劇場公開日 2022年9月16日

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「イタリア映画は数が少ないので比較が困難だけど…。」3つの鍵 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5イタリア映画は数が少ないので比較が困難だけど…。

2022年9月25日
PCから投稿

今年282本目(合計557本目/今月(2022年9月度)25本目)。

いつもはアジア映画を多く流すシネマートさんで鑑賞。
シネマートさんでは「きわめてときどき」英語による映画がありますが(それでも、韓国・中国(台湾)がメイン)、フランスはおろかイタリア映画は知る限り初めてかなぁという印象です。

 ※ 大阪市では、フランス・イタリア映画をメインに扱っていたテアトル梅田さんが9月末で終わりになりますので、ミニシアターどうしの配分などもあるのかもしれませんね。

 さて、こちら。
映画を見る限り「3つの家族」ないし「3つの部屋」程度にしか思えないのですが、「鍵」はちゃんと最後あたりに出ます。ただ、物体としての「鍵」というより、「閉ざされていた自分を解き放って未来へ進む」という趣旨のメタファーではないかな…と強く思いました。フランス映画は独特の余韻が好まれますが、イタリア映画は数が少ないので評価が難しいですね…。

 とはいっても、シャルロットさんは…。この人、まぁ趣旨は理解できるし彼女の主張も理解はできるけど、ここまで複雑な状況をさらにかき回してどうするんでしょう…。

 採点に関しては気になった点は下記です。

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 (減点0.3) この映画はイタリア映画です。リアル世界では法の成り立ち、分類というと「大陸系」という考え方(フランス・ドイツなどで発達した)と「英米系」という考え方(アメリカ、イギリス)があり、日本はその両方を取り入れた「折衷型」になっています。よって、海外映画で多少にも法律ネタが出る場合、(よほど詳しくない限り)日本の法律基準で見るしかなくなります。

 ただそうすると、訴訟には一般には民事訴訟と刑事訴訟がある(行政訴訟は特別な扱い)ものの、刑事訴訟の中で民事訴訟の話をするような字幕が出てきたり、一部混乱させる要素があります(まぁ、裁判制度は国によって多少違いますので…)。

 ※ 行政訴訟は、行政事件訴訟法が適用されますが、本質的には民事訴訟です(同法で、規定がない点は民事訴訟の例による、という一文があります)。ただ、「人(団体) vs 行政」という「力関係が違いすぎる」という事情もあり、「行政事件訴訟法」での扱いになるわけです(その意味では3類型あります)。

しかもこの映画、「裁判の話」は一定の割合でウェイトがあるので、何がなんだかわからない部分もあり、最悪「それら法律ワード」は飛ばしたほうが良くなってしまいますが、そうすると、「シャルロットさんの大人の営みのシーン」のウェイトが増えてしまうので、どうかなぁ…という部分はあります。
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yukispica