スレイヤー 7日目の煉獄のレビュー・感想・評価
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エクソシストは年中無休、神は完全週休一日制
悪魔祓いに関する事件が公となり世間で論争が巻き起こったことから、バチカンはエクソシストに対し否定的な立場をとらざるをえなくなり、エクソシストの訓練養成継承をやめたという。しかし世界的には悪魔の憑依が急激に増加しており後継者不足は業界において死活問題だった。 そんな事態を重く見た現場の厳しさを身をもって知る少数精鋭たちが、御上の方針に背きエクソシストの後継者育成を敢行。地上で勢力を広げつつある悪魔に対抗できる聖なる軍団を着々と築き上げていた。 エクソシスト保育園で2週間過酷な訓練に励み優秀な成績をおさめたダニエル神父は後継者候補筆頭で、この度型破りだが悪魔祓いの実力も人材育成の実績も豊富なピーター神父の下で教えを乞うことに。最強バディが結成され世界は安寧へと向け歩み始めた... 「なんだこいつ?」からの「この人実はすげぇヤツ?」。右も左もわからない中で実践投入され、そんな困惑の中で最適解を提示してくれる師に魅せられる。言い分も実に正当性があり合理的、とても耳障りよく聞こえる。しかしよくよく彼の言動を反芻してみれば、その信用はある種の盲信ではないか?とする疑問がジワジワと。 型破りと言いつつ全然正攻法な戦いしか示してくれない不良神父の生き様は物足りないし、新人神父が彼に心酔していく行程はもっとじっくり描いてほしいし、またそれ故に彼に疑問を抱くまでが急ぎ足であると感じられてしまうものの、 師弟、ベテランと素人、先輩後輩という上下関係から対等なバディという関係へのシフト、2人の関係性の変化はしっかり順を追っていてダニエル神父の成長譚としての一面を丁寧に描こうとする意図は汲み取れる。 またその中で、完全週休一日制の神に仕える年中無休の神父という立場を入り口にした、感情的な拠り所の無い頭でっかちなダニエル神父が抱く空虚さから「いったい何を信じるべきなのか?」とする問いを、信仰の問題に留めるのでなく、高速化する情報社会に晒される一般人にも通ずる問いへと落とした点は実に見事だった。 「リクルート」(2003)...「エミリー・ローズ」(2005)...「カオス」(2005)...「ザ・ライト エクソシストの真実」(2011)...「ドント・ヘルプ」(2017)...「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」(2019)...
モヤモヤする
悪魔祓いの最強バディというキャッチコピーでスレイヤーと邦題つけたりして、勧善懲悪的なスッキリ映画と思ったら、心臓に悪いドッキリ系でもあり、最後はなぜか最強悪魔が手を引いてしまっていなくなり、中途半端に勝敗もないまま終わってしまった。結局、悪がはびこっていることが明らかになり、全然あかん状況で闘いは続くと・・・まさか続編はないでしょうに!。型破りな神父が実は・・・ってのは別に驚きもしない。客の呼び込みのために、変にミスリードするキャッチコピーや邦題をつける文化は、もういい加減消えてほしい。
「ホラー」というよりは「オカルトサスペンス」。でも、サスペンスしていない。
少年による家族惨殺事件を調べる悪魔祓い師弟の苦闘を描く物語。 「ホラー」というよりは、「オカルトサスペンス」と言った赴きの映画ですね。個人的には好みのジャンルですし、中盤迄は緊迫感もあり興味を惹かれて観ていましたが・・・終盤に失速。 全体的にアイデアが不足しているように感じます。 対決する悪魔の弱点を調べたり、対策をたてたり・・・等の展開があれば、サスペンスとしての面白さが広がったように思います。しかし、この映画はただ「悪魔祓いをする」だけになってしまい、後半の『意外性のある展開』に頼った印象になってしまいました。 私的評価は、中盤までを評価して普通にしました。
ジューシー・ダニー
悪魔祓いの権威ピーター神父と、彼から指導されることになった新人ダニエル神父の話。 駆け出しの頃、当時の権威ルイス神父がチャーリー少年に取り憑いた悪魔祓いに失敗する場面に立ち会い、その後権威となったピーター神父の、ぶっきらぼうで不親切な指導のもと悪魔祓いを経験していく頭でっかち生真面目ダニエル神父という展開。 ガチガチシリアスな悪魔祓い系ホラーではあるけれど、熱血とは程遠くとも理にかなった指導を受けるダニエル神父の成長物語的要素も一応あって、あまり悪魔祓い系が好みではない自分にもそれなりには楽しめた。 ただ、「意外な…」はわかるけれど、異世界的な流れとかは「?」となったし、そもそもこの悪魔は何が出来るのか、というか何がしたいのか…最初からってこと? そしてラストいなくなった?何で?自分にはまるで理解出来なかった。
渾身の右ストレート!!
新人神父のダニエルが、過去に凄絶な悪魔払いをしたと言われる型破りな神父ピーターに主従し悪魔払いをしていく物語。 この界隈では実力者として有名だというピーターだが、見た目も言動も神父らしさは感じさせないが・・・。 悪魔が普通に(!?)存在する世界観で、経験を積んでいくダニエル。 ジャンルはホラーだが、作品全体を通してそれほど怖い所もなく、何なら山場というか、どこらへんが見せ場なのかもよくわからず・・・。 疲れていたので一瞬寝落ちたと思ってたが実は長いこと寝てたのかな、、、 ただ、話が進んで行く内に、ピーターが神父っぽくない理由だったり、大きな陰謀っぽいものが見えかくれしてたのは良かったか。クライマックスも盛り上がりには欠けたが、終わり方自体はなかなかカッコ良くて好みだった。 それでも、全体の印象を持ち直すには至らなかったかな。
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