「タングが最高にいじらしくてメチャ可愛い!!」TANG タング 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
タングが最高にいじらしくてメチャ可愛い!!
箱をふたつ重ねたような四角い顔と体、駱駝色の手足にマジックハンド、
お腹のフラップにマジックテープ。
本当に見た目が最高に愛らしいタング。
「記憶を無くした迷子のロボット」のタング。
「妻に愛想を尽かされるダメ男」の健。
子供向きかも知れません。
ファミリーで安心して観れる映画です。
舞台はAI(人工知能)の開発が進み、家事や仕事にアンドロイドが
従事する近未来。
法定弁護士として働らく妻の絵美と対照的に、仕事も家事もせずに
家で過ごす健。
ある日、自宅の庭で壊れかけのロボットを見掛ける。
ロボットは自分を「タング」と名乗る。
なんと、健とロボットのタングを修理するための
地球を半周する旅がはじまる。
人間の心を持つロボットのタング。
《思いやりや、優しさ、大好き・・・》などの感情を持ちます。
更に自分で考える能力を持つ。
原作は意外と最近で、2015年に出版された作品。
イギリスの女性作家のデボラ・インストール。
(ハリーポッターの作者と同じイギリス人女性)
「ロボット・イン・ザ・ガーデン」
その後、続々とシリーズ化してます。
やはり児童文学のジャンルですね。
タングはエネルギーがバイオオイルかなんかで、
外見はブリキのオモチャ。
中を開けて見ても、コイル線で繋いだメチャ簡単な様式。
心臓部にニューロチップが搭載されていて、そこが最高に進化した
ロボット。
どういう手違いなのか、心(思いやり)を持っている。
そのユーロチップの争奪戦としてタングは狙われるのです。
ひょこひょこ歩く姿、会話の素直な受け答え、
なんと言っても健を信じ切ってて疑わない心。
ここがツボ、泣かせます。
悪役もお笑い芸人の【かまいたち】の2人とか、
小手伸也そして武田鉄矢・・
ちっとも怖くないですよ!!
馬場教授(武田鉄矢)はちょっとマッドな科学者だけど・・・。
健が研修医として父親の蘇生時に慌てて適切な処置を下せなかった過去。
もう2度と同じ失敗は繰り返さない!!
タングと健。
健は最後にタングへの愛を炸裂させて、タングを守ります。
健とタング。
2人の再生の物語でもあります。
「パディントン」にはちょっと負けるけれど、可愛らしさ満載です。
癒されること間違いなしです。
(タングの声も二宮和也が担当しています)