オールドのレビュー・感想・評価
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飽きはしませんでした
なるほどそういうラストなのね
シャマラン映画
彼の映画と言えば、登場人物たちの「キャラクター性」に恐怖をみる、いわゆる「サイコスリラー」が真骨頂だと思います。
ミステリー映画のように「次々起こる謎についての解明」することより、観客の予想をどこまで超えていくかが面白味であり、且つ、その展開から生じる「人間ドラマ」こそが味わいです。
どんどん過剰になっていく事件(振り)と絶望感から、オチをどう落とすかが工夫であり、完全にネタバレしてはいけない系の監督なのですが、観る人によっては観終わった後「なにそれ」となる人も少なくないでしょう。
ただ好きな側からしたら、この古典的ともいえるフォーマットを、彼特有のユーモアを交えたメソッドで描く、いわゆる「シャマラン映画」というジャンルとしての味わいと安心感なのだと思います。
今回の『オールド』でも設定はシンプルなのですが、登場人物たちのキャラクター性によって、怖さや不穏さを伴う予想外の展開を生み出していきます。そして極端な演出で、不意に笑いを誘われる部分も裏切りません。
今回も彼自身がカメオ出演している点もちゃんとシャマラン映画しています。
これぞシャマラン
期待通りのシャマランワールドでした。
この人の映画はいろいろちょうどいい。ちょっと怖くてちょっとグロくて、目を背けたくなるようなシーンはほとんどないけどたまにある、そして簡単な伏線回収あり、みたいな中学生高校生とかでも楽しめるくらいの初級ホラーという感じで、だからこそハズレも多く、今回はどうかと思ったが当たりの方でした。
ハッピーエンドとかバッドエンドとか、それもネタバレになりそうなのでいえませんが、好きな終わり方でした。
地球のどこかにこんな場所があったら人間はどんな行動をとるのかいうSFと、閉じ込められた空間から脱出しなきゃというサスペンス要素を加えた内容。
逃げ場のない人間たちが争うとかはよくある展開なのだが、やはり見どころは、子供達が成長していき大人たちはどんどん老いていくという点。まさに人生を凝縮した1日になる。成長して老いて死ぬ。その中で人はどんなことを考えるのか、どう変わっていくのか。困難から抜け出せないとき、もう手遅れだと諦めるのか、年寄りになっても最後まで諦めないのか。そんなことを思わせられる映画だった。
これぞシャマランらしさ
期待しすぎてたかな…
何ヶ月も前から予告を観ていてすごく期待していたので観賞。
設定や最後に解ける謎には文句なしに面白く、ナイトシャマラン監督らしい作品だと思ったが、いくつかツッコミポイントがありそこは解決しないまま終わったのが少し納得いかなかった。まぁこういうサスペンスホラー映画ってツッコミポイントがあってもいいのか…
内容がそこまで難しいないので字幕版が苦手な人でも楽しめる映画だと感じた。
ワンアイデア※ネタバレ有
素晴らしかった。
ここまで怖いとは思っていなかった。
といっても化け物が出てきたりするわけではない。
この映画をホラーたらしめているのはただ一つのアイデアだけ。
「30分で1年分老化するビーチに複数の人間を置き去りにしたらどうなるか」
この老化が早まるというだけで実に様々な恐怖を味合わせてくれる。
一例をあげよう。
物語の終盤愛娘が殺されたと勘違いした母親は子供達(とはいえこの時点で30代ぐらいにはなっているのだが)を追いかける。
その時に転んだりして骨を折る。
このビーチでは細胞が活性化されてるので傷をつけられてもすぐ治る。
すなわち骨を折ってもすぐつながるのだが、変な方向に向いたままくっついてしまうのだ。
これによって異形の化け物が誕生する。
もちろん化け物的なスリラーシーンはここだけなのだが、老化が早まるというアイデアから化け物スリラー方面にも展開できる事を示していて色々可能性を感じさせる。
こんなネタが随所に仕込まれているのだが、中でも僕が恐怖だったのは“妊娠”だ。
物語の中盤。
異変に皆が気付き始めた頃、成長した子供たちが性行為をしてしまう描写がある。(もちろん別家庭間の子供同士でやった事だし直接的描写はないのだが。)
このシーンを見た時僕は「なるほどな。時間が早まるとすぐに思春期が来てこんなムズムズする展開になるのか」と半ばニヤニヤしながら見ていた。
しかし、これが次のシーンで恐怖に変わる。
大人たちが子供にいなくなったことに気づき探し回る。
無事子供達は見つかったのだが、女の子のお腹は膨らんでいた。
そう、妊娠していたのだ。
一年が30分の島だから出産まではあっという間。
ここから修羅場を迎える。
何が起きたかを瞬時に理解した大人達
何が起きたかを理解していない子供達
すぐに出産の準備に入る女性たち
男の子を落ち着かせようとする男の子の父親
現実逃避を始める心の病を抱えた女の子の父親
これから何が起こるのかを理解し怯える女の子
これから何が起こるのかを理解し混乱する男の子
まさに阿鼻叫喚の地獄絵図だ。
前のシーンでの甘酸っぱいフリがきいていたからこそこの地獄絵図がとても恐ろしかった。
普段の世界でもあり得ることがこのビーチでは恐怖でしかない。
本当に脱帽である。
最後になって最初の方での伏線が一気に回収されていく感じもたまらない。
是非見てほしい一作
知識がなくてもやることはやるのね
シャマラン監督の最新作!!
その上、予告でも子供達がいきなり成長する謎のビーチって設定が面白そうだと思い鑑賞。
いきなりオープニングから出たがりシャマランのコメントからはじまります。彼はいつも通り作品の中でもしっかり出演しています。
バカンスかなんかにきた家族とカップルが何組かが選ばれて特別なビーチへ案内され、そこで起こる悲劇たるや。
一体何が起こってるのだろう?って不思議や、突然狂う医師など舞台は小さいビーチなのに退屈しない。
ラストも丸投げせず、しっかりと結末が描かれていたのはよかった。
あのまま終わるのは胸糞悪かったからスカッとしたよ。
子供達のその後を考えるとお気の毒だが。
たった1日のビーチでの人生、悲喜交々の人間模様がとても面白かった。
映画.comの粗筋が微妙に違うのが気になる
しかし、6歳の少年だった息子は、少し目を離したすきに青年へと急成長していた。
↑
青年になる前に気付いてたけど、、
身体だけ急成長するのではなく、
心や精神も伴って成長していたのが興味深かった。
性欲が湧いたり、思春期になったり、
最後、主人公夫婦は円満な熟年を迎えて静かに死を迎えたり、、
子供達もただ歳を取ってただけでなく、その年齢らしい落ち着きがあった。
細胞活性化だけでなく本当に時間が進むんだろうか、、
オチはまあ納得のいく物で、ラストも腑に落ちた。
傑作では無いけど、、
とりあえずビレッジよりは良かった。
今回だいぶシャマラン監督の出番が長かったですね、、
(゚ω゚) ヒント多すぎ
〝製薬会社がやっているビーチ〟
〝回りを特殊な鉱物で覆われている〟
と聞いて何か製薬会社の秘密の治験を行っているんだなというのはすぐに
想像つきました。予告では歳を早くとってしまうビーチと思いっきり
晒しています。監視員らしき者がわかりやすく見張ってます。
ヒント多すぎです。
オチは製薬会社の長期試験の実験場だったって事。
薬の長期的効果を2日で観察できるという事。
でもそれはおかしい。
コレ絶対におかしくって薬って毎日服薬するものが多く一回飲んで
数十年効果がある薬なんて全くなく理論的に破綻しているストーリーなの
です。超未来的なお話なら別ですが服装や持ち物から見るに現代の話で
しょう。それに沢山の人が犠牲になっている様ですが、そんなリスクを
会社が負うわけありません。製薬会社はコンプライアンスがキツいんで
こんな事出来ません。
『ぷっ、』と笑ってしまいました。
崩れかけた家族の絆が寿命が縮む事で回復するのはとても感動的でした。
むしろこのビーチの謎よりも家族の絆の回復を主軸にもっと描くべきだったのでは?
設定は良かった
大枠の、とあるビーチではすごいスピードで歳をとってしまう…という設定自体は面白いと思い鑑賞しました。
内容から行くと、館もののような感じで、脱出するためや、本筋と関わる大切な点で人が亡くなり、徐々に登場人物達の精神が疲弊していくという、親しみやすい構成となっていました。
また、当たり前といえばそうですが、序盤に伏線を置き、ラストで回収するというのもあり、映画として成立はしていました。
ただ、やはり所々根拠やできるできないで、少々疑問が残り、冷めてしまう場面も…。
また、「これ伏線だろ…」とわかりやすい所が、割と重要なものでそこでもガッカリしました。
さらに続けると、時間がすごいスピードで過ぎ去る、これを実感させるための登場人物達の見た目的な変化が惜しいと思いました。むしろここに重きを置いて、あっと思わせるほどの技術を用いることができていれば、光るところとして、映画の評価もついていたと思います。
スリラー、ということで多少残酷、グロテスクな場面はありましたが、直接的な描写は少なく、余程苦手でなければ見れると思います。
登場人物達にストーリーを求め、より深い物語を期待して見る映画ではなく、少し涼しい思いをしたい…や、なんでもいいからとりあえず映画見たい…とかならピッタリではないでしょうか?
また、1つ評価したいと思ったのは細々とした演出ですね。驚かすところは変化を持たせ、しみじみとさせるところはゆっくりと。その加減がちょうど良く、風景を差し込むセンスも抜群でした。
この技術が光っていただけに、脚本などの部分が少し雑に見えてしまいました。
まとめると、設定は面白いが、脚本は少し物足りなさがあり、全体的に惜しい仕上がりに…。
ただ演出のセンスや、あまり人を選ばないという点で全くおすすめできない訳では無い。
見るかどうか悩む人は、特段見るべきとは言えない。また見たいという人にやめとけと言うほどでもない…。と言った感じでした。
どっちつかずで、いかんとも言いがたいですが、個人的な批評、ここまで読んでくださりありがとうございました。
いつもついつい観ちゃうんですが・・・
「シックスセンス」で度肝を抜かれた後、「夢よもう一度(笑)」と見続けている監督なのですが。
この映画も、何を「ネタ」ととるか、何を「オチ」ととるかで、評価が分れる(のかなぁ)。
予告編で既に、そのビーチは「時間の進み方が早い(ようだ)」と触れられているので、
そのシチュエーションに行きつくまでの「何が起きているの?」という謎解き、は無い。
で、では何故「時間の進み方が早いのか?」については、体験している人の「推測」はあるが、
別途製薬会社からの説明(笑)などは無いので、本当のところは不明のまま。
(勿論、現実的には起こり得ないので、本気のこじつけも要らないのだけれど)
で、その「環境」を製薬会社が「利用している」という「説明」があったが、これは「オチ?」
製薬企業も、何故そんなことが起こるのか不明なまま(確かそう言ってた)、
薬剤の長期投与試験(それも人間の)に、極めて有効に活用しているだけ。
「謎の(危険な)ビーチは、製薬会社が秘密に管理していました」が、この映画のオチ?
「悪いことしてたら捕まるんだよ」がオチ? 証拠あるのかな?ビーチに捜査に行けるのか?
何でトシ取るの? 「死んだ細胞には影響しない」なら、死体の分解は進まないんじゃないの?
髪の毛も爪も、生きた細胞がどんどん死んだ細胞になって、押し出してんだよ?伸びるよ?
・・・つまり、そこんところがオチてはいない(謎のまま)ので、モヤモヤしたまま終了。
そこを全く「オトす気が無い」のが、この監督、というのがこの映画の「オチ」?
監督さん、製薬会社に知り合いでもいて、「ヒトでの長期投与試験は、時間がかかって大変」とか
苦労話を聞かされて、それをヒントに「一点突破」でこの映画作っちゃったのかなあ(笑)
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