オールドのレビュー・感想・評価
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人の一生を早送りでみたらこんな感じなんだろうな。
なんとも儚い。人生の儚さがよく分かる。
短い生、しょうもないことで歪み合ってる場合じゃないね。
浜辺での夫婦の最後の語らいのシーンがいい。
静かで心穏やかだ。
2人にとってはむしろこれは幸せな機会になった。
この製薬会社のように、大義名分を掲げ非道なことをさも正当なことのように実行するのは、人間の集団の恐ろしい一面だ。製薬会社のスタッフの誰も疑問に思っていない感じなのが空恐ろしくなった。
運転手、監督だよね。
伏線とは……
老いと死は、必ず起こると断言出来る数少ない事象だ。誰しも、普段その恐怖を身に迫って感じる機会は少ないが、心の隅でそれが我が身に訪れることを恐れている。
本作では、その現象が想定外のスピードで登場人物を襲う。結果に当たる部分が実際誰にでも例外なく起こるものであるせいか、恐怖との距離感が近い。
こういった題材自体は面白いなと思って割と期待して見に行ったが、序盤から「これが伏線ですよ」という描写が多過ぎて、私のテンションはすーっと下がっていった。
宣伝で得た老化が早まるビーチという予備知識。そして製薬会社が経営するホテル、意味深なウェルカムドリンク、この時点で黒幕は製薬会社だと分かってしまった。子供たちが宿泊客に名前と職業を聞いて回り、それを記録する遊びをしている。そんな遊びする子いるのだろうか。警官もいたし、これもビーチからの生還後の伏線と察する。
ホテルの子イドリブがトレントに渡す暗号の手紙。あーこれも後で役に立つのでしょう(結局開封されるのはビーチの客がほぼ全滅した後だが)。
例のビーチに行くバンの運転手はシャマラン監督。本編前の挨拶VTRで顔を思い出していたので嫌でも分かる。結構映ってる時間が長い。ここからトワイライトゾーンなんですね。メタ的過ぎて真顔になった。
提示された時点ではストーリーに自然に馴染んで気付かない程度にほのめかされるものを伏線というのだと思いこんでいたので、頭隠してお尻丸出しのような伏線たちにすっかり気が削がれてしまった。
力技のような展開も気になった。
一番何かの役に立ちそうな医師のチャールズは、プリスカの腫瘍を摘出した後は(傷がすぐ治るとはいえ麻酔もなくて痛くないのだろうか)持病により刃物を振り回すだけの危険人物に変わってしまい(何度も暴れるが、終盤の展開のために刃物の管理は甘いまま)、助けたプリスカに退治される(恩人だけど躊躇なし)。
序盤で波間から死体が流れてきたりしているのに、看護師のジャリンは性懲りもなく泳いでいって案の定死んでしまう。
ビーチだけ時間の流れが早いのではなく、周囲の岩の影響で老化が進むようだが、中身が6歳のままのはずのトレントが、レントゲンの防護服の知識から脱出方法の着想を得たりする。うーんそりゃ、あり得なくはないけど。
ホラーに理屈っぽいツッコみは野暮の骨頂。とはいえ程度問題で、気になる部分があまり多すぎるとやはりがっかりしてしまう。大作だが、伏線の置き方のチープさが目についた。
目に見えないもの
時間とはなにか。実はそもそもよくわかっていないなと思った。時間は目に見えない。見えないものは怖い。時間の進みが異常に速いというのは、わかりやすい物理的な恐怖ではない。そういう恐怖を描くのは、ウイルスとかそういうもので阿鼻叫喚している現代にはマッチしているのかもしれない。人は生まれた瞬間からゆっくりと死に向かっているわけだけど、普通の時間の進み方の時にそんなことを意識している人が多くない。しかし、数時間で子どもが大人になってしまうような中では、時間て恐ろしいなと思えるようになる。そういえば、自分はいつも死に向かって歩んでいるんだなと改めて考えてしまう。
家族の物語としてもなかなか秀逸だった。ものすごい勢いで時間が進むので、子ども時代はあっさり終わり、大人になってしまうが、心はそれに追いつかない。親は老人になり、記憶が薄れていく。時間が進むというのは色々と残酷で哀しいことなんだと改めて認識させてくれた。
シャマラン監督の“奇妙な味”を十二分に味わえるサスペンスストーリー
謎の力で急速に老いていくビーチでサバイバルする家族を描く、奇妙な味のサスペンスストーリー。深く考えたら負け(?)の荒唐無稽な設定のもと、21世紀の映画で子役の役者を入れ替えることで急速な成長を表現し、それが不思議な説得力と面白さをかもしだしてしまうのがシャマラン監督の凄さだと思います。初期のシャマラン作品っぽいテイストがありつつ、途中からいい意味で悪ノリしていくのも楽しめました。恒例の監督出演もこれまで以上にハマっています。シャマラン監督ファンはもちろん、これが初めてという方にも入門編としてお勧めできる1作です。
冒頭、ビーチに行く前のリゾートホテルのシーンが、旅行気分を味わえるぐらい細やかに描かれているのが特に心に残りました。最後まで見るとその理由もよく分かって、シャマラン監督にしか描けない特異な作風の一端はこういうところにあるのかもしれないと思いました。
細かい気になる点はあったけど、設定が斬新で面白い
細かい気になる点はあったけど、設定が斬新で面白かった。
気になったのは、3つある。
1つめは、医療関連。メロン級の腫瘍取り出しと、出産をあっさり問題なく行なってたこと。道具や設備がない中、あんなに手際よく出来るもんなのかね。
2つめは、子供の中身の成長が早かったこと。外見だけ成長するのかと思いきや、ちゃっかり子作りまでしちゃう成長っぷりに驚いた。テントから出てきた女の子の腹がデカくなってたの衝撃。
3つめは、鼻血出してた黒人。最初から浜辺に居る、いかにも意味ありげな黒人が何者なのか最後まで分からんかった。しかも、重要人物かと思いきや途中で死んどるし...。
そういや劇中で過ぎてる時間長く感じるけど1日なのね。大人たちのシワが増えて老けてく様は、自分の両親もこうなるんだろぁと考えて悲しくなった。
考えはいいけどゴリ押しが…
よくこんな現実にギリギリありそうなことを考えることができるなぁと関心。現実を忠実に再現されている映画が好きな人にはおすすめはできないかな?歳を老いていく恐怖をよく考えてある作品。しかし、ご都合主義すぎるのがあらわになっていて残念。良いところも沢山あるが、残念な点もいくつかある。暇つぶしで見る分には最高。
心にずっしり残るような映画ではないかな
サスペンスに舵切りすべきだった。
◎ 総評
奇妙だと感じることはあるが、怖い要素はない。
序盤の導入部分では、子供の言動がいちいち可愛らしいので、穏やかな気持ちでいられる。
極限状況下における起こり得る事態や人間心理など、ディテイルがよく考えられている点を高く評価したい。例えば、急激に成長した子供達が思春期を迎え、異性を意識するようになるシーンでは、子供から大人へ変化する過程で味わう気持ちの変化を的確な台詞で表現している。また、若さゆえの無謀さ・過ちから、性行為に及んでしまった結果、時間が急速に進む関係で短時間のうちに少女が妊娠する場面があったが、「こういう発想もあるな」と素直に驚嘆した。最後に年老いて忘れっぽくなった父母が波を眺めながら二人で語らうシーンも最もらしい、というか実際的に描写されている。場面が夜凪である点も心情描写に寄与しているのではないだろうか。こういった表現法を鑑みて、採点時に0.5ほど加点している。
ただ、物語としての面白さは、至って普通である。最終的なオチとして、ちびくろサンボの手紙から脱出のヒントを得た兄弟が、ホテルに滞在していた警察官に事の顛末を伝え、非人道的な治験を行なっていた製薬会社の構成員が逮捕される。「特殊な鉱石に取り囲まれたビーチでは、細胞が活性化され、普通では考えられない速度で老化する」という題材自体は非常に興味をそそられるために、簡単に思いつく風呂敷の閉じ方で、九仞の功を一簣に虧いた。無理に説明的なシーンを付け足す必要はなかったのではないかと感じる。それよりもむしろ、サスペンスに舵切りしていれば、今とは異なる形で魅力的な作品に仕上がったのではと思えてならない。
じわじわと歩み寄る老いがリアル
いきなり自分の身に降り掛かる老い。
今、自分がその老いを感じつつあるせいか、妙にリアルで恐ろしい。
でも子どもたちの急激な成長に伴うあれやこれやは、ちょっと飛躍しすぎてない?という感じ。まぁ平平担担で終わらせるわけにもいかないしね。
所々「ん?」と思わせる所があったけど、最後まで奇妙な世界を楽しませてもらえました。
シャラマン監督臭プンプン
かの名作「シックス・センス」で鮮烈なスタートを切ったM・ナイト・シャマラン監督だったが、後の作品は何かとクレームの付く作品が多かった🥸
正直、マ王はシャラマン監督の映画はどれも好きである😊
クセが強い方が映画は楽しめるというもんだ✨
そもそも、ハリウッド辺りはシャラマン監督のストーリーテーラー振りを見習うべきではなかろうか😑
さて今作であるがマ王的には生死のジャッジが曖昧な気がしてならない💦
お腹の傷は治るのに刺されて殺されたり、骨折は立ち所に治るのに崖から落ちたら死ぬってトコは物語上「邪魔だから消えてもらう」パターンに沿ってる感じがして「都合が良すぎる!」って思ってしまった🙃
適当に悪人がいて適当に善人もいて皆が色んな事をする所は飽きさせない工夫なんだろうけど、だったら製薬会社は珊瑚をどうして最初のウチに破壊しておかなかったのか🤔
アレが無ければ脱出不可能な場所なのに😅
ただし、下手な湯治よりも治りは早い場所なので怪我人にはオススメですわな🤣
まぁ映画とはエンターテイメントだからして、細かな言い掛かりは無作法かもしれないけど、シャラマン監督っておそらく血液型はO型に違いない😐
大雑把な出来上がりは彼の十八番である😵💫
映画館での鑑賞オススメ度★★★☆☆
あの場所って別の使い方あるんじゃね度★★★★☆
シャマラン監督あと少し考えてくれ度★★★★☆
老化の恐怖
バカンスに来た家族が老化するビーチに閉じ込められる話
ホラーではなくサスペンス映画
製薬会社が時間が早く進む土地を使い病人を呼び寄せて新薬の実験をしている。時間が早く流れるので短時間で薬の効果を確認できる。最後は子どもだった二人が脱出して警察に知らせる。
黒人は普通にいいやつパターン
体がバキバキで治るのはホラーみが強い
☆☆☆★★(大甘💧) 2021年9月12日 TOHOシネマズ錦糸町...
☆☆☆★★(大甘💧)
2021年9月12日 TOHOシネマズ錦糸町楽天地/スクリーン10
何故?、、、何故?、、、何故?、、、が多すぎる(^^;)
何故に衣服は伸縮するのか?
ハルク族か💦
何故に傷口は塞がるのに、刺した傷口は塞がらんのか?
《アレ》の効果は感情に左右されるんか💦
何故に成長度合いに応じて知識が増して行くのか?、、、等々。
これがトム・ハンクスだったなら、いつまでも子供のままだったろうなあ〜。
…って、それはそれで全然違うジャンルになっちゃうね(´Д` )
ハードルを思いっきり下げて観るとどんどんと楽しくなる…かも(u_u)
Backroomのリミナルスペース感があった!!
ビーチの設定はBackroomの1つだとすると、しっくり来ました。ビーチには知的な人々が集っていましたが、後半は忘れたり諦めたりして、これは人生そのものを表しているようで、しんどい表現でした。公開当時はビーチでの妊娠が話題になりましたが、赤ちゃんはすぐ死んでしまい、ビーチでの人口増加は作者に阻まれた感じでした。この作者なら、ディアトロフ事件について何か分かるのではないでしょうか。ラストは駆け足過ぎて何かダイジェストになってしまい、残念です。現代で被験者の同意なしの人体実験が平然と行われるのは、創作とはいえ興醒めです(ワクチンで大規模にやられているが)。奴らをビーチに置き去りにするとか仕返しがないと、登場人物は報われず、ストーリー的には全くスッキリしません。
一つの家族の物語。
奇想天外なストーリーだと思って観ていたが、最後は結構リアリティを感じさせる終わり方。腫瘍摘出をあんなに簡単に出来るのかとか、海女でもあるまいしあんなに長時間海に潜っていられるのか、とかつっこみたい所もなくはない。コミカルなスリラーではあるが、家族の物語としてよく出来ていると思うし、主人公の夫婦は最後には心底幸せだったと思う。そして、いつも思うのだが、シャマラン作品に出てくる子役は実に演技が自然でリ上手い。
面白かったです。
最後の展開まで面白くハラハラドキドキしながら見ました。設定にいろいろ無理があるのでしっかり考えると無理もあります。そこは考えずに映画を楽しみましょう。ただ一つだけ最後のメモ帳が濡れてないのは少し冷めたかな。
せっかく舞台設定は面白いのに、突っ込み所やご都合主義が多すぎるのが残念
特殊な岩のせいで生体の細胞分裂がめちゃくちゃ早くなる入り江に閉じ込められ、一日で何十年もの歳を取ってしまうと言うサスペンスホラー。
現実世界の何処かにギリありそうな舞台設定で、なかなか先が気になる内容だけど、そこで起こる現象の描写や設定そのものは雑。
まず肉体は成長(老化)していくのに、何故か髪の毛や爪は伸びない。その理由が「髪の毛は死んだ細胞だから」とかいう意味不明な理由。いや毛根は生きてるだろ(笑)。単に何十年分ものスピードで髪や爪が伸び続ける描写が面倒だったのと、やったらやったで滑稽なシーンになりそうだからだろう。また、五~六歳くらいの子供が、わずか数時間で肉体はともかく、思考まで大人のようなレベルを獲得するのもご都合主義。腫瘍の摘出シーンにしても傷が早く治るのは良いとして、麻酔なしで腹を切り開いたり、雑菌の感染や増殖に関しては完全に無視。単に傷が早く治るシーンを見せたかっただけで、リアリティがかなり犠牲にされているなという印象。
オチの「一日で治験が出来るから」という理由で、今まで何百人も犠牲にしてきたというのも無理がある。単に早く新薬の結果が分かるというだけの理由で、普通の会社員が全員グルになって何の罪も無い人たちを犠牲にしている感覚がおかし過ぎて、返ってリアリティが感じられない。これなら凶悪犯罪者や死刑囚を集めての非合法実験とかならまだ納得感もあったのに、何で一般人?そもそも治験は早けりゃ良い訳でもあるまい。逆にこんな特殊な環境下での治験だと、普通の状況では生じない副作用などがあり得そうなのに、その危険性も無視。
また、こんなに行方不明者が出ているのに、このホテルに旅行に来ていた事を犠牲者の関係者全員に隠し通すのも無理がある。天涯孤独の無職でもなければ、身内や友人、会社の同僚などに旅行に行く事を伝えてるだろうし、単に携帯やパソコンを処分すりゃ誰にも気づかれずにOKって事にはならないだろ。
誰が、何の目的でこんな事をしているのかという興味で最後までは見れたものの、ちょっと突っ込み所やご都合主義が多く、勧善懲悪が果たされても後味は悪いラストだった。
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