TITANE チタンのレビュー・感想・評価
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パパ
色々した主役の子を完全に喰うパパ最高でした。
パパの最後のセリフを聞くための一時間40分だったと思うほどです!!!!
痛いのもグロいのもエロいのもまあ、あるとは思うけど、結構サクッカラッと痛くてグロくてエロいので、それ以上にパパです!!!!
話は訳わかんないから、説得力ある演技が絶対必要だと思うけど、本当に素晴らしかった!!!パパご!!(名前を存じ上げず、恥ずかしい)
先の読めない中で飽きさせずずっとフルスロットルで進行する力量を感じる作品でした!!!なによりも、パパ!!!
わたしはとても面白かったです。
見たことのないタイプの映画ではある
前半は車に性欲を感じるサイコパスの話だったが後半は異形の妊娠と(偽)親父との歪んだ生活の話。なかなか凄い話でした。見たことのないタイプの映画、ではありましたけどあんまりまとまりのない話になってしまいました。それなりに見応えはありました。パルムドールは突飛な映画に与えられる側面があるからなあ。
類まれな映画に遭遇
カンヌ映画祭でパルムドールを受賞したからという理由で鑑賞したが、この内容が女性監督の作品であることに驚愕し、こういう作品に最高賞を与えるカンヌの懐の深さに敬服した。車と性的に交わるというシーン、全編にわたって頻出する痛みを感じるシーン、異常な衝動にかられた凄惨な殺人シーン、これらは脚本も担当したという女性監督の女性ならではの演出といえるのか。過去にデビット・リンチ監督の『ワイルド・アット・ハート』が受賞した時も感じたことだが、カンヌの寛容さには度々恐れ入る。
主人公の女優はインスタグラムからスカウトされた新人で、この作品がデビュー作だという。この女優の存在感が凄い。幼少期に交通事故に遭い、頭蓋骨にチタンプレートを埋め込まれる数奇な運命、それ以来、車に対して異常な執着心を抱くようになる、男たちを挑発するエロティックなダンサーとして登場したかと思えば、連続殺人事件を起こし、容姿を変えるため、髪を切り、さらしを巻いて、自分の鼻を壊して逃走する、行方不明者の息子になりすまして他人の家に潜伏して、最後は、背骨がチタンでできている子供を出産し、絶命する。主人公の壮絶な人生を全裸も厭わず見事に演じている。
カンヌ映画祭審査員長のスパイク・リーが「こんな映画、観たことない」と評したという。確かに、類似している映画はほかに見当たらない。私自身も、観たのはもう1年前だが、今でもインパクトのあるシーンの数々は残像のように目に焼き付いている。忘れられない1本である。
正直よく分からなかった
こちらの理解力の問題もあるかも知れませんが、メタファーだろうなとは思いつつ、それが何の主張なのか全く分かりませんでした。
最悪なことに、僕が痛い系もかなり苦手としているところから、見てる時間が苦痛で、面白みも感じられなければ、表現されていることをキャッチすることもできませんでした。
オチ、それ?
設定だけ。
ホラー? SF? ファミリー? コメディ?
事故って頭にチタン!
さあ、それからっ…どうなる!って期待したのに。
なりすまして、産んで、死んで…終了。
なんだこれ?!
最近、様々なサイトのレビューの高評価がとっても????
ジェンダーを越えた先にある人間の究極の愛を奇想天外な寓話で描き出す衝撃作。
車に性的な愛を感じる女は、男や女を同じ人間として見ることが出来ないが故に、殺人を重ね続ける。やがて車での自慰行為の末に妊娠して、初めて自分のジェンダーに恐怖し始める。逃亡の末に失踪した息子と偽って出会う老境の男。彼は老いに自分の男らしさが無くなって行くのに堪えられず薬を使って抗っている。お互いを偽りながら、遂に女が出産を迎えるが...。女は一体何を産むのか?、そのスリルで映画全体を引っ張っていく中、他者と異質なモノを受け入れてこそ初めて生まれる愛もあるという人間の本質にも迫ったテーマを、対極の無機質なモノから描き出した驚きの力作。
混迷の世紀に救世主誕生譚
聖母マリア
重油の匂い
高校の時、リスペクトする同級生 松山が貸してくれたセックス・ピストルズのNever Mind the Bollocks に針を落とした時の衝撃に似た、ナダル曰くの「逝っちゃってる❗️」感に浸りながら、悪い冗談だよなぁ〜となかった事にしようとしてる還暦オヤジ一匹🤮
いろいろ言うより、エポックなこの映画、先ずは観るのを勧めます😵💫💩
オリジナリティがエグい
交通事故にあって頭にチタン入れた女が連続殺人鬼になって車との子を妊娠してステロイド筋肉消防士の息子になるところでまだ半分て
あたまおかしいよこれ
とはいえ謎のエネルギーに満ちてるせいで全く飽きずに最後まで観れたし オチでは謎の感動してしまった
しかしなんだこりゃ
鑑賞動機:『RAW』2割、パルムドール5割、観たことないものが見られるかも3割
これは、大丈夫なのですか。『RAW』は理解の範疇だったけど、これは、どう捉えたらいいのかわからなくて、オロオロしてしまう。
しょっぱなからすでにこの子ヤバイ子という予感が的中してしまう。後ろでかかってるの『1917』で使われてたアレ(のカバー wayfaring stranger)だ。曲のセレクトがまたいちいちツッコミ待ちというか、誘い受けみたいなのは何なの。シリアスなシーンなのに、マカレナのリズムで心臓マッサージさせるのに笑っちゃった。
前半はとにかく痛くて痛くて、ヒイヒイ言わされながら休み休み乗り切った。目的や動機が見えないのもツラい。中盤から後半は多少はわかるけど、終盤はまたこれ何なのと困惑する。正直もっとメカメカしいかと思っていたら、それほどでもなくて、やっぱり困惑する。
シフトレバーだろうか。
女体嫌悪あるいは女体蔑視がある!
どうにも不可解な作品で、困惑した。
観てる間は決して退屈ではない。
寧ろクスッと笑いさえした。
前半と後半で主人公は、明確に変わる。
アレクシアとしてに生まれ、少女期に交通事故で
頭にチタン製のプレートを
埋め込まれた女性の変遷を描く。
成長してアレクシアはショーガールとして働くセクシーな踊り子だ。
チタンのせいなのか?
殺人衝動があり、
何人も残酷にヘヤピンで殺す。
殺しの後にショーで使われた車に性衝動を覚えて激しくファックする。
(なぜか腹が膨らみ彼女は妊娠している)
ここまでの描写はポップで音楽もなかなか良い。
指名手配犯になったアレクシアは、少年に変装するため、
髪を切り眉を剃り、膨らんだ胸と腹に布を巻きつける。
そうして10年前に失踪した少年・アドリアンになりすまして、
アドリアンの父親・ヴァンサンに引き取られる。
ヴァンサンに出会ってから彼女は徐々に人が変わる。
性別と名前が変わったから?
それとも無償の愛を捧ぐヴァンサンに動かされた?
自分の身体に育つ胎児。
身体の内部に異物が有り、自分の半分を占領されれば、
変化するし受け止められないし戸惑いもある。
美しかったショーガールのアレクシアの面影は何処にもない。
醜い妊婦の裸体・・・(この裸体は醜くデフォルメされる)
顔も身体も全て醜悪なアレクシア。
ヴァンサンを演じるヴァンサン・ランドルがアイロニーを滲ませて秀逸。
この映画の魅力はヴァンサンに尽きる。
主役の女優・アガト・ルセル。
特殊メイクや特殊なボディで異彩を放つ。
でも演じてなんの感動も達成感もなかっただろうな。
彼女は消費された商品。
殺人衝動も妊娠も、
みんな埋め込まれたTITAN(チタン)のせいなの?
そんなものの「せい」にするなよ!!
男社会の映画だなぁ。
ジュリア・デュクルナー監督は女体嫌悪がある気がする。
女に生まれて良かった・・・とは思っていないだろうな。
彼女の行動がイマイチよくわからない。
『チタン』鑑賞。
*主演*
アガト・ルセル
*感想*
幼い頃、交通事故によって、頭にチタンを埋め込まれたアレクシア。物語が進む内にあんな事やこんな事があって、なんとも痛々しい映画でした。(^^;
主人公のアレクシアが何であんな事をしてしまうのか、イマイチよくわからない所が頻繁にあって困惑してしまいました。
グロいシーンやヤバいシーンもかなり多めで、ちょっと気分が悪くなりました。。
ストーリーはある意味、衝撃的。面白いか面白くなかったかと問われれば、個人的には微妙でした。。
受賞されていた作品なので、見る前は期待しましたが、少し残念でした。。
これはクローネンバーグの系譜か?
なんとも言いがたし。。
昨日観たのはご子息のポゼッサーで、今日はチタン。なにやら今週末はクローネンバーグに縁があったらしい。と、言ってもコチラの作品はクローネンバーグとはなんら血筋もなにも関係性はないんだろうけど、どうしてもクラッシュが頭をよぎり。またあちらは難解だったと思ったから、また観てみようかなともふと思った。
映像美、音楽、オサレ。近未来パンク的に。だが最後まで観ても自分にはいまいち良さが分からなかった。他のレビューサイトで若い男性が解説しているのを散見し、何となく納得はしたが、学のない自分にはそこまで深い作品とは読み取れず。RAWは観てみたい作品だけど未だに観れず。
改めて何となく、デビッド・クローネンバーグの偉大さを再確認したこの週末でした。
〜劇終〜
痛い、酷い、…
カンヌ、2021年パルム・ドールってことで、期待して観たのですが …サスペンス?ホラー?SF? なんでしょう?
いずれにしても凡人の私には理解不能。マニア向け(何マニア?)の作品だと思われます。
クラッシュと牛頭
たとえば園子温や蜷川実花のバイオレンス/グロテスク描写に恐さを感じない。過激化は彼/彼女の“どや”を絵にしたものだ。すげえだろ──と見せられる絵にすげえはない。
Julia Ducournau監督のバイオレンス/グロテスク描写は恐い。“どや”がないのはもちろん発想の根拠がわからないから。どうしてそうなのかわからないのでアドリアン(Agathe Rousselle)の凶暴が恐い。
かつてRaw(2016)のレビューにこう書いた。
『何年も映画を見ていると、どんなに突拍子もないアイデアにも、そう驚かなくなる。発想の出発点から、映画に仕上がるまでの内的プロセスに、ある種の納得を得られるのが普通。それができなかった。』
Titaneにも共通するところがある。
車と交尾して身ごもったアドリアン。衝動型の殺人鬼。じぶんの痛みも他人の痛みも関知しない。近づいた人を発作的に殺傷し、かんざしを膣へ刺して堕胎をこころみ、顔面をシンクへ打ち付けて鼻を折る。人間感覚がない。そして人間感覚がないことに、理由をみつけることができない。→恐い。
映画は頭にチタン製のプレートをはめた女──というだけで科学的ロジックはまったくない。ひたすら感覚だけで持っていく。その生理感とレイブのようなポップスタイルが並立していた。
クリティカルレスポンスは高評価寄りだが、かんぜんな否定派もいた。
何人かの批評家がクローネンバーグのクラッシュ(1996)を引き合いにし、Varietyのレビュアーはクラッシュと三池崇史の極道恐怖大劇場牛頭GOZU(2003)の融合である──と評していた。(外国人はあんがい日本人があまり知らないひとくせある日本映画を知っている)
一方、否定派はスタイリッシュだったRawに比べての粗雑感やトランスフォビア(トランスジェンダーにたいする嫌悪や恐怖)やミソジニー(女性憎悪・嫌悪)の気配を批判していた。
じぶん的にはそれらの中間点の印象をもった。
Julia Ducournauの感覚は奇抜だが、Rawとくらべると洗練度は落ちる。
狂的なアドリアンが、パパ(ヴィンセント・リンドン)と出会って、ヒューマニズムに目覚めていくような展開には常套性を感じた。また子の誕生によってなんとなく光明がさしこむようなエンディングへ落としたのは白けた。
本作はカンヌ映画祭(74回、2021)でパルムドール(最高賞)を獲っている。
審査委員長はスパイクリー。
雑感だが、カンヌ映画祭は、ズバ抜けた映画がある回と、佳作が横並びする回とがあるが、74回はなんとなく後者だったように思う。が、チタンをほめちぎったスパイクリーの目からは前者だったのかもしれない。
(カンヌ映画祭は審査委員長の裁定権がとても大きい。コンペにはドライブマイカーも出品されていたがスパイクリーがドライブマイカーを選ぶわけがない。)
とはいえこんなヘンな映画はJulia Ducournau監督しかつくれない。
子宮感覚という言葉がある。子宮感覚とは無能な女性クリエイターが低品質な作品への辛辣な批評を回避したいときに使う言葉だ。(かんたんに言うと「女なんで許してね」と言いたいときに使われる)オムニバス映画「21世紀の女の子」に名を連ねている女性監督なんかが好んで使う。
ただしJulia Ducournau監督には子宮感覚を感じる。明瞭に“女がつくったもの”を感じとれる。
なお女性のパルムドールはジェーンカンピオン監督(The Piano、1993)に続いて史上二人目だそうだ。
ちなみにバイオレンス映画ではないがバイオレンスをつかって映画をつくる河瀬直美氏はグランプリ(次点)なので含まれない。
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