「シャマラン映画」オールド TWDeraさんの映画レビュー(感想・評価)
シャマラン映画
彼の映画と言えば、登場人物たちの「キャラクター性」に恐怖をみる、いわゆる「サイコスリラー」が真骨頂だと思います。
ミステリー映画のように「次々起こる謎についての解明」することより、観客の予想をどこまで超えていくかが面白味であり、且つ、その展開から生じる「人間ドラマ」こそが味わいです。
どんどん過剰になっていく事件(振り)と絶望感から、オチをどう落とすかが工夫であり、完全にネタバレしてはいけない系の監督なのですが、観る人によっては観終わった後「なにそれ」となる人も少なくないでしょう。
ただ好きな側からしたら、この古典的ともいえるフォーマットを、彼特有のユーモアを交えたメソッドで描く、いわゆる「シャマラン映画」というジャンルとしての味わいと安心感なのだと思います。
今回の『オールド』でも設定はシンプルなのですが、登場人物たちのキャラクター性によって、怖さや不穏さを伴う予想外の展開を生み出していきます。そして極端な演出で、不意に笑いを誘われる部分も裏切りません。
今回も彼自身がカメオ出演している点もちゃんとシャマラン映画しています。
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