劇場公開日 2021年9月24日

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「集団と個人」ディナー・イン・アメリカ CBさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5集団と個人

2022年11月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「ディナーインアメリカ」アメリカの(家庭の)夕食。これが、この映画の主題を伝えているってことに、終わるまで気づかなかった。お恥ずかし。

パンクロック好きのイケてない少女と、彼女が大ファンであるバンド「サイオプス」の覆面リーダージョンQを演じているサイモンの出会いとラブストーリー(?!)

いや、これは、家族愛の象徴と見られているアメリカの家族で囲む食卓が、必ずしも万人に幸せな場所ではない、ということを、本当に一所懸命訴えた映画なんだろうな。

たしかに、主人公二人にとって、その場はまるでお白州のようであり、かつ自分の意見は全く顧みられない場所でしかない。普通って何? みんなに合わせろよって何? 日本は(今、急速に変わり始めているが)「集団が第一に大切にすべきもので、個人は二の次という雰囲気」だと感じてはいたが、米国でもそのように感じる人もいるんだねえ。

表現に癖が強くて、大好きな映画とは言えないけれど、観て、拾い物をした感じ。観てよかった。

CB