共謀家族のレビュー・感想・評価
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次女のけなげな姿に心打たれる
映画好きの主人公が、思わず人を殺してしまった娘や家族を守る為に数ある映画のシーンを思い出し警察の追及を逃れていく話。
そんな設定面白そうに決まってんでしょ。
と、公開終了間際に駆け込み鑑賞。
冒頭の不快極まる警察官に気分を害し、相手が悪党ながらも殺害してしまった娘や、その父親であり人の良さそうな民衆の模範のような主人公の家族には、ほのぼのとさせられる。
警察の追及を逃れる為に、アリバイ工作をし、家族バラバラに尋問を受けるわけだが、幼い次女の困惑の表情には何度も心、打たれるものがある。
そして、暴力に訴える警察(こんな警察、日本じゃ考えられない!)。目の前で家族がボコボコにされて苦悩する次女の姿はたまらない。
オチというか、どんでん返しは、そうなるよねー、的に分かってしまったわな。
全体的にには悪くはないが、もう少し映画ネタを混ぜて徹底的に攻めて欲しかった。
(原題) 誤殺 SHEEP WITHOUT A SHEPHERD
最初は軽妙なコメディーかと思ってたら、意表を突かれます。
ある映画マニア父親が愛する家族を守る為に数々映画を応用した完全犯罪に挑むんですが、舞台はタイでした。インド映画のリメイク作品だから、インド作も観てみようと思います。
なぜ公開規模が地味なんだろ?面白いのに。
地味に公開してる中国映画です。評価が良いので鑑賞です。観賞後に知りましたがリメイクなんですね。オリジナルはヒットしたんでしょうかね?観たいです。
さて、なぜこの公開規模なのか疑問になるほどによく出来たお話です。出てくる人たちが胸糞すぎるからなんだろうか?あくまで個人的ですが、家族での鑑賞はお勧めしたくないです、辛くなっちゃう気がします。
なかなか舞台がどこなのか?ピンとこないのですが、タイですかね?タイに移民してきた中国人一家でよいのかな?話の発端がまぁムカつくのですね。で、親バカにまたムカつく。ホント墓掘り起こして殴りたいくらいにムカつく。そこの怒りがMAXなので、スピーディーにテンポよくスリリングに展開していく家族VS警察のお話が気持ちよく楽しめます。
しかし・・・タイ警察ですよね?こんなにひどい組織なんだろうか。なぜ、アジアの警察って映画の中ではクズのように描かれるのだろう?ま、さておき。
こう言う物語は敵役が重要ですよねー。今作は見事っすよ。まぁ、憎たらしい。映画ネタをもとにお父さんが奮闘しますが、映画好きはニヤリするのかな?僕は引用元はわからなかったけど、楽しめました。
で、クライマックスに向かって物語はちょいと色合いが変わっていきます。うーむ、オリジナルもこうだったのかなー?あんなにエンタメ色強かったのに、なんだか人間の内面のお話に。僕としては、グレーが良かったなー。このあたりはいらなかったかな。それか、同じ結末でももっと救いが欲しかったな。中国の思想的なものも関係しているのかな?
ラストシーンはなかなか興味深いので、映画冒頭から気を緩めずに鑑賞して欲しいですね。
上映館数少なくてもったいない。
いやー、面白かった。権力振りかざす上級一家といち庶民家族のばかしあい。どうやってお互い先を読み込むか、権力母と庶民父の攻防にぐいぐい引き込まれます。庶民にしたら圧倒的に父が正義と思うが。リメイクのリメイクみたいだけどタイだから作れた作品だろーなー。
オチが先見えしてしまうのが残念
1000本近く見た映画の知識を生かして、家族を守るために完全犯罪に挑むという設定が面白い。長女を暴行した男は特権階級の両親に甘やかされて育ったために完全なクズ男で、殺されても同情は湧かない。流れが家族に感情移入しやすくなっているし、テンポもよく引き込まれた。
オリジナルはインド映画ということもあるのか、わざとらしいアップや顔芸には苦笑い。それと、ここが伏線ですよと言わんばかりに観客の注意を引く演出がされているから、オチが先見えしてしまうのが悲しい。
一家の完全犯罪に立ちはだかるのは、悪ガキの母親でもある警察局長。冒頭で、殺しのトリックを鮮やかに暴いてしまう能力を持っていて、ただ物ではない。この女局長とお父さんとの頭脳戦は見応えがあった。
リメイクの舞台をタイにした理由はよくわかる。中国共産党幹部の子弟がどうしようもない悪ガキじゃ検閲が通らないからね。
プロローグとエピローグが繋がっているし、着地点も悪くないんだけど、もっと巧妙に伏線を張って欲しかったな。
家族で見て欲しいです
インド映画をタイを舞台に中国映画でリメイクした作品。
年頃の娘と距離を置かれて寂しさを感じる父親リー・ウェイジエは仕事の合間に好きな映画を見て様々な知識を得ている。
そんな彼が愛する家族の為に映画を真似て完全犯罪を目論む展開がとても面白く最後まで全く飽きることがなかったです。
行方不明のろくでなし息子を必死に探す警察局長の母親、夫は立候補中の政治家の父親という国家権力に、
娘を傷つけられたリー・ウェイジエ一家が様々な時間差トリックを使ってアリバイを偽証していきます。
庶民が国家権力に逆らうストーリーを中国映画でまともに成功するのかが疑問でしたが後半のどんでん返しが意外な展開でとても面白かったです。
家族で見て帰りに楽しく食事して幸せを感じて欲しい作品でした。
最後があーなるなら、なんにも映画1000本分の知識で完全犯罪やらん...
最後があーなるなら、なんにも映画1000本分の知識で完全犯罪やらんでも良く無い?。正当防衛か過剰防衛で良かったんじゃないの?。クズ男のせいで一家メチャメチャにされ、必死の覚悟で家族を守るために成し遂げた事も良心の呵責であっけなく崩壊。残された小さな女の子が可愛そう。あれ以外に方法がなかったんだ、クズ男は同じことを繰り返すからこれで良かったんだって家族認識で何事も無かったかのように乗り越えて行くとか‥‥無理か。
1000本の知識vs1000件の研究
オリジナル版と1回目のリメイク版は知らずに観賞。
身体を求めてレイプ映像で脅しを掛けてくる警察局長の息子を、誤って殺してしまった女子高生の娘と、居合わせた母親を護るべく画策する父親と、その家族達の話。
タイで暮らす中国移民でネット回線会社を営む映画好きの主人公の娘が、サマーキャンプで出会った警察局長の母と市長候補の議員の父を持つアホボンボンに薬を盛られてレイプされ、帰宅後更に付き纏われて巻き起こるストーリー。
家族の異変に気付き出張先から慌てて帰宅した父親の提案により、後付け完全犯罪を仕組んで行くけれど、やはりそこは付け焼き刃。
紙一重で仕組んで行く様はなかなかスリリング。
更にその段階ではないのに暴走する警察による尋問と捜査に対抗していく様は、スリリングさに爽快さがプラスされていく。
まあ、殺されたのはクソ野郎だしね。
ただ、流されてたけど「あいつ」って口にしちゃってたね。
ラスト5分の展開は、正直いらなかったと個人的には感じたけれど、まあ、それはそれで違う感情に繫がっていたし、ラストカットに繫がったってことで良しなんですかね…。
最後の最後まで答えは、、、
恐らく今年の年間1番の面白さでは⁉️
舞台はタイ、出演は中国人。
穏やかに暮らす善人家族の娘が、政治家の父と警察局長の母を持つ息子に傷つけられ、思いがけなく殺害してしまう。
穏やかな家族は完全犯罪を実行する。
最後は、、、どうなるか⁉️
逆転の逆転で答えはエンドロールまで分からない。
最初から最後まで無駄なく面白い。
あっという間の集中した112分!!!
興奮が止まらない。
予定外の超穴場の作品!!
サスペンスなのにラストは涙。
犯罪は悪いが、この家族を責められるでしょうか。
とても、とても面白い映画。
またすぐにでも再度鑑賞したい。
タイで撮影したのがみそですね。リアルです。
タイは中華系移民が多く、かつての政策で多くの中華系移民の方が国籍を取得、タイ人として生活されています。中国語とタイ語が入り組む当たり、中華系成功者が権力者になって、貧しい中華系移民をいじめるあたり、とても怖いです。タイの多様性のある国状が可能にした映画ですね。中国では撮影できないのでは…。作品は凄く練り込まれていて面白かったです!
映画オタクの描写にやや共感性羞恥
映像も登場人物も文字通り泥臭いのが良い。作品の落とし所もメタファーとしての動物の使い方も面白い。
音楽の使い方やスローの使い方がややあざといなと思った。
格闘技ならぬ映画知識で闘うお父さん
愛する娘を敵から守るために、普段うだつの上がらない父が一肌脱ぐ…とあらすじを簡略に書いてしまうとリーアム・ニーソンの『96時間』シリーズに直結するが、本作に登場する父の武器は格闘技ではなく「映画」。映画で得た豊富な知識を使い、妻と娘が犯してしまった殺人の隠蔽を行う。欲を言えば父親が映画マニアという設定なら、そのマニアック描写をもっと出して欲しかった気もしないでもないが、隠蔽工作の土台ベースとなる『ショーシャンクの空に』が活きている。
オリジナル版のインド映画は未見だが、多分オリジナルにあったエンタメ要素を抜いてサスペンス度を高めたのではないかと思う。
もっとも、本作の悪人は市民を守るはずの警察側。自身の保身と家族愛のために、暴力に加えて証拠隠滅を企てるなんて職権乱用も甚だしい。このあたりも『ショーシャンク』の極悪看守を彷彿とさせるが、そのボスとなる警察局長を演じたジョアン・チェンは久々に観たけど、まさに鬼畜ぶりが堂に入っている。
情状酌量の余地大アリとはいえ、しっかり罪の裁きを受けるオチなのは、やっぱり舞台が仏教の国タイだからか。でもそのオチも、父親のヒロイックぶりがとことん効いている。
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