「答えは『ミズーリ・ブレイク』(1976)」オールド kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
答えは『ミズーリ・ブレイク』(1976)
久しぶりに当たりの方のシャマラン映画でした。ホテル側からお勧めされた美しいビーチでのバカンスに3組の家族が向かい、そこで巻き起こる時間が異常に速く進む事象と殺人事件?子どもたちは急成長するし、年寄りは老化が加速して死に至る。ビーチから抜け出そうにも物理的な力によって気絶させられる始末・・・
30分くらいで1年分年を取り、1日で50年進んでしまう。最初は時間が進む特別な地域かと思っていたが、有機物しか影響を受けないのかな?ホテルの備品とかは錆びてたみたいけど、このあたりは考えなくてもいいのかもしれません。
製薬会社の提供ということや、崖の上では常に監視している者がいることなど、オチが楽しみでしょうがない。成長ホルモンみたいな化学物質の実験かと考えてみたけど、見事に外れてしまいました。医療関係者が多いというヒントもあったのに、久しぶりにヤラレタ感を与えてくれたシャマラン・マジック。
プリスカの抱えていた腫瘍が巨大化したり、子どもたちが大人になりセックスをして出産・・・といったバカバカしいエピソードよりも、大人たちがどんどん老化していく様子が身に染みる。「老い」をテーマにした文学的な趣向も見えてくるのです。特に終盤のガイとプリスカのシーンがいい!そして認知症をテーマにした『ファーザー』にも出演していたルーファス・シーウェルが、物取られ妄想や攻撃的になるという認知症の特徴を見事に演じていた。
名前と職業もいいけど、伏線で最も面白かったのが、クリスタル(アビー・リー)が娘カラに姿勢を正すように躾けていたのに自らが背中が曲がってしまったこと・・・その後の彼女は大変なことになってしまった。夢に出てきそうなくらい。なお、クリント・イーストウッドの娘もイヤな役を演じていたなぁ・・・
アレックス・ウルフがもうちょっと年を取ったところでムロツヨシが登場してくれたら満点にしたいくらいでした。
>姿勢を正すように躾けていたのに自らが背中が曲がってしまったこと
なるほど、ほんとだ。
>ファーザー』にも出演していたルーファス・シーウェル
気づきませんでした!
あの旦那さん役ですかね。今度は自分が認知症役か。なんとも。
kossyさん、シャマラン監督作品ってシャマラニストじゃなくってもついつい毎回観てしまう不思議な魅力がありますよね✨
世の中には「シャマラニスト」を名乗る勢力と「シャマラニアン」を名乗る勢力があるみたいです。違いは分かりませんが皆シャマラン好きなのは間違いですね☀️
おはようございます。
検索しました。ホントだ!
あと、大変お恥ずかしい事に、私のレビューに致命的な誤謬があり、たった今修正しました。何時も、間違えるんだよなあ・・。(汗)
今晩は
”アレックス・ウルフがもうちょっと年を取ったところでムロツヨシが登場してくれたら満点にしたいくらいでした。”
面白いなあ、流石です。ムロさんは私の脳内には、出て来なかったなあ。クスクス笑ってしまいました。(画を想像すると、凄く面白いです。)では。
センス溢れるレビューに乾杯(完敗)。(酩酊してます・・)
え、イーストウッドの娘?
出てたんですか。ホテルでお迎えの時、カクテルを出してた女性ですか?
ムロツヨシ❗️
kossyさん、毎度のことながら、いいところ突いてきますねー
想像するだけでクスッと笑えます。