「突撃!隣の晩ごはん in America からのアナーキーで甘酸っぱいパンク版ラブソングができるまで」ディナー・イン・アメリカ カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
突撃!隣の晩ごはん in America からのアナーキーで甘酸っぱいパンク版ラブソングができるまで
コロナの影響でアメリカより先に公開。うれしいじゃありませんか。
冒頭、サイモンは青い患者服着せられて、目の焦点があわない。ROLLY(寺西)みたいな目。ヘアスタイルはブル中野w 80年代のあの頃が帰ってきた! ウェッとゲロルシュタイナー。こっちのおねーちゃんもイカれてる。薬物中毒の更生施設かと思ってたら、えっ、出されちゃう?契約不履行?製薬会社の人体実験アルバイトだった。おや、バス停にさっきのオネーちゃんも。あんたも駄目だったんだ。データは取られているんだろうし、ギブアップしたからって、報酬なしなんて詐欺だね。バスが来ないのよー。今日は日曜日でバスは来ないよ。あたしんち来る?日曜日の晩ごはんはご馳走なんだ。フェ○もしてあげるよ。サンクスギビングデーかと思うようなすごい豪華な晩ごはんだったけど、不審な闖入者サイモンのためか、まったく噛み合わない家族。サイモンによろめくお母さんはバックトゥザフューチャーのお母さん。お母さんにサイモンを取られてぶちギレたオネーちゃんは2010年のランナウェイズの伝記的映画に出てた娘。いいね👍イケテる。 追っかけ回され、窓ガラス割って、あらかじめ花壇に撒いていたガソリンに火を点けてトン面するアナーキーなサイモン。
短大中退で最低賃金が上がるやいなやペットショップをクビになってしまった二十歳のパティ。メガネっ子。さえね~それがだんだん最後のほうになるとトリンドル玲奈ちゃんに見えなくもない。神経質で駄目出しばかりする家族。サイオプスというパンクバンドだけが楽しみ。ラジカセをかけて、変てこりんなくねくねダンス。インスタントカメラ(チェキじゃなくてポラロイド風)でオ○ニーショットを自撮。覆面ボーカルのジョンQ様へファンレターを出しまくる。毎日服用するクスリのピルケース。ADHDかも。
サイモンが警官に追われ、外階段に隠れていると、クビになったばかりのパティが通りかかるところから始まるアナーキーでパンキーなラブソングができるまで。
ジョンQ様は私書箱を持っており、歌詞を綴り、ポラ生写真を添えた不気味なファンレターを気にはしていたが・・・ちゃんととっておくところは根はまじめで、やさしいんだね。
私はあなたのハイウェイに投げ出されたスイカ。ぱっくり割れた真っ赤な果肉の隙間をジョンQ様に感じて欲しいパティは自分から股がって、めでたく合体。
二人で作って、パティに歌わせる曲は Watermelon。 テンポはゆったりで、パンクじゃないけど、やさしいポップな曲だった。お前は天才だと褒められる。
ジャージ姿のいじめっ子コンビを二人でやっつける場面は超痛快。
誰が前座なんかやるかよ。
はみ出し者同士の恋は始まったばかりだ。
パティは甲斐甲斐しく、サイモンに会いに行く。パンクな晩ごはんと歌詞を用意して。