「プイプイ鳴るボールは素晴らしい発想だった」とびだせ!ならせ! PUI PUI モルカー 杉本穂高さんの映画レビュー(感想・評価)
プイプイ鳴るボールは素晴らしい発想だった
上映時間約30分だけど、満足度は相当高い。MX4D&3Dで鑑賞したのだが、ストップモーション・アニメーションの奥行きあるアニメーション映像が3Dによって活かされていた。ミニチュアの世界がとても実感を持ってそこに存在しているかのような感覚が、テレビ放送の時よりも数段向上している。久しぶりに3Dで見る意味のある映像だった。元々3Dカメラで撮影しているわけじゃないだろうから、限界はあるが、それでもテレビとは一味違う感覚を味わえたことで、劇場で公開する意義はすごく感じた。
しかも、劇場で配布していたプイプイ鳴るクッションボールが劇場中にこだまするので、本当にその辺にモルカーがいるような気分を味わえる。僕が観た回には、画の展開に合わせて絶妙なタイミングでプイプイ鳴らす職人がいたこともあって、臨場感がすごかった。一体何者だったのだろう。
4D演出も作品の本来持っていた躍動感を増幅させるのに大いに貢献していた。夏休みのイベント上映としてとても良いものだった。
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