「ロボットアニメ感、あふれる!」TANG タング adaさんの映画レビュー(感想・評価)
ロボットアニメ感、あふれる!
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なにより画が綺麗。全体的に鮮やかで、風景や衣装に至るまで彩度が高い。薄汚れたTANGが映えてなんとも素敵。また、それらの色鮮やかな画が非現実感を演出するのに一役買っていて、近代化の進んだ(?)町並みもあまり抵抗感なく受け入れられた。アニメ感半端ない所以はここにあるのかなーなんて。三次元の映画というより、二次元アニメの着色、って感じ。ファンタジーコメディ作品なんだから良いと思います。
お話的にも、無理して感動やドラマを詰め込むんじゃなく、あくまで二人の友情にフォーカスを当ててくれたのが良かった。何か言葉でできる理由はなく、ただそばにいてくれたことで大きく動く気持ちっていうのが存在すると思う。この映画はそんな低温調理チックな心情の変化がメインにあったように思うから、そこら辺がリアルで良かったなあ。敵が出てくる前からもう結構友達だったもんね。ケン、TANG、ケン、TANG。ってね。
あとケンの表情変化が素晴らしかった。TANGが記憶をなくしたと分かった後の「疲れたよな?」からの寂しそうな顔と、奥さんが一人で子供を産もうとしていたと知った時の辛さと安心が入り混じった顔が特に印象的。ゾッとするほど心情が現れてんのね。脱アンド帽。
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