たい”と渇望させる。途中で好きな作品になる予感がした。作品の答えも腑に落ちる一方で、まだ何かあっても良かったとも思う。ストーリーとしての完成度はかなり高いが、そのプロットを広げていくと、バランスを落としかねない危うさを持っている。
ただ、漫画パートと現実パートをどちらも画一的に描いたことによる単調さは否めない。カラーの出し方も変わらないため、その個性が被ったのは勿体ない。もっと分別することで、没入感が欲しかった。
主演は笠松将さん。『君は永遠にそいつらより若い』でも魅せた、自然体なオーラが作品の中で香る。その鈍感さも彼のピースに感じる。同時に、ワンダリングする出会いを不確かな感情を背負いながら生きる、そんなまどろみが漂う。そして、それはきっと彼の作品として色を付けている。また、阿部純子さんの染まり方も美しい。尖りの中に微かな柔らかさがあり、これまたいい混ざり方をしている。役者の靭やかさもこの作品のポイントの1つといえる。
こういう映画はあまりないかも。単に柔さを持っているのではなく、少し脆いのに色が強い。少しあっさりしているものの、自分の好きなタイプだと、発見をくれるような映画だった。
ニホンオオカミ
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