劇場公開日 2022年4月1日

  • 予告編を見る

「ホラーと心理サスペンスのバカげたハイブリッド映画」TITANE チタン 徒然草枕さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0ホラーと心理サスペンスのバカげたハイブリッド映画

2023年6月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

自動車と人間のセックスといえば、クローネンバーグ「クラッシュ」が思い当たるが、あれにはテクノロジーの発展により人間の性欲が変化し、自己を害するようになるだろうという原作者バラードの災害の予感が背景にあった。

本作では当たり前のように女性が自動車とセックスして妊娠するというのだから、クラッシュなどよりさらに進んでいる。というよりジャンルが異なると言ったほうがいいか。
クラッシュがテクノロジーの進歩に伴う人間意識の変化を描くことに主眼があるとすれば、本作はもはやホラーである。
しかし、そのホラー要素とは違う意味での人間心理の怖さ(父子関係の不気味さ)を対置して、ホラーと心理サスペンスのハイブリッド映画としたのが本作だろう。

はっきり言って、バカげているしつまらないこと極まりない。時間の無駄だと思った映画は久しぶりだ。
カンヌのパルムドールねえww その程度の賞ということだな。

徒然草枕