「単なるイランのグダグダ話…。」英雄の証明 caduceusさんの映画レビュー(感想・評価)
単なるイランのグダグダ話…。
最初に金貨を拾ったことを、“幸運“や“神からの施し“のように思うこと自体から間違いが生じているが、その後は、嘘に嘘を重ねたグダグダの展開が繰り返される。
この映画で展開されている内容が、イランの人達にとって納得のいくものなのかどうかは、まったくわからないが、お互いに騙されないように、用心して生きていることだけは、よくわかる。
しかし、借金を返せない場合、訴えられると刑務所に入らなければならないとは、なかなか厳しい社会だ。
職を失わせるより、働かせて借金を返済させた方がいいのではないかと思うが、それよりも、罰を与え、社会的制裁をくわえることの方が重要なのだろう。
カンヌでグランプリ…、その評価はよくわからない。
画の撮り方は素晴らしい。ストーリーに人間の本質を突くものがあるかどうか…、嘘の上塗りの弁解に、それほどのものがあるとは思えない。
少し期待していただけに、ちょっと残念な内容だが、監督のアスガー・ファルハディの世界的評価は高い。
皆さんの目で確かめてみてほしい。
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